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それって誤解!?いきものホントのトコロ/カタツムリと紫陽花、実は・・・
こんにちは、いきもの雑学プレゼンターDINO(ディーノ)です!動物🐯魚🦈昆虫🐝虫🦂植物🌷そして恐竜🦖まで、いきもの雑学を徒然に綴っていきますので、お気軽にお立ち寄りください。
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●いきもの誤解表現・誤解描写
さて、今回はいきものの生態や特徴を表す色々な表現や描写がある中で、
「それ、誤解だよ!」
という表現や描写を挙げながら、ホントのトコロを紹介しようという企画です。それではいってみよう!!
今回は、まだまだ梅雨っぽさが続く、まさにこの時期に見られる誤解描写を紹介します!
●カタツムリと紫陽花(アジサイ)の関係
このペア、この時期によく見ますね。紫陽花の葉の上にいるカタツムリ。紫陽花の葉を食べているようにも思いますね。仲良さげに描かれることが多いこのペア、、、
実は仮面夫婦なんです!?
というのも、実はカタツムリは紫陽花に好んでいるわけではありません。もっと言えば、紫陽花の葉を食べません。なぜから、カタツムリにとっては毒だから・・・!?
※カタツムリには効かないという説もあります。
●植物のサバイバル術
話を紫陽花に、というか植物にうつします。
手足がない植物が、外敵(その植物を食べるいきもの)から身を守る方法を知っていますか?
それは、毒です。(他にも色々ありますが。)
また、植物を食べるいきものの代表格が虫です。
植物と虫は共進化の関係にあると言われています。植物は虫に食べられないように毒で対抗します。しかし、虫の特徴は進化のサイクルが早いこと。寿命が短いかわりに、新しい命が生まれるのも早い。つまり、進化が短いサイクルで繰り返されるため、どこかのタイミングでその毒に耐性を持つ種が生まれます。
そうなると、今度は植物が毒を強化するように進化します。。。
という生態系のサイクルを連綿と続けています。そのため、ある植物とある虫はペアで進化する、ということがよくあります。
わかりやすいのが、キャベツの葉とモンシロチョウの幼虫。キャベツの葉を食べるのは、モンシロチョウの幼虫だけです。他の虫は食べません。なぜなら、彼らにとっては毒があるから。モンシロチョウの幼虫だけが、キャベツの葉の毒に対する抗体を持つように進化しました。いわゆる、キャベツ専用機です。
話をカタツムリと紫陽花に戻します。
つまり、紫陽花には毒があり、カタツムリは紫陽花用に進化しているわけではないので、紫陽花の葉をカタツムリが食べることはありません。よって、あの梅雨の時期によく見られるカタツムリと紫陽花の仲睦まじい2ショットは、本来は見られにくい組み合わせなんです。
●玉ねぎは毒!?
さて、最後に植物の毒について身近な事例を紹介します。とはいえ、毒と言っても、多くは人間にとっては効かないものが多いようです。
その中で一つ挙げると、玉ねぎです。玉ねぎを切ると、涙が出ますね。そして、生のまま食べると苦いですね。そうです、これは玉ねぎの攻撃なんです。
自然界では、苦いものや酸っぱいものは嫌がられます。人間の本能にもありますが、例えば梅干しを食べると顔がクシャっとなりすね。アレは梅干しが食べられると理解はしていても、人間の動物的本能として、毒であると反射的に思ってしまう名残だそうです。
動物は苦いものや酸っぱいものは基本的には食べません。なぜなら腐っていたりして病気になるリスクがあるためです。
※だから、「死んだフリ」をして危機回避をしたり、臭いにおいで敵を追い払う、などのサバイバル術が進化してきました。
玉ねぎも外敵から身を守る進化として、切られた箇所から発せられた物質が空気と混ざることで化学反応が起こり、涙を誘発したり、味そのものが苦いのです。
この防御力で身を守っていたのに、その苦さが美味しいという人間に対してはなす術はありません。さらに、火を通すと甘くなる、ということも発見されてしまいました。ということで、玉ねぎの毒は人間には効かなかったようです。
またこの植物と虫の関係ついては、掘り下げたいと思いますので、是非フォローの上、お待ちください😄