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湘南の海から私へのメッセージ #僕たちはどういきるか #読書の秋2021

 今年の湘南・材木座の綺麗な海。本書を読んだ後、頭にその光景が浮かびます。そして今年の海は来年も同じ表情を見せてくれるのだろうか。ふとそう想いました。

 今年私は、和賀江島でシュノーケリングをして様々な海の生物に出会いました。そして数年前とは違う湘南の綺麗な海を、楽しそうに生き物たちが泳いでいました。人間の経済活動が停滞している時の海。その海を肌で感じることで、人間の活動が地球環境に及ぼしている影響を、海が私に訴えかけてきます。

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 著者は本書で、自然との触れ合いを通しながら、地球に対して人間ができる事を示していきます。自然と触れ合うスポーツをしている自分にとって、著者が述べていることは自身の体験からリアルに心に響きました。

 実は今年までシュノーケリングの経験は全くありませんでした。何故いきなり海を観察してみようと思ったか。それにはトライアスロンのトレーニングが関係しています。

 私は毎年、トレーニングで湘南・材木座の海を泳いでいます。そして今年、ウエットスーツを着て浜辺に立った時、浜辺から見える湘南の海の色に驚きました。目の前には、数年前よりも青い海と綺麗な海岸が広がっていました。そして実際にゴーグルをして海を泳いで見ると、水中の視界がよくなっているのを感じました。

 綺麗な海を見ていると、海から「水中の様子を見てみませんか?」と声が聞こえてきました。普通は湘南の海でシュノーケリングをしようとはあまり思わないと思います。しかし私は海の声に誘われるがまま、ダイビングをしている知り合いからダイビングショップを紹介してもらい、気がつくとシュノーケリング用品一式を揃えていました。

 シュノーケリングをした場所は、材木座海岸から泳いで200m程のところにある和賀江島。トレーニングで泳いでいる時には気づくことができなかった、海中の様子を初めてゆっくりと眺める事ができました。そして気がつくと、写真や動画を水中カメラで夢中になって撮っている自分がいました。

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 随分前ニュースで人間の経済活動が停止していることにより、地球環境が綺麗になっていると報じられました。そんな事があるのかと思っていたのですが、実際に海の中の様子を見て、データではなく実体験として感じる事ができました。

 この経験があったからか、本書にある次の文章が私の心に突き刺ささりました。

「明らかに自己破壊に夢中なこの世界について説明を求められた時、父は息子に何を語ることができるだろうか。」

 この言葉を突きつけられたとき、綺麗な海の写真と動画は、来年にはもう撮る事ができないのではないか。と同時にこの綺麗な海を持続させていくには、「あなたはどうするべきですか?」と、強烈な問いを私に投げかけてきました。

 湘南・材木座の海は、来年も同じ表情を見せてくれるのか。私も目の前の現実から目を逸らさず、できる事を考え続けなかればいけない。そして小さなことでも行動に移さなければいけない。そう思いました。

 最後に、和賀江島での水中の様子を5分程の動画にまとめました。お時間がある方は見ていただければ幸いです。

#読書の秋2021 #僕たちはどう生きるか

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