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筋肉が持つ【10の役割】。だから、ウェイトトレーニングが必要なんです。

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしてます。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

パーソナルトレーニングの指導をしていると、
「ウェイトトレーニングは男性のもの」
「私にバーベルやダンベルは必要ない」
と思っている女性が多い印象。。。。


ウェイトトレーニングと言われると、
いかついバーベルを持ち上げる、
いかつい男性のイメージを持ちがち。

でも、ウェイトトレーニングこそ、
相対的に筋肉量が少ない女性や、
筋肉量が減少していく高齢者の方にこそ必要
なこと。

人の体に存在する、
大小600を超える筋肉。
これには重要な役割
があります。
改めて筋肉の役割を確認して、
ウェイトトレーニングの必要性を
訴えていきたいと思います。

1 動作の成立

筋肉は、関節を挟んだ骨と骨を繋いでいます。
筋肉が伸び縮みすることで、
骨が動き関節に作用
する。
歩く、座るなどの日常動作も、
筋肉の収縮があって、成り立ちます。

筋肉量が急激に落ちてしまうと、
日々の当たり前の活動ですら、
大変な作業になってしまします。
(サルコペニアという病気になります。)

2 姿勢の保持

地球上にいるかぎり、
どこにいても重力の影響を受けます。
人は重力に抗って姿勢を保っています。
正常な姿勢を保ためには、
”抗重力筋”と呼ばれる筋肉群の力が必要です。
(主に背骨周辺にある筋肉達)
抗重力筋が弱くなると、
重力に負けしまい姿勢が悪くなってしまいます。

3 血管・臓器の保護

臓器の中には硬い骨に
保護されているものもあります。
脳 ⇨ 頭蓋骨に守られている。
心臓 ⇨ 肋骨に守られている。
しかし、背骨しか存在しない腹部は、
この硬い骨のガードはありません。

この部分収まっている腸などの臓器は、
腹筋群を中心とした筋肉達で支えられ、
そして外部からの衝撃などから守っています。

4 発熱(代謝)

筋肉は発熱もおこなっています。
人の体温は通常36〜37度。
これを維持するための熱産生のうち、
約60%は筋肉が行っています。

なので、平熱が低い人は、
筋肉量が少ない傾向も。
平熱が低いと風邪をひきやすいなど、
免疫の面でもマイナスに働きます。

なので、筋肉量の維持は必須です。
また、この熱を出すというのは、
筋肉でエネルギー代謝が行われている
から。
いわゆる”基礎代謝”というやつです。
これが、食べても太りにく人
つまりは、筋肉量が多いということになります。

5 ポンプ効果(循環)

心臓から押し出された血液は、
体を巡り、静脈を通り再び心臓に戻ります。
しかし、心臓から離れた場所になればなるほど、
血液の勢いは弱まり、戻りにくくなる。

しかし、この時に筋肉が動くことで、
静脈に圧力がかかり、
血液が心臓に戻りやすい状況を作ります。

いわゆる「筋ポンプ作用」と呼ばれる効果です。

特に下半身は重力の影響もあるので、
上に戻るのが大変です。
これが”むくみ”の原因にもなります。
ふくらはぎの筋肉が、
「第二の心臓」
と呼ばれるのは、
脚に溜まった体液を、
筋ポンプ作用で上半身(心臓)に戻し、
むくみの解消をしてくれる
からです。

6 呼吸のコントロール

人が生きていく上で、呼吸は必須です。
この息を吸い込む動作は、
”呼吸筋”と言われる
”筋肉達のサポート”なしでは行えません。

特に肺の下にある横隔膜。
この筋肉が動くことで、
肋骨で囲まれたエリアが広がり、
内部の圧力が低くなることで、
空気を肺に入れる
ことができます。

呼吸筋が弱くなると、
深い呼吸がしにくくなります。
取り込む酸素の量が減ってしまう。
そうなると身体活動に影響は出ますよね。

7 免疫力アップ

筋肉は免疫力にも関係があります。
免疫細胞達は、”グルタミン”という
アミノ酸の一種によって活発になります。

(サプリメントでもありますよね。)
このグルタミンは、筋肉内に多く含まれています。
従って、筋肉が減ってしまうと
免疫機能も低下
してしまいます。

8 ホルモン産生

筋肉からは、ホルモン様因子である
”マイオカイン”という物質が分泌されます。
この物質は、
・筋肉や骨の再生
・抗炎症作用、
・質や脂質の代謝への関与
・心筋細胞や血管内皮細胞の保護

などの役割をしてくれます。
つまり、
・動脈硬化
・糖尿病
などの生活習慣病のリスクを下げてくれます。

9 糖質(グリコーゲン)の備蓄

体は糖質をエネルギー源として
蓄える
ことができます。
グリコーゲンと言う形に糖質を変えて、
・肝臓
・筋肉

の2箇所に蓄えます。
そして、これを体を動かす時の
エネルギー源として活用します。
このグリコーゲンのうち、
およそ80%が筋肉に蓄えられています。

つまり、筋肉量がある人は、
食後の糖質を筋肉に貯めやすい。
血糖が中性脂肪に形を変えて、
脂肪細胞に蓄積されるのを
少なくしてくれます。

食後の軽いウォーキングなども
脂肪細胞の抑制につながります。

体を動かすことで、
糖質が脂肪細胞ではなく、
筋肉に送り込まれる様に仕向ける
ためです。

10 水分の備蓄

人体の60〜70%が水分と言われています。
それだけ、水は人に必要なもの。
この水分を最も保持しているも、
実は「筋肉」
です。

筋肉が少ない人は、
こまめに水分補給をしても、
体に貯めておくことが難しく、
脱水症状を起こしやすくなります。
これは、熱中症の発症リスクを
上げる
ことにもなります。

また、余談ですが、
ジムなどによくある体組成計。
体内の電気抵抗値をみて、
体脂肪率などを計算しています。
測定前に水を飲んだり、
激しく動いたりすると、
筋肉に体液が集まるので、
抵抗値が変わって、
いい数字が出ます。。。。
電気抵抗値で計算する
体組成計に乗るときは、
食事や運動前に乗る様にしてください。

まとめ。

ここまで見ていただければ、
もう、お分かりですよね。
筋肉量を維持することで
・動作がスムーズに活動的になれる。
・綺麗な姿勢を保ちスタイルが維持できる。
・呼吸/循環を良育することができる
・代謝を上げることができる
・免疫力を上げることができる
・生活習慣病の予防になる
・肥満を予防できる

などのメリットがあります。

健康的になる。
綺麗になる。
年を重ねても活動的でいられる。

これらのことは筋肉量を維持することで、
実現可能です。

特に相対的に筋肉量が少ない
・女性の方
・高齢者の方

はぜひウェイトトレーニングに挑戦して欲しい。

バーベルやダンベルなどの
フリーウェイトはやはりちょっと難しいです。
ジムに行ってマシンウェイトに座ってみましょう。
決まった部位を使うようにデザインされているので、
最初に使い方を教えてもらえれば、
自分1人でもできます。

筋肉を維持して、健康で綺麗なスタイル維持です!

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