ニュース速報のあの音が、脳を殴り続けている
誰が言っていたかも、どんな言葉だったかもよく思い出せないんだけど、とある人のツイートがずっと心に残っている。
「人が突然自殺するなんてことはない。既に心が死んでしまっている人が、単に肉体を死に至らしめたに過ぎない。」
重度の椎間板ヘルニアを患っていて、腰の痛みがあまりにも酷く治る見込みも見えず、ぼんやりと一日中死について考えていた時期があった。
ドアノブで首を吊ると楽に死ねるって言うよな…と、生気のない顔で部屋のドアを見つめていたこともあった。
あの時、確かに心が死にかけていた。
あとちょっと、あの状態が続いていたら。
誰であっても、そういったタイミングってあるんじゃないだろうか。
自死という選択肢がチラつくことって、誰しもあり得ると思う。
「まだ30歳なのに...もったいない」
「順風満帆に見えたのに…」
そういうのは、本人からしたら関係ないんだよな。
本人が「あ、もう無理だ」って思ったらそれ以外すべてどうでもよくなってしまうから。
ニュース速報の字面を見た瞬間は心臓バックバクだったし、
今も出演番組を見るたびに「なんで...」と思うけど、
ヘルニアで心も体も死にかけた当時の自分を振り返ると、
「ほんとうに無理になっちゃったんだろうな」と
彼の苦悩の0.0001ミリくらいは理解できる気がする。
先日、大学時代の友人と飲んだ。
腰痛で精神がズタボロの時の鬱ツイートを見て、
「あ、飲みたい」と思って連絡をくれたらしい。
こういう人を友達と呼ぶんだろうな、と思った。
他にも連絡をくれた人たちがいた。本当にありがたい。
弱った時に手を差し伸べてくれる人たちがいたおかげで、
今、生きている。本気でそう思う。
東京にいると(≒仕事に忙殺されていると)、
人の命についての感覚が麻痺してくる。
人身事故が起こっても、
何事もなかったかのように人々は日常に戻っていく。
有名人が自殺しても、何事もなかったかのように人々の生活は続いていく。
みんな自分が生きるのに必死だからしょうがないんだけど、
命ってなんなんだろうな~と最近よく思う。
もっと助け合っていこうぜ、社会。
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