“逃げずに事に向き合う姿勢”は自身の過去の後悔から学んだ。過去のインシデントをもとに振り返る、ダイニーとは。
株式会社ダイニーで働くメンバーにはどんな人がいる?ダイニーメンバーのこれまでの経験・どんな想いでダイニーで働いているのかを連載していく「ダイニー社員食堂」。今回は、スピンオフとして執行役員の益子さんに登場していただき、これまでの経験やダイニーで働く中で感じていること、そして「過去のインシデントから考えるダイニー」についてを聞いてみました。
天職の営業、のめり込んだ飲食業界
益子さんの営業人生は、学生時代のアルバイト経験から始まる。靴屋での販売員経験を通して営業の楽しさを知り、天職だと感じてヤマトシステム開発株式会社に営業として新卒入社した。そこから数年たち、飲食業界に精通したパートナー企業様との出会いをきっかけに飲食店向けASPサービスをローンチ。ここから居酒屋甲子園をはじめ、飲食業界に深く関わるようになっていった。
さらに居酒屋甲子園をきっかけに、覆面調査サービスを提供する「ファンくる」を運営する株式会社ROI(現:株式会社ファンくる)の代表とつながる。代表の人柄・ビジネスモデルの魅力に魅せられた益子さんは、ROI社への転職を決意した。営業メンバーからスタートし、マネジャー、営業責任者、取締役とキャリアを積み、最終的には代表取締役を務めた。そんな益子さんがダイニーにジョインを決めた理由とは?
自身の経験を還元できるダイニーにフルベット
ROI社で代表を務めたのち、11年以上所属したROI社を離れ、独立を決意した益子さん。「営業×外食」で生きていきたいという気持ちは変わらず、自分の経験を必要としている飲食関係のサービスを提供する企業何社かに顧問として関わることに。その中の1社に、真央さんから熱いオファーをもらったダイニーがあった。1年後、当時関わっていた他の顧問先との契約を全てやめ、ダイニーにフルコミットすることに決めた。
代表から、スタートアップのプレイヤーに転身
ダイニーに入社して3年がたった益子さん。ビジネス本部の組織が全く整っていないダイニーにジョインし、まずは営業組織の立ち上げから行うと同時に、自身もプレイヤーとして活動した。前職では代表を務めていたかつセールスチームが脆弱な会社へのジョインが久しぶりだった益子さんにとって、アポ獲得・商談・クロージングまで一気通貫で行うことは久しぶり。“現場感”を取り戻すことが出来て楽しかった、と話してくれた。
反対にダイニー入社後の苦しかった出来事を聞いてみると、「大変だったことはたくさんありますが、間違いなく一番苦しかったのはインシデントです。しかし自分の過去の経験もあり、インシデントを乗り越えることができました」と答えてくれた。
インシデントとはどんなものであったのか、そのインシデントをどのように乗り越えたのか。
人生・考え方が変わった、人生で一番のどん底を味わった29歳
益子さんが29歳の頃、車の運転中にバイクと衝突し、バイクに乗っていた方に全治3カ月の大怪我を負わせるという大事故を起こしてしまった。そこから毎週、益子さんは病院にお見舞いに通うことを決めた。しかしご本人はもちろん、ご家族からも「加害者には会いたくないです」と言われてしまい、面会することはできなかった。自分が許せなかった益子さんは、何度断られても病院に通い続けなんとかご本人、そしてご家族に会うことができた。初めは数分しか話すことができなかったが、毎週通うごとに1時間、3時間、、、と話す時間が長くなり、退院後には一緒に飲みに行く関係にまでなったという。逃げようと思えば逃げることなんていくらでもできたかもしれない状況の中、自分の過失から逃げず、できることをとにかくやり続けたことが、この関係性を生んだ。この時、益子さんは「物事から逃げなければ、必ず事態は好転する」ということを学んだ。この出来事が、仕事においても益子さんが大切にする考え方の一つになっている。
逃げたくなるほどの大規模インシデント
益子さんが入社した後、実はダイニーでは大規模なインシデントを3回ほど起こしてしまっている。
一度目のインシデントは2022年8月11日。祝日の夕方、飲食店としては一番の稼ぎ時にダイニーのモバイルオーダーやハンディ、そしてPOSレジがまったく機能しなくなってしまった。飲食店からの電話は鳴りやまないが、当時10名ほどのメンバーで対応していたため電話をすべて取ることもできなかった。同日の21時頃に店舗のシステムは復旧したものの、その後も鳴りやまない電話と謝罪対応が1週間は続いたという。2度目のインシデントは1度目のインシデントが起きた翌週、8月19日である。システムの安定稼働と再発防止を約束し、お客様に納得いただきつつあった状況でのインシデント再発であった。とにかく対応で1日が終わっていくこの状況に、さすがの益子さんも「逃げたい」と思ったのだとか。お客様が離れてしまうだけでなく、業界内でのダイニーの立場が失われることが予想され、当時、真央さん(社長)や大友さん(CTO)の頭にも廃業や倒産の文字がちらついたのではないか、と話してくれた。一方で、この逃げたくなるほどのインシデントが、益子さんが真央さんをさらに尊敬するきっかけになったと話してくれた。
