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老害に便乗する若者にどう対応すればいいのか?



人は常に流れに身を委ねがちです。古い価値観が根付く年功序列のもとで形成された慣習が、暗黙のうちに既得権益を生み出していることは疑いの余地がありません。年齢を重ねることで自動的に権威を得、それに伴いルールを制定し、権力を手に入れる。しかしこのプロセスは、深い考慮がなされずに過ごされ、現在の状況に適応するだけのものです。この結果、変革への足かせとなり、時代遅れの行動が社会の衰退を招くことは避けられません。これが一般に指摘される『老害』という現象でしょう。

ただし、この問題について危惧すべきは、力と向上心が欠如した若者たちが老害の考えに同調することです。現代の若者は実力ある進取の気性を持ったグループと、実力不足の群れとに分かれつつあります。そして、老害の考えに同調するのは後者です。

老害に同調する若者が時代を一歩ではなく、二歩、三歩と引き戻すことは避けられません。彼らは古い慣習や既得権益に便乗し、自身の実力向上を無視して楽な方向を選びます。こうした個体が先輩や師匠となれば、その教え子は過去の価値観や規則に縛られ、時代錯誤な知識を受け継ぎ、時代に逆行することになります。

教育の観点から見れば、これは確かな後退です。このような状況に正確な名称はあるのでしょうか。もしご存知であれば教えてください。
この状況に名前をつけるならば、「教育的後退」か「逆トリクルダウン」でしょうか。

これを防ぐ方法について考えてみましょう。具体的には、以下の3つのアプローチが挙げられます。

一つ目は、この状況を無視することです。ただし、道徳的な判断が絡むため、実行可能かどうかは人それぞれです。
二つ目は、自身が実力あるグループに加わるように努力することです。一つ目とは異なり、自分の向上に焦点を当てるアプローチです。
三つ目は、古い慣習や既得権益に乗っかりながら、自分の実力向上させず楽をするという行為を防ぐことです。これは人の性でもある流れに身を委ねることを考慮に入れながら、その影響を和らげるための工夫、ルールや仕組みづくりが求められます。ただし、この方法には忍耐が必要です。

『教育的後退』に立ち向かうためには、これらのアプローチを組み合わせ、状況に応じて柔軟に対処することが求められます。
どの方法が効果的か、あなたならどのようなアプローチを選択しますか?






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