#32 価値の見える化。
こんにちは、diportoの勇太です。今日は「なぜ良い工務店なのに選ばれないのか」という先日あったエピソードをもとに、多くの経営者が抱える課題について僕の視点からお話ししたいと思います。
技術力だけでは伝わらない時代
前提条件として、僕のクライアントさんの工務店には、確かな技術力と豊富な実績があります。しかし、「技術は素晴らしいのに、なかなか新規のお客様に選んでいただけない」という声からこの話はスタートしました。
実は、ここに大きなヒントが隠れています。
お客様の視点で見える"工務店の姿"
僕が工務店に関わる際、まず確認するのが「お客様からの見え方」です。
例えば、
①ホームページは技術や実績の羅列になっていませんか?
②SNSは工事完了報告だけになっていませんか?
③「安心・安全・信頼」という誰もが使う言葉に頼っていませんか?
実は、これらは「工務店目線」の情報発信なのです。
選ばれる工務店が持つ"見えない価値"
この工務店に限らずや歴史のある会社…僕たちが関わる全ての企業様には、技術以外にも多くの魅力があるんです。(経営者の色が出やすい)
例えば
1. スタッフの想い
- なぜ建築の道を選んだのか
- どんな家づくりを目指しているのか
2. 職人としての哲学
- こだわりの材料選び
- 大切にしている施工方法
3. 地域との繋がり
- 地元での実績
- 地域貢献の取り組み
必ずあると思います。むしろ無いと経営は上手く回りません。これら当たり前だと見過ごしている「見えない価値」こそが、お客様の心を動かす要素なのです。ここを洗い出し、表現するのが僕たちの仕事です。
実践編 「価値の見える化」
では、具体的にどうやってるのか?
僕がよく聞くのは、
1. ストーリーを伝える
- 創業時の想い
- お客様との思い出
- 失敗から学んだこと
2. プロセスを見せる
- 打ち合わせの様子
- 現場での工夫
- スタッフの成長記録
3. 人となりを表現
- 休日の過ごし方
- 趣味や関心事
- 家族との時間
などです。技術や実績に加えて「人間らしさ」を伝える要素となり、顧客の共感を呼ぶ重要なアプローチです。
対等なパートナーとして
僕がクライアントの皆さんと関わる際に心がけているのは、「YES」だけを言う存在にならないことです。
時には、
- 「それは違うかもしれません」
- 「別の方法を考えてみましょう」
- 「本当にそれで良いですか?」
という率直な意見を伝えることもあります。
本当の成長は、率直な対話から生まれると信じているからです。
これからの生き方に必要なこと
今回は工務店さんでしたが、全ての皆さまに言えるのでは無いかと僕は思っています。
美容室、子ども園、ハンドメイド作家さんや飲食店も…。
皆さんが持つ「技術力」「実績」「信頼」は、間違いなく大きな強みです。
でも、これからは、
- 技術以外の魅力も伝える
- お客様との感情的なつながりを作る
- 地域における存在価値を高める
といった視点で、深掘りしてみませんか?
最後に
「良い仕事をしているのに、なぜ選ばれないのか」
その答えは、皆様の中にある「見えない価値」を引き出し、適切に伝えることにあるのではないかと思っています。
僕はその価値を掘り起こすのが大好きです。これからもより多くのお客様に届けていけることを楽しみにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
#工務店経営 #選ばれる理由 #価値の見える化 #ブランディング #地域密着
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