記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

映画「室町無頼」は活劇時代劇の再興映画だ!!

はい、こんにちは
絶対映画監督主義の映像クリエイター
リドリー山下です

今回は
見てきました
映画「室町無頼」!
原作小説室町無頼も読み
監督に絶賛コンプレックスを抱いていた自分が
(コレについては別記事で…笑)
予習と複雑な気持ちを胸に思った気持ちをこの映画感想という形でもしたためていきたいと思います!
それでは、レッツゴー!

ネタバレしますので!
気にする方は回れ右でお願いします!

「室町無頼」関連リドリー山下の記事


記事後半にはポレポレ東中野で行われた
トークイベントの写真も公開してます!


一つ言えるのは
シノゴのいわず見た方がええで、、っということです!


★五段階評価

映像    ★★★★★
シナリオ  ★★★⭐︎⭐︎
アクション ★★★★★
キャスト  ★★★★⭐︎
音楽    ★★★★★

映画室町無頼と小説版

まず小説版と映画版は
雰囲気がまるで違うなっと思いました
それが良い悪いではなく…室町無頼の世界観を表現する上で
何を大切にしているのかの違いが出ているなと思っていて
小説版はその時の空気感そして時代に翻弄される登場人物たちが
己の料簡で人生を見て考えてその時代をどう生きていくかという
哀愁そのもや刹那的な生き方の中に人生の教訓を見いだしたりするものだったりするものに対して
映画版に関しては
より外連味があふれる一大娯楽エンターテイメントとして
やりたいのだなと感じました
映画においては入江監督がパワーを入れてこれがやりたいこれで最初で最後の時代劇映画になるかもしれないという意気込みもある意味感じさせる映画として様々な映画の要素を入れ込み
マカロニウェスタンやジャッキー映画、黒澤明や溝口健二、深作欣二的外連味ある活劇感それらを内包した作品を目指して作られていて
室町無頼的世界観を利用した無国籍活劇時代劇といってもいいモリモリな
…岡本喜八監督的な痛快映画も感じましたね

つまり
小説版室町無頼と映画版室町無頼は世界観は同じのある意味別作品だと思って読んで見た方が良いなと思いました
しかし二つは密接に室町無頼の世界観が表現されていて補完し合っているなとも思うので熱狂的な小説ファンは映画版に関しては怒るかもしれませんが
映画はそういう観点で批判される立ち位置ではないな…っと思いますね

室町無頼のアクション

なんと言っても今作はアクション!アクション!アクション!
活劇!活劇!活劇!な作品になっております

とはいえもちろんそれだけでなく
登場人物の心情などもお芝居を通して描かれており映画的な表現は担保されており、最後の決闘シーンなどはしっかりと泣かせる演出になっております
そこはやっぱりジャンル映画が根底に流れている入江監督ならではのエンターテイメント性なのではと思うのですが
様々なやりすぎトゥーマッチこそがこの映画における味になっているのだと
思いますね
やりすぎこそ娯楽映画の真骨頂であり面白さ
時代劇復興はこういった演出があって初めてできるのではないかと
そして、どこかに荒唐無稽さがふんだんに盛り込まれて娯楽に演出全般をふっているからこそ見えてくる面白さがないと
やっぱり魅力的ではないように思うのです
そして、大泉洋の関所破りのシーンなんかの殺陣とアクションの融合は素晴らしく、日本らしい殺陣にハリウッドナイズされたアクションが違和感なく映像に花を添えている
そして大泉洋のその殺陣からこの映画のアクションは始まるのもやはりいよっ!主人公!っと言わざるおえない

一揆のシーンはさながらフェス


クライマックスこの映画は一気に一揆へとなだれ込むのですが…
そのエキストラの数とリアルに火をつけた臨場感あふれる映像は圧巻!
京都の町になだれ込む一揆勢に対して
蓮田兵衛の策略がかぶさりわかりやすく何をしているのかが見えてくる
ここで一揆勢が何をやっているかがわかれば映画を見ている観客そのものを一揆の一員になったようなそんな感覚にすることができる
そもそも
映画の中で、あんな松明持ちながら走り抜けるシーンって見たことないなっ普通に思いました
これだけをみるだけでも
儲けもん!って思いますよ
映画って見ていて、このカットが見れただけで十分!ってそれだけ映像の力が強いものだと思うのです
そして市中に雪崩れ込んだ一揆勢は狂乱騒ぎ
まさに群衆が異常な状態の中興奮している様子を描写していく
歌も歌うのだからやっぱりこのシーンはまさにフェスである笑

素晴らしいキャスト陣

堤真一の色気、大泉洋史上一番かっこいい大泉洋、とにかく目を見張るアクションと一生懸命すぎるお芝居が伝わる長尾健斗、こいつマジで〇〇すしかねーなって思わせてくれる北村一輝
登場人物がとにかく多いにも関わらずそれぞれがしっかりと絡み合って干渉せず、この人だれだっけ?
ともならない整理された物語の作り方に入江監督の手腕も発揮されていると思いました
小説版から読み込んで登場人物を整理してシナリオを抽出する作業は大変だろうなっと勝手に思ってしまいましたねw

しっかりバランスがおかしい笑、自主映画魂


ここがこの映画の本質といってもいいんですが
入江悠監督がやっぱり自分のやりたい事をやれているのが
素晴らしいと思いました
っというのも
そこがバランスが悪い、雑とかいう意見も見ましたが
そういったことも含めて
やりたいことをやれている状態がこういった潤沢予算の中で
作れる環境という事そのものが大事なのだと思いました
何より自分は映画監督ファーストなのでw
ジャッキー映画や黒澤明らしさや
マカロニウェスタン風サウンドもさることながら
アクションの勢いのためにお芝居の感情的繋がりをある程度無視しているような雰囲気ある
ジャンルムービー的な表現そのものですかね
それが大事なんだと俺はこれがやりたいんだと
しっかり感じる作りになっていました
僕はこういうのを
愛嬌だと思います
映画の愛嬌
雑とかだけでは断じられるようなものだけではない
そこには監督のやりたいことがあるのだったら…
やるべし!!
っと自分は思いますね

時代性

映画は時代性があれば残る
鈴木敏夫さんの名言としてありました
今作もそこにご多分に漏れず
時代性が色濃く反映されておりました
民が飢えても圧政の元に私腹を肥やしまくる政府
そして民は虫けらにしか思っていない

世相をそのまま表現したような世界観でしたね

どんな時でも
自分の頭で考えて行動して
決断することの大切さを学べる映画だなと思います

室町無頼トークイベント参加風景

入江悠監督と
サイタマノラッパー主演駒木根さんと
前野朋哉さんとサイタマノラッパーラップ監修ラッパー上鈴木さん
ほんとにでかい201センチのあみ201さん!
サインをもらいました!
イベント時の様子 入江監督が長尾さんからもらったらしい上着です
イベント時の様子
なんとノベルティももらいました!!

あとがき

なんかまだまだ…
書き足りないなと思ってます笑

いいなと思ったら応援しよう!

リドリーやました絶対映画監督主義
読んでくれてありがとうございます!自分もめちゃ嬉しいです!笑笑、良ければフォローよろしくお願い致します^_^

この記事が参加している募集