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墨で鳥-鷹乃学習たかすなわちわざをならう

一年を四つの季節に分け、それをさらに六つに分けた二十四節気をさらに三つに分けた七十二候の第三十三候、「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」は、五月六月に孵った鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える時季、という意味で、今年は7月17日からの五日間にあたるそうです。

こんな風流な知識を私がもともと身につけて…いたわけでは、もちろんありません。今更ながら、「日本のこと、ほとんど何も知らず日本を出ちゃったんだな~」と実感しています。
暦やそれにまつわる伝統や習わしなどは、もっぱらhinaさんの「こよみだより」で勉強中です。

こちらの小暑・七夕の回でその後の大暑までの間にある三つが紹介されでおり、瞬時に目を奪われたのがこの「鷹乃学習」。
なんでって、もう今の私は脳の3分の1くらい鳥に乗っ取られているものですから(とりにのっとり…出た!)

鷹乃学習、これを「たかすなわちわざをならう」と読ませる!
か、かっこいい…。
漢字だけ見たら「タカノガクシュウ…?」って読みませんか(私だけ?…じゃないはず…)パソコンも鷹乃学習は「たかすなわち…」では変換してくれません。

こんな素敵な鳥の要素を含んだ言葉に出会ったら、やらないわけにはいかないでしょう、墨で鳥!


28 cm x 25 cm


オオタカ(チェコ語名 jestřáb lesní 「森タカ」の意)の写真を参考に描きました。写真はまさに獲物をひっ捕らえた瞬間のもので、手前の足は獲物の肉に食い込んでいて、目はもっとランっと見開かれていました。…絵のほうは、なんだかノスタルジックな表情になってしまいましたな。目の上に眉毛のように白い模様があったので、それが表現できればよかったのですが、残念、滲んでしまいました。

先日はハヤブサ、今回はタカ、とじわじわワシに近づいてきましたが…いつか「墨で鷲」、お披露目できたらと思います(ワシ、というだけで緊張してしまうのは、なぜなんだろう。笑)
何にしても、ワシはもっと大きい紙に大きく描きたいと思っています。