自分がどれくらい食べるべきなのか知っていますか?
食事指導をしていて、頻回にぶつかる壁があります
その内容は過去の記事でご確認を
個人の食事摂取量を決める時、その対象の方の
・性
・年齢
・身長
・体重
・活動強度
・基礎代謝
・ストレス係数
等を用いて算出します
20代、30代の場合、男性だと2500Kcalくらい、女性だと2000Kcalくらいではないでしょうか
しかし、指導を開始し、普段の食事を計算してもこの数値程食べていないことが多くあります
もしそうであれば、理論上は指導しなくても体重は減るはず
でも減らない
むしろ増える
原因はどこにあるのでしょうか
いくつか考えられますが、経験からすると
①食べた量を正確に認識出来ていない
②脂質の摂りすぎ
③ビタミン、ミネラル不足
④長年積み重ねてきたエネルギー不足による基礎代謝の低下
⑤運動不足
⑥筋肉量不足
等が考えられます
①~③は指導により改善されます
④は正常なモードに戻すまで時間がかかります
⑤⑥は意識と努力が必要です
その人がどのような食生活をしてきたのか、どのような体質なのか
これをしっかりと把握しなければ正しい基準値は作れません
体調を整える為に食事内容を見直す事が目的であれば、気長に取り組むことが必要です
しかし、なるべく早く体重を落としたいと思っている方は注意が必要です
確かに、大幅にエネルギーを制限すれば体重は落ちます
炭水化物を抜くダイエットがその代表です
あとは「プチ断食」とか「ファスティング」とかもそうかな・・・
PFC(蛋白・脂質・炭水化物)のバランスを無視し、微量元素やビタミン、ミネラルを無視した食事を続けるとどうなるでしょうか
・肌がカサカサ
・髪もパサパサ
・髪の毛が抜ける
・生理が止まる、乱れる
・爪が割れる
・風邪をひきやすくなる
・手足が冷える
・寝付きが悪くなる
・寝ても疲れが取れない
・イライラする
・鬱々とする
あらら?これっていつか書きましたね
こうなっちゃうわけですよ
まぁ、一時的に体重が減ったことでコンプレックスが消え、やる気が出て元気になる
というメリットもありますが、長く続くかな?
某○○○ッ○のCMで痩せた芸能人で、その体系をずっと維持できている人ってどれくらいるでしょうか
疾患につながるほどの肥満であれば、医師の監視下及び指示に従い管理栄養士が食事指導します
実際、病院で提供される食事のうち、医師の指示により、管理栄養士が治療を目的として献立作成し提供する事により算定できる「特別食加算」には「脂質異常症食」があり、その中に「高度肥満」に対する食事も含まれています
それくらい、低リスクで体重減少させる「食事(栄養)のバランス」は難しいはずなのです
ましてや、個人個人体質が異なり、生活環境も異なれば疾患のリスクも異なります
それらを考慮して食事の基準を決める必要があるのです
計算式を知らなくても、ネットで検索すれば必要エネルギーを計算してくれるサイトがあります
一度計算してみては如何でしょうか