地球は遊び場
お堅い用事のためにどこかへ向かっている時、くだらないけどどうしてもやりたいことがビカッと降りてきて、それをやるまで用事に向かえなくなってしまう。遅刻するとわかっていても。申し訳ないが、これは性分というよりも最早人種のようなもので、未来の担当者様には私に当たったのが運の尽きと思って諦めてもらうより他ない。
どうしてもアップルパイが食べたくて、過去に行ったカフェのショーケースの記憶を頼りに飛び込む。ガラスの中にアップルタルトを見つけた時はジャンプした、心の中で。パイではないがこの際かまわない。ラテとのドリンクセットを頼んで頂く。やさしく甘い。おいしい。今日はこのためにあった。今日の目的達成だ。もうほかはなんでもいい。
このあとお堅い用事を終えたら、行ったことのない古本屋へ行くのだ。今朝から自分の中でさくらももこブームが来ているのでさくらももこの何かしらの本が見つかるといいな。第一希望はコジコジ。第二希望はエッセイ。できれば、たいのおかしらか、さるのこしかけが欲しい。
普通の書店よりも古本屋にこんなに興奮するのはなせだろう。小さい頃からブックオフは世界で1番好きな店だ。目当ての本や、思いがけなく面白そうな本に出会ったときの興奮はすごい。脳内鼻血噴射だ。幼少期は古いゲームカセット、ゲームのサウンドトラックも宝探しの対象であった。FFの古いシリーズのサウンドトラック完全版を見つけた時の夢見心地気分よ。帰り、母親に連れて行ってもらい、たい焼き屋で大好きなクリームチーズたい焼きを食べながら、家でCDを再生する想像で胸がはちきれんばかりだった日のことは忘れられない。
古本屋へ行ったあとは、ヨガをして帰る。ヨガは今の自分にとって歯磨きのように欠かせないものだ。体が硬いからこそ、体を伸ばすことが好きだ。今日も本を沢山入れた重い荷物を背負っているし、古本屋で前のめりになって体が縮こまるだろうから、最後にたくさん伸ばそう。
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