ワーケーションは実質サイドFIRE
最近やたらとFIREだ新NISAだインデックス投資だ、オルカンだの話題を見ませんか?いわゆる資産運用の話なんですが、自分も経営者ということで少しはそのようなことに興味があります。
FIREについて調べていると、これってサイドFIREしている人はすごくワーケーションしやすいのでは?と感じることがあります。というかワーケーションのスタイルとサイドFIREのスタイル一緒じゃん?って思います。
そこでワーケーションとサイドFIREの相性の良さについて自分の持っている知識で考えてみたいと思います。
FIREとは
少し解説しますと、経済的自立と早期リタイアの英語を略してFIRE(ファイヤー)と言います。バックトゥザフューチャーで言われた「クビ」という意味ではありません。むしろ最近の憧れのライフスタイルの言葉です。
ただの早期リタイアと何が違うのかと言いますと、仕事を辞めても稼ぎ(主に不労所得)があり、その稼ぎが生活費を上回っている状態を言います。
不労所得の作り方
次にどうやってそんな不労所得つくるねん!ってお話なんですが、代表的なものは不動産収入ですね。なにもしなくても(正確には大家としての仕事はありますが)、家賃がチャリンチャリン入ってきます。ただその不動産は初期の投資額がめちゃくちゃ大きい。そんなの買えない。そこで出てくるのが「インデックス投資」です。
「インデックス投資」というのはある企業の集合体を一つの株と見立てた指数に投資するという方法です。※だいぶざっくりなので正確な意味を知りたい方はぜひ調べてみてください。この代表が「S&P500」というアメリカ企業の優秀な会社を500社集めた商品です。またよく話題に上がるのが「全世界株式(通称オルカン)」です。こちらはアメリカだけではなく世界の優秀な企業をまとめたパック。こちらも人気です。これらの投資商品は投資信託やETFで変えるのですが、不動産から比べると非常に少額から投資が可能です。自分のリスクバランスに応じた金額を投資することができます。
あの、ちなみにですが、このアフィでもなんでもないですからね。SBI証券のリンクとかも貼りません笑
インデックス投資で運用する
これらの優秀なインデックス投資を行うと年7~10%程度の利益が出ると言われています。銀行の金利を考えるととんでもない成績ですよね。
もちろんその年7~10%がそのまま簡単に手に入るわけではありません。投資商品なのでリスクはあります。株は時々◯◯ショックなどの暴落でマイナスになることもあります。短期的に見たらマイナス50%ということもあったようです。
ただ経済というものは年々人口増加とともに確実に上昇しているので、長い目で見れば(過去データでは最長15年ぐらい)株価は回復します。長期運用を前提とすると下手な個別株よりもインデックス投資の方が安定的なリターンが得られるということで再現性が高く最近は人気になっています。
生活費をどう考えるか
で、今度は生活費について。
1ヶ月の生活費を仮に30万だとします。そうするとその金額をどうインデックス投資で得るかと言いますと、1億で運用を行う必要があります。インデックス投資の平均的な利益からインフレや税金なども加味すると4%のリターンがあると言われています。そうすると年400万。生活費が360万とすると資産を減らすことなく生活ができる状態になりますよね。それが「FIRE」です。
少し稼ぎながらのサイドFIRE
「1億円なんて貯めれる訳ない!」
自分もそう思います。おそらく世の中の人みんなそう思っています。
そこで登場した考え方が「サイドFIRE」。要は「0か100」じゃないってことです。フルタイムでガッツリ働くのではなく、無理のない範囲で働きながら自由に暮らす。一見矛盾しているようですが、自分なりのバランスで働きながらFIREする。それが「サイドFIRE」です。
なんとなくですが、最近は完全なリタイアできる人なんてほんの一握りなので、FIREしましたという人の話を聞くとだいたいこのサイドFIREの状態だったりします。
サイドFIREの種類
このサイドFIREにも種類がたくさんあっていろんな名前がついています。いくつか紹介しますと
「リーンFIRE」
これはやせ細ったFIREという意味で、得るお金を増やすのではなく必要な生活費の方を下げるという考え方です。先程目安でお伝えした月30万というハードル自体を下げるということですね。実家ぐらしで家賃がいらないのであればたしかにこんなに必要はないと思います。
「バリスタFIRE」
コーヒーショップのスタッフをバリスタと言いますが、そのイメージ通りで、アルバイトレベルの労働を続けながら資産収入も得るというスタイルです。月10万程度アルバイトで稼げるのであれば投資する金額が少なくてもやっていけます。実際は生活費は資産収入、遊興費はアルバイトみたいな感じの方が多いようです。
「コーストFIRE」
老後の資金は手を付けずに運用してあとは普通に働くことです。早期リタイアちゃうやんけ!というスタイルなんですが、これもサイドFIREの一種と言われています。老後の不安感がない分、プレッシャーもなく安心して働くことができます。
サイドFIREは理想のワークスタイル
FIREとは収入を会社などに依存せず、まさに自立=自由に生活できるということになります。昨今ではFIREは単にリタイヤでサボりたいというより、サイドFIRE前提で、フルタイムで働く必然性を減らし、時間や場所を会社に縛られず自分らしく働くという理想的な働き方を目指したスタイルと考えられるのではないでしょうか。
終身雇用でつらい仕事をして身体を壊すのではなく、ある程度運用資金を貯めてサイドFIREしながら自由な生活を手に入れる。実に今の時代っぽいですね。
ワーケーションと相性いい
やっとワーケーションの話です!
このサイドFIREはなんだかワーケーションと相性がいいと思いませんか?資産運用を行いながら収入のハードルを下げ、会社に縛られずに好きな場所で自分にストレスがない程度働く。まさにワーケーションの考え方そのもの。
ワーケーションはよくお金がかかると思われがちですが、リーンFIRE的な考え方もできたりします。そもそも地方は滞在費が安い。ホテルも安い、ゲストハウスも安い、ワークスペースも安い。サブスクタイプの施設を利用すれば月定額4万円で住み放題Wifi使い放題電気代無料とかもできちゃいます。
新NISAの活用
来年から始まる今話題の非課税制度「新NISA」の枠1800万を全て埋めたら5%(税金が引かれない分4%より収益が期待できる)で計算すると年90万、月だと7.5万円の収入。あとリモートワークで月10万ぐらい稼げばワーケーション生活も全然できちゃいます。だとしたら結構余裕でサイドFIREできそうな気がしてきませんか?
まとめ
そんなこんなで、サイドFIREしている人はみんなワーケーションしたらいいのになんて思います。実際ワーケーションしている経営者さんをよくSNSで見かけるのですが、資産収入があるかは分かりませんが、収入的にサイドFIREに近い状態なんじゃないかと思います。
ちなみにこんなことを書いている自分はFIREを企んでインデックス投資でS&P500やオルカンをコツコツつみたてている小市民です。自分はワーケーションしている時はサイドFIREってこんな感じなのかもなーと想像しながら働いています。
自分の場合はサイドFIRE的にワーケーションしているのではなく、生業としているイベント業が季節労働者みたいなもんなのでスケジュールがゆるめの時期を狙ってワーケーションしているだけです。
でもバリスタFIREぐらいの生活ができたらいいですよね。新NISAを満額埋めれたらワンチャンできそうと思っているので、いつでもワーケーションできるように引き続きコツコツと積立てたいと思います!