「はじめて買ったCD」〜戸惑うレコード世代は、人生のセカンドシーズンを考えた
いつからレコードが巷から消えてしまった?
CDへと移行が進む中、
家にあったLPレコードの処分に困ったことがある。
でかい円??? シャンプーハット形は、鍋敷きにも無理がありそう。
その頃、日本全国、他にも多くの困っている人たちがいたのか、
TVで、レコード盤の再生利用の特集があった。
これだ!
平面から立体へと形を変えていくLPレコード。
熱に弱い特性を逆手に取り、熱湯をかけて柔らかくしたら、こねこねする。
それなりの形をした植木鉢が出来上がった。
下手な横好きほど、無駄に作りたくなるのか、やりたい放題に作った。
間も無くして、植木と同じく枯れ果て、ゴミとなって消えちまったレコード。
今となっては、資産価値のないものだと、
かなり遊び半分にやってしまったことを後悔している。
デジタル時代になろうと、アナログの音の良さは否めない。
小学校高学年の時に、離れて暮らす父親と一緒にレコード店に行き、
選びたい放題の身分で買った初めてのEPレコード。
それが、野口五郎さんの「オレンジの雨」
♪ そんなこと どうでもいいじゃない〜
♪ いつだって 愛してるじゃない〜〜
「いい加減そうな」この歌い出しが、今でも大好き。
いい加減そうだけど、アンニュイな関係が伝わってくる
すごく仲が良かったんだろうな〜
当時、男性人アイドルで、新御三家と呼ばれた3人がいた。
いわゆる戦隊もんで言えば、
レッドの立ち位置が ひろみGo(郷ひろみさん)。次に西城秀樹さん。
一番おとなしめで、あまり目立たないけど、ギターはプロ級、
歌唱力抜群で(デビューは演歌曲、博多みれん)、
お笑い、ユーモアセンスがダントツのイエローの立ち位置が五郎ちゃんだった。
雨の物語、セプテンバーレイン、みずいろの雨、雨音はショパンの調べ、
雨の慕情、最後の雨、冷たい雨
昭和時代には、ズバリ!「雨」のタイトルの曲が多い。
そんな中で、「オレンジの雨」ちょっと画期的じゃないですか?
甘いオレンジ、鮮やかなオレンジ色の雨だれ。
そんな色の雨を浴びてみたい!
夕暮れ時の空の色云々とか、味わえる年齢でもなかったし
「そんなことどうでもいいじゃない」です。
タイトルって大事です。インパクトって大事です。
とまあ、レコード世代としては、ここで終わりになるが、
人生のセカンドシーズンを考えるなら、
はじめて買ったCDは、さらに特別なものだ。
本当の意味で、自立していく時、
人に買ってもらうCDではなく、身銭を切って買ったCD。
自分の意思として、
最初に買ったCDは、浜崎あゆみさんのCDでした。
全国の若者の心を掴んだ曲は、
この世で自立し始めた私の心にも響きました。
~「SEASONS」~ プロモーションビデオの喪服姿が何とも言えず好きでした。
現実の人生では、今はもう秋。
実りの秋なのか、落ち葉を踏みしめながら歩く季節なのか、
どんな季節にもその季節だけの素晴らしい時がある。