逆立ちできますか?学生にやらせてみて感じること。
僕は定期的に高校スポーツチームに
トレーニング指導に行ってます。
メインは
・パフォーマンス向上
・怪我予防
のための筋力トレーニングです。
その前段階として、もちろん準備動作やアップを入れます。
そこで必ず”逆立ち”を入れています。
主な理由は2つ。
● 肩周りの安定を図る
→スナッチやジャークなどのオリンピックリフトを取り入れているので。
●固有受容器へ刺激を与える
→体の位置関係やバランス能力の向上を目指す。
1つ目の理由は、ウェイトトレーニング特有ですが、
2つ目の理由は、どんな身体活動にも必要と考えています。
なので、できる限り幼少期から取り組むべきことだと考えます。
小学校のマット運動とか鉄棒とか、
実際、かなり重要だと個人的に思います。
今、自分の体がどういう位置関係で、
どういう風に動いているのか。
どうやったらバランスが取れるのか。
こういう感覚は幼少期から身につけるべきです。
で、話を逆立ちに戻します。
もちろん、僕が指導している選手体は体操選手ではありません。
なので、”綺麗な倒立”は期待していません。
壁や補助を使ってもらって構わない。
それでも、結構できない選手がいます。
・柔軟性の問題で肩関節が十分に動かない。
・体を上まで持ちあげることができない。
・目線の位置が間違っている。
などなど、こんな理由でうまくバランスが取れない選手が多いです。
「逆立ち、やったことないです。。。。」
とか言う選手も。。。
もちろん、球技をはじめとするいろいろなスポーツに直結することではありません。
でも、チームで主力になるような選手たちは、
こういう動作も結構普通にこなしてくれます。
固有受容器が機能している
→バランス能力などにたけている
→いろいろな動作がうまくできる
→競技の動作もうまくできる
こういう傾向はあるのだろうなと。
幼少期から競技専門化することが悪いとは思いせん。
早くから、その競技に親しむこと、
その競技のルールなどを学ぶことは、
いいことだと思っています。
ただ、世代によっては、内容を調整する。
基本動作とスポーツ専門動作の割合ですよね。
特に幼少期はそこまでスポーツ専門動作をやる必要はない。
中学生くらいから、その辺の割合を多くしていけばいい。
そのほうが、よりレベルが上がる
高校生世代以上での活躍が期待できると考えています。
もちろん、年齢が上がってからでも、
練習すればできるようにはなります。
僕も選手にやらせるので、
自分のトレーニングにも逆立ちは組み込んでます。
結構、できるようになりました。
(次は、バク転が目標です。。。。)
しかし、受容器への刺激は幼少期の方が望ましい。
神経系の発達が急激に伸びる世代ですからね。
・スキャモンの成長曲線
・長期アスリート育成モデル
などでも議論されていることです。
パフォーマンス向上に、
簡単にできる逆立ちを取り入れてみてください。
話は変わりますが、
ダイエットしてる人も、
逆立ちをするといいかもです。
人間、重量下にいるので、
体内の水分は下に降りていきます。
また、内臓なども重力の影響は受けています。
逆立ちをすると、その辺のものが
元の位置におさまっていく。
・循環が良くなる。
・適正位置に器官が戻ることで代謝が良くなる。
・物理的に脳に血流が回る。
などなど、期待できる効果はあります。
実際、ヨガなどにも逆さまになるポーズありますよね。
いきなり逆立ちは無理かもしれませんが、
壁などを利用して足を高い位置にあげる。
三点倒立などから、
一日30秒ほどから始めてみるのもアリですよ。
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