デジタルツインでストーリーテリングを
こんにちは。とくひさです。
寒くなったかと思ったらまた暖かくなったり、12月だというのにどうしちゃったんですかね。まあ雪が降って右往左往するよりはいいのかもしれませんが。
さて、本日は、以前お伝えしたデジタルツインに関するアイデアソンの兄弟イベントである「デジタルストーリー制作体験」のワークショップについてレポートしたいと思います。
イントロダクション
前回レポートしたアイデアソンは、参加者の皆さんがデジタルツインを活用したサービスアイデアを創出し、それをエンジニアがカタチにする、という取組みでしたが、今回のワークショップでは、参加者の皆さんご自身がWeb上でアイデアを形にする、というものとなります。
ただ、特別な技術知識は不要で、ノーコードツールを使用することで、簡単にデジタルツイン上でストーリーを作ることが可能なんですよ。
手軽にデジタルツインを実現
今回、誰もがデジタルツインの世界を手軽に作り出せるようになるということを実際に体験頂く機会としており、参加者の皆さんは自らのアイデアを直接形にして頂きますので、その一連のプロセスを通じて、皆さんにデジタルツインの可能性を実感頂けるものと思います。
ワークショップでは、ツールの使い方を学ぶだけでなく、参加者の皆さんご自身がアイデアを形にし、地域のデータをストーリーとしてデジタル空間上で表現していただく、複数回連続型のワークを実施していきます。
最終的に、各人のアイデアがデジタルワールドで形を成し、新たな視点で世界を見ることができるようになりますので、この体験を通して、デジタルツインの魅力と可能性を深く理解することが期待されますね。
デジタルツインで描くストーリー
ワークショップでは、参加者の皆さんご自身がWebGISツールであるRe:Earth(リアース)を操作し、デジタルストーリーを作成頂きます。
このRe:Earth、デジタルツインの世界を直感的に操作できる優れもので、今回のワークの冒頭で、実際にRe:Earthの基本操作を体験頂きました。
各自がパソコンを操作しながらデジタルマップを動かし、画像や位置情報など、様々なオブジェクトを配置することで、独自のデジタル世界が瞬時に形成されていくことがイメージできたようですよ。
次に、参加者の皆さんがそれぞれの興味や専門分野に基づいて、防災、観光、地域探求などのテーマを選定し、具体的にデジタルツイン上で自分は何をストーリーとして伝えたいのかをじっくり考えて頂きました。
ワークの途中にはグループごとに他の参加者の方々とも意見交換を行いながら、オリジナリティあふれるストーリーの構成プランを練って頂きました。
また、ワークショップの途中で、都度講師からのフィードバックやテクニカルサポートが提供されましたので、これにより、参加者はご自身の作品をさらに洗練させ、魅力的なストーリープランが作成されていっている様子でした。
防災、観光、地域探求のストーリー発表
今回の第一回ワークショップでは、まずはデジタルツイン上で各自がどんなストーリーを描くか、その構成案を考えて頂きました。会の最後に各グループの代表の方にその構成プランを発表頂きましたが、どのプランもユニークで魅力的で、実際にストーリーが出来るのが楽しみになるような内容でしたよ。
防災
防災分野では、実際に地域のまち歩きをして得た様々な情報をデジタルツインデジタルツインで視覚化することで、例えば車いすの方がどのように避難ルートを考えればよいか、そのヒントを提供するようなアイデアが発表されました。確かに平面の地図だけを見るのでは分からない様々な危険を、デジタルツインを使って可視化できると役立ちそうですね。
観光
観光分野では、ストレス解消をテーマに観光ストーリーを構成し、それを紹介するようなプランが発表されました。地域外の方がどこに来て、そこからどのようなルートで移動しながら、日ごろのストレスを解消できるような観光旅行が出来るか、実際に現地を訪れる前に事前にシミュレーションできると旅行気分が盛り上がりそうでとても楽しそうです。
地域探求
地域探求の分野では、山口県の「銅」に着目して、歴史的な背景と地理的な特徴をストーリーに仕立てる、というとてもユニークなアイデアが発表されました。住んでいる我々もあまり知らない地域の歴史をストーリーとして学ぶことができると、色んな方が興味を持ってくれそうですね。これもまた出来上がるのが楽しみなプランです。
上記を一例として、今回参加された皆さんには、今後各自のストーリーに必要なデータを収集頂き、次回のワークを通じて実際にRe:Earth上でデジタルストーリーを作成頂く予定としております。
出来上がった作品はWeb上で公開される予定ですので、その際は是非ご紹介できればと思います。乞うご期待、ですね。
さて、今回のワークショップは、単なる学びの場を超えて、創造と実践の実験場となりました。デジタルツインの技術がどれほど多様な可能性を秘めているか、参加者の皆さんには、その一端を垣間見ることができたのではないかと思います。
ご紹介したRe:Earthは、無料でユーザー登録すればだれでもデジタルストーリーを作成することが出来ますので、興味を持たれた方は、是非一度操作してみられては如何でしょうか。
それでは、次回レポートをお楽しみに。