人を幸せにするみかん
担当:あり
会社でよくみかんジュースをお土産に持っていくことがある。
そのみかんジュースは和歌山県で作られている。
和歌山県は言わずと知れたみかんの名産地だ。
その和歌山でもこのみかんにしか出せない甘味がある。
このみかんジュースを一度飲むと、今まで飲んできたみかんジュースがまったく別のものに感じてしまう。
上門農園との出会い
私は6月中旬、和歌山県日高郡印南町にいた。
関西空港から電車を乗り継ぎ、上門農園さんの梅の収穫の手伝いに向かっていた。
(上門農園さんではみかんをメインに梅の栽培もされている。)
2021年から私は上門農園さんの梅で梅酒を作っている。
今年で3年目になった。
この梅がどのように育っているのか確かめてみたくて、社長に直談判をして
農業研修として訪問させていただいた。
上門農園は2百年続くみかん農家で、日高郡印南町に来てからは100%減農薬でみかんを栽培している。
要するに完全無農薬だ。
無農薬栽培は雑草と害虫との闘いと上門さんは言う。
無農薬だからこそ、皮までまるごと食べられるのも上門農園のみかんの特徴だ。
みかん栽培の傍ら、梅の無農薬栽培もはじめた。
みかん栽培に関してのノウハウを応用しながら、試行錯誤する中で無農薬の梅を作り上げた。
訪れた初日はあいにくの雨のため、収穫作業はできず、
その代わり上門さんとお話いただく機会が多くありました。
途方もない労力をかけてでも無農薬栽培にこだわるのは、
未来のため、そして食べる人の幸せを願っているからでした。
梅畑にはガチョウが放し飼いにされています。
ガチョウは完全ベジタリアンなので、雑草をある程度食べてくれるらしい。
農薬を使うと、短期的には楽ができるかもしれないが
授粉を助けてくれる蜜蜂の生態系に影響が出てしまったり
土中の環境バランスを崩してしまったりと長期的にみると自分たちの首を苦しめてしまう。
「僕が死んだときにね、上門さんがガチョウを放し飼いにしてくれたから、除草が楽になったね」って未来の人のために残したいんだよ。
そう笑って話をしてくれる上門さんの言葉が印象的でした。
作業自体は黙々と梅を収穫、収穫。
時々、放し飼いされているガチョウが「ガーガー」と鳴く声を聴きながら、雨が降る前に収穫をする。
ヤギではなくガチョウというのが上門さんっぽくてすごく好きだ。
梅は自然と落ちてしまうため落ちる前に収穫をしなくてはならない。
だから時間とそして天候との勝負になる。
もう梅の季節は終わってしまったが
12月になれば楽しみな「みかん」の季節がやってくる。
ジュースは年中飲めるのでぜひ飲んでみてほしいが
今年は皮ごと食べられるみかんも食べてほしい。
一物全体、食べられる感動を味わって欲しい。
そしてこのみかんには僕らの未来が詰まっていることを感じてもらえたらこんなに嬉しいことはないなー
みかん農園で使われているお水は全てディレカを通しています。
今はスプリンクラーが整備されていましたが
昔は雨が降ると、葉が酸性になってしまうのでディレカ水で洗い流していたそう。大変な重労働。
スプリンクラーになってよかった😄
みかんの話をしたかったのに梅の話がメインになってしまった。
みかんジュースは弊社のオンラインショップでも購入できます!
農薬がいい悪いではなく、持続可能な未来をどう残していくか。
そんな議論がもっといろんな人とできるといいなあ。
いつもお読みいただきありがとうございます。
また次回!