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音楽紹介: Kings Of Convenience - Rocky Trail
とても息苦しい世の中に、どこから吹いて来るのかこの涼し気な空気は‥。
胸いっぱいに吸い込む空気がとても贅沢であり、それがけっしてありふれたものではないことをこの音楽が教えてくれる。
東京の天気は曇り、空気が決して綺麗なわけではなく、換気が必要な日常生活の端々に澱んだ風が未知のウィルスを含んでいても、それでも外気が必ずしも清潔で正常とは限らない。
皆鈍感な目をして見上げる空の彼方も又、おんなじ澱みに沈み込んでいるのだろう。
Kings Of Convenienceはノルウェー・ベルゲン出身のアコースティック・ポップデュオ。主楽器はギターが2本+アルファ、でもそれだけで十分だと思えるこのサウンドの厚みはさながら、今世界中が追い求めている美味しい空気のように貴重な存在だ。
この作品『Rocky Trail』は2021年4月30日のリリース記録となっている、何とも美しいサウンドだ。英語がネイティブではないので歌詞を翻訳すると、ただただ抽象的な表現が並んでおり、どうしても歌詞の本質までたどり着けないのが悔しい。
但し何となく… ではあるけれど、物事や人のメンタルや人生そのものに潜む無限の可能性を信じて少しずつでも前進すれば未来が必ず開けて行くんだよ‥ と言われているような気がして、目を閉じてこの作品を聴いているだけで此方まで無限に勇気と活力が湧いて来る。
このシングル曲の前の最新アルバムは、2019年にリリースされた此方のアルバム『Deolaration Of Dependence』。和訳すると「依存症の脱臼」になるが、パっとそう言われてもにわかに真意を咀嚼するのが難しいタイトルである。
さて、この記事のタイトル曲のPVを記事の最後に貼って、音楽紹介を〆ましょう。
※ふと、絶頂期のPrefab Sprout(プリファブ・スプラウト)を想起するような作品だと思いました。因みに私がオススメのプリファブ・スプラウトのアルバムは ⇨ 『Jordan: The Comeback』 ⇦ です🌿
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