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君はガンヘッドを知っているか?

今日は映画ガンヘッドについて書いていきます

ガンヘッド』 (GUNHED) は、1989年7月22日に公開された日本映画。配給は東宝。監督は原田眞人、主演は髙嶋政宏。特技監督 - 川北紘一

日本のSFアクション映画史において外すことのできない
名作…
っと言いたいところでしたが
そうはならない映画になってしまっているのが
この映画の魅力ですねw

監督は以前の記事で紹介した原田眞人監督

ガンヘッドの魅力


っと題しましたが
ガンヘッドの魅力は特撮!
っと普通の事を言いたいのですが・・・w
違いますw
(実際特撮シーンは普通におもしろいです
川北監督がこの作品をめちゃくちゃ支えておりますw)

ちなみに本質的な魅力は
特撮以外の全部が中途半端なところなんですよw
金のかけた壮大な駄作とまではいわないですが
兎に角
何をやっているのかわからない
登場人物が何を目指して何をしたいのか
理解ができない
SFそのものの魅力がわかない
設定が文字ずらで表現されるのだけど
理解ができないw

ガンヘッドの原田演出


以前自分が原田映画の特徴に関してこんなことを言いました

原田眞人監督の特徴



・流れるようなセリフ回し
・シーン始まりなど突然挟み込まれる
 突拍子もない演出
・独特の美術
・お芝居シーンの素早いカット割
・制作費以上を感じさせない絵的な豪華さ
・登場人物がハードな目にあうほど
 冷静なキャラクターのお芝居
・独特やキャラクター名
・オリジナルシナリオであるほど
 原田節が際立つ
・ノンフィクション原作だと
 上記の原田節が良い方向に転じやすい
・牧歌的なシーン
・視点が常に第三者的、物語の語り部は常に
 原田眞人監督の視点から繰り出される
などなど

リドリー山下のノートより

上記の部分がとにかくこの作品においては
ぜーんぶ悪い方向で出ているw
映画がかわいそうになるくらい全カット全シーンにおいて
それが如実に出ている
監督自身のキャリアとしても
これがファーストな映画ではなく
海外で何本か撮った後に大抜擢された超大作映画なんですよね
東宝が当時満を持してSFアクションロボットムービーを
ガンダムのサンライズ主体でやるぞ!っと
なったわけですが
見事に興行的には大失敗となってしまいました

しかし
この失敗部分が見てわかる駄目さ…
でもですね
だからこそ伝わる良さと味。
になっていると思っています
それは、なぜなのか…
完璧なものほど飽きるんですよね
完成されすぎているほど飽きるんですよ
壮大な矛盾ですけどね

ストーリー的な落とし込み

人工知能を持った独立型戦車のガンヘッドと
主人公のちょっとした友情
ここがこの映画のストーリーとして
良かった部分のすべてになっている
(ん?人工知能型…独立型戦車…??タチコm…ごほごほ)

クライマックスにおける
バトルシーンへの主人公の動機として
説得力のあるものにはなっているのではないか?っと思うんです
とはいえ勿論
特撮好きバイアスが自分はものすごくかかっているので所見の人は
フーンんにしかならんだろうけど…

んでそこがアツイとてもアツイ
ガンヘッドはスポ根だ!
までいうつもりはないけど
描き方の根底はそこにあると思っている
限定された空間の中普段は絶対会う事のなかった二人が
同じ危機に直面して協力し合うという流れそのものは
普遍的な価値として存在しているように思う

カルト的人気を誇るガンヘッド

度々再上映したりなどしている

所謂、特撮好きには絶大な人気を誇っており
音楽と特撮そしてクライマックスにかけてのアツさ
こういった部分で
物好きたちを離してくれない謎の逸品になっているわけです

川北特撮の出来の良さ

VSゴジラシリーズの巨匠川北紘一監督

特撮シーンにおいて
まったく何も気になる点がないという
わけではない!
(特に合成シーンとか…)

んが…
それを考えても面白い展開の特撮シーンが満載で
見ているだけで映像的な刺激が沢山あるんですよ
・石油の運河を走っていくガンヘッド
・縦構造の建物の間をすり抜けるガンヘッド
・急角度に曲がるミサイル
・壁を360度回転しながら進むガンヘッド
それぞれの描写そのものに
説明はあまりないのに見ている人の心をつかんで離さない
センスオブワンダーがそこにはあります
ガンヘッドそのものの特徴を生かした見せ場の連続に
キャラクター愛と作り手の熱意を感じるんですよね

アレ?やっぱりガンヘッドっていい映画では??笑


いや騙されないぞ!シナリオだって無茶苦茶だし
なんであのよくわからん白人女性が主人公とキスできるまでに
愛情が深まったんだ?
そもそも生き残りのサイボーグみたいな
女子供の二体と
よくわからんハエ男みたいなのはなんなんだ?
あとそもそもテキシメキシウムってなんや!笑

この二人の関係性ってなんや

っと言いつつ
やっぱ最後のジェロニモ―――
で全てのモヤモヤがなぜか解決されて
なんだなんかアツイし結構迫力のある映画じゃん
ってなってしまうのも
こういうのを喜んでしまう自分はなんだかなって

そして節々に
カッコいい画ズラ!
があるのが本作のほんとに罪な所であるw

高嶋政宏を見るたびに
あっガンヘッドとヤマトタケルとVSゴジラとかジパングとか
連想せざる終えない90年代キッズの悲しいサガなのである

あとがき


OPのタイトルバックまでのかっこよさは
ほんと素晴らしいですよ

まあでも若干
デザイン面やルックが全体的に
エイリアン2だったり
ターミネーターだったり
(どちらキャメロンやんけ)

逆に言うと
トレンドを丸々引用できる気概の良さが
あの頃にはあったという事なのか

音楽も印象に残るいい仕事だなっと思いますね
あとゲームも小説もありましたね…

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リドリー山下の映画人生
読んでくれてありがとうございます!自分もめちゃ嬉しいです!笑笑、良ければフォローよろしくお願い致します^_^