前回は小児肺炎球菌ワクチンについて調べました。
今回はロタについて調べた事をまとめてみようと思います。
ロタウィルスの疾病の特性
まずはロタウィルスの特性を厚生労働省のHPからみてみます。こちらによると乳幼児期にかかりやすい + ほぼ全ての子供が感染するとされているようです。
国立感染症研究所のHPを見るとロタは糞口感染で感染力が強く予防は難しいみたいですが、国内での死亡は稀だそうです。また季節性があり年末年始から春にかけて多い感染症みたいです。
ロタウィルスは通常は1~2週間で自然治癒するものだそうで、脱水症状がひどいと入院になるみたいです。また新生児期は母体由来の免疫で感染しても症状がでない事が多く、繰り返し感染するに連れて症状が出なくなる事が多いみたいです。
国立感染症研究所HPではロタウィルスの感染予防は難しいとしつつ、初回感染の症状の重症化予防を目的にワクチンがあるとしていますが、ワクチン接種後に稀に重篤な症状がでる可能性があるとしています。
感想
うーん..厚生労働省と国立感染症研究所のHPを読んでいて、ロタは予防が難しいしほぼ全員罹患しやすいけど、乳幼児期や回数を重ねる事に症状が出ない事が多い感染症という事がわかりました。また自然治癒するものの脱水症状がひどいと入院になることがあるから、初回感染重症化予防の為にワクチンが提供されているのは理解しましたが、ワクチン接種後に重篤になる可能性があるのなら、個人的には打たないリスクも低い上にワクチンのベネフィットも高くないと感じました。
“母体由来の免疫”で乳幼児期は症状が出ないと考えられるのならばそこを詳しく調査して初回感染時点で”症状の出ない”ようにするにはどうすればいいかという方向にならないのでしょうか。
厚生労働省と国立感染症研究所のHPを読んで、現時点でロタワクチンの必要性が今ひとつピンと来ないので今回は審議結果報告書の読み込みはしませんが、見返す時のために審議結果報告書と副反応疑い報告書のリンクをまとめておきます。
ロタワクチン
ロタワクチンには2種あるみたいです。MDS社のロタテックワクチンとグラクソ•スミスクライン株式会社のロタリックスです。
ロタテック
ロタテックの添付文書はこちら
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00060276.pdf
ロタテック審査結果報告書はこちら
https://www.pmda.go.jp/drugs/2012/P201200012/170050000_22400AMX00024000_A100_1.pdf
ロタテックの再審査はこちら
https://www.pmda.go.jp/drugs_reexam/2021/P20211006002/170050000_22400AMX00024000_A100_1.pdf
ロタリックス
ロタリックスの添付文書はこちら
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00059713.pdf
ロタリックスの審査結果報告書はこちら
https://www.pmda.go.jp/drugs/2011/P201100118/34027800_22300AMX00591_A100_1.pdf
ロタリックスの再審査はこちら
https://www.pmda.go.jp/drugs_reexam/2021/P20210528001/340278000_22300AMX00591_A100_1.pdf
副反応疑い報告(2024年10月25日時点)
ロタテック
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001321000.pdf
ロタリックス
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001320999.pdf