インシデントで垣間見えた、真央さんの人間性
「ビジョナリーで天才肌」や「何を考えているか不明」、「常に冷静沈着」という印象がついている真央さん。しかし益子さんは、インシデントが起きた際に真央さんの人間性の内側が見えた、と話してくれた。「ダイニーにジョインいただいたのに、こんなインシデントを起こしてしまい、益子さんがこれまで築いてきた人脈を傷つけてしまって本当に申し訳ないです」。益子さんは真央さんからかけられたこの言葉が、強く印象に残っているという。世の中のイメージに反して、本当は情に厚い人間であることを肌で感じたとともに、会社・真央さん自身がピンチの時でも会社のメンバーに対してこのような言葉をかけることができるところに、年齢関係なく尊敬のまなざしを向けた。この時、益子さんは過去の自己の経験、そして真央さんからの言葉を受け、「インシデントから絶対に逃げない。逃げずに向き合う」と心に誓った。
また全社に対しても真央さんは、「インシデントが起きたのは誰のせい」というような他責な発言をすることなく、「クライアントに対して多大な迷惑をかけました。しかしこれを乗り越え、インシデントを糧にしてさらにダイニーを大きくしていきましょう」という話をしたのだそう。そんな発言や真央さん・大友さんが自ら現場に出向き頭を下げる姿を見て、メンバーも全員がインシデントを自分事で捉えていた。「メンバーを見てみても、ダイニーは全員が自責で物事を捉え、ダイニーの成長に向かっているワンチーム。すごく強い組織だと感じた」と話してくれた。
この二度の大きなインシデントは、これまでダイニーになかったカスタマーサクセスのチームを本格的に組織化することにも繋がる。他にも、インシデントが起きたことを想定した“緊急事態訓練”を定期的に行うオペレーションを組んだり、インシデントが起きても通常業務が行える “オフライン対応”のシステムのバージョンアップを実現したり(こちらからご確認いただけます)と、万が一何があっても耐えられるような体制を構築した。苦しいインシデントの経験が、ダイニーをさらに強くするきっかけとなったのだ。
これからのダイニーに自信を持った瞬間
実はダイニーは、三度目のインシデントを2023年の11月に起こしている。過去のインシデントと同じレベルのサーバーダウンである。しかし過去二度のインシデントをきっかけに、インシデントが起きた際のクライアントとの連絡網が整備されていた、カスタマーサクセスのチームが確立されていたためクライアント対応がしっかりとできた。、そして定期的な緊急事態訓練を行っていたことなどから、圧倒的に素早い復旧ができた。ダイニーのサービスを安心して使っていただけるようになり、益子さんがこれまで以上にダイニーで働いていることに自信が持てた瞬間だったという。
ボードメンバーをはじめダイニーメンバー全員が、インシデントから逃げることなくクライアントに真心のこもった対応・真摯に向き合う姿勢を取り続けてきた結果、業界内でのダイニーに対する不安を払拭することができた。
益子さんが創りたい営業の未来・ダイニーの未来
現場時代からずっと営業職の益子さん、「顧客からの反応がこれほど良いプロダクトに関われていることが本当に幸せです」と話してくれた。「ダイニーに入社し、強いプロダクトが営業の楽しさを創ると感じています。これからは、究極の姿として営業不在でも売上が立つ世界をつくりたい。“売り込まない営業”が、ダイニーならできると強く感じています」と語ってくれた。
さらにこれからのダイニーでは、真央さんでも考えつかないようなプロダクトや事業戦略が生まれるようにならなければならない、とも話してくれた。メンバーが増えていく中で、真央さんのキャパシティに収まるだけのことではなく、もっと大きなことを実現するダイニーにしたい。「驚異的なスピードで成長するダイニーで、仕組みを作る過程を楽しみながら飲食業界に大きなインパクトを残したい人と、一緒に働きたいです!」と熱く語ってくれた益子さん。インシデントをきっかけに会社として大きくなったダイニーを、セールスという組織をハブとしてさらに大きくしていってくれるだろう。
ダイニーの好きなところ
クライアントと直接かかわるビジネス本部のメンバーだけでなく、開発に関わるプロダクト本部のメンバーも飲食店にとことん向き合っているところ。
おすすめの加盟店
餃子の山崎
数年前に大阪行った際に連れていってもらい、「このお店にダイニー入ったらな〜」と思った記憶があります。そこから導入していただくに至り、感慨深いですね。
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