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ねずみに嫁入り

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夫・ねずみ様との日々を記録しています。
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女性が亡くなって三途の川を渡るときは初体験の相手の男性が手を引いてくれる、という俗信があると聞いた私は、待ってましたとばかりに駆け寄ってきて私の手を取り、「渡る前に水草が綺麗なところがあるんで寄りまーす」などとのんきに寄り道する夫が容易に想像できて一人で笑ってしまいました。

好きだからしょうがない

好きだからしょうがない

必要に迫られて、夫と別居している。

私が「会えなくて寂しいよ」と言うと夫は「俺は元気にしてるから、大丈夫だからね」と言った。

私は思わず口をへの字に曲げた。そうじゃない。ぶっちゃけ、あなたが元気かどうかはあまり心配していない。私が寂しくて、甘えたくて、構ってほしくて元気が出ないという話なのに。夫の言葉は期待外れだった。

では何故夫はそんなことを言ったのか。

逆の立場だったらどうだろう。私が

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"「大丈夫」の魔法"という記事にいただいたスキが100を超えました!どうやら公式マガジンにも載せていただいたようで恐縮の極みです。
読んでくださった方、スキしてくださった方、ありがとうございます。これからものんびり夫の"魔法"について書いたり描いたりしていけたらなと思います。

背の高い道しるべ

背の高い道しるべ

高圧鉄塔の足元に住んでいる。

南北に伸びる送電線を支えるため、この街にいくつも立ち並ぶその塔を、初めて足元から見上げたのはアパートの下見の時だった。
近い。とにかく近い。北向きの玄関を出て、目の前が鉄塔。こういうの、気にする人もいるんだろうな。でも、好きだな、私は。だってほら、"塔の足元に暮らす"って、なんかファンタジーっぽくない?なんて思っていた。
契約を決めてから、訳あって再度自分達だけで下

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「おやすみ。」の意味

「おやすみ。」の意味

私は、恋人に先に寝られるのが心底許せない女だった。

だった、というか、今でも時と場合によってその"ビョーキ"の症状が出る。
例えば現在夫は長期海外出張中なのだが、向こうから「おやすみ。」とメッセージが来ると、怒りと悲しみでしばらく返事ができない。私は自分に「お前はおかしい、お前はおかしい。」と言い聞かせ、必死に何でもないフリをして「おやすみ。」と返事をしている。

症状が一番ひどかったのは大学生

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話したがりの彼と聞いてほしがりの私の話

話したがりの彼と聞いてほしがりの私の話

仕事から帰ってくると、あるいは出張中に電話をすると、彼は「あのね、あのね、」と言って話し出す。
私が全く興味を持っていない彼の趣味の話も含め、聞いてもいないのに次から次へ話したいことを話し出す。

彼は、話したがりだ。

彼が話している間、私はたまに思う。
「(聞いて欲しいことあるんだけどな・・・。)」

それは例えば昼間に届いた書類のことだったり、買い物中にあった嫌な出来事だったり。
人付き合い

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水晶と貝殻

水晶と貝殻

夫がくれたものの話をしたい。

昨年10月末、少し早めの紅葉狩りをしようと、山梨県は甲府市の昇仙峡を夫婦ふたりで訪れた。
紅葉はもちろん、迫力ある断崖や滝、そして水晶も有名な渓谷だ。
石が好き、かつ透明で角張った物体が好きな夫にとって、水晶は全ての理想を詰め込んだような存在。土産屋が立ち並ぶ通りを興奮気味に歩いていたが、水晶宝石博物館なる建物の前でぴたりと立ち止まり、モジモジしだした。「…入る?」

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帰ってくるの。

帰ってくるの。

(先日の記事『週末ヒロインからの卒業』と内容がリンクしています。が、この記事だけでも読めます。)

日曜日の深夜。趣味のスポーツの遠征に出掛けていた夫が帰ってきた。
金曜日の仕事は休みをとって、木曜日の夜から出掛けていた。
足掛け4日の不在。ちなみにその前の週末も、土日両日とも彼は遊びに行って家を空けていた。
わりと寂しかったので、月曜日の夜、スマホをいじっている夫にこんなことを言った。

「一緒

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週末ヒロインからの卒業

週末ヒロインからの卒業

※ももクロの話ではないですごめんなさい。

結婚する前、彼とは遠距離恋愛だった。

会えるのは多くて2週間に一度。
毎日のようにLINEのビデオ通話をしていたが、それでも駅で彼の生身の姿を見つけると、胸の辺りがじゅわぁっとしたのを覚えている。
彼のほうも嬉しそうに早歩きで寄ってきて、素早く私の荷物と手を取り、照れ隠しするように前を向いてすたすたと車に連れて行ってくれた。

付き合って数年経っている

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