「GAFA、社会共存と風圧」から
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二点に注目したい
1. 社会共存定義
2.新興勢力の捉え方
関連代表記事 日本経済新聞 2018/11/3 23:52
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37349720T01C18A1MM8000/
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A 従来とは路線を異にするこれらの企業が、従来の国家定義・目的に対して干渉している状況。GAFAが「オトナなふるまい」をし、社会共存していくことは重要である。この観点での社会的な課税や規制が整備されることも、否定されるべき事項ではない。しかし、全て従来延長で考えているように見えるのが注意。本記事であれば「社会共存」について、深耕する必要があるのではないだろうか。
B この日経の記事は、GAFAのような新興企業をツツクことを前提として書かれているようにも見える。公平な記事とはとても言えない。何が独占なのだろう。「独占」を示すファクトはどこにあるのだろうか。設立から日が浅い・理想主義というが、企業の平均寿命から考えて、そういえるのか?また、理想主義というのは従来構造の中の1定義でしかなく、このような企業のビジネスモデルや風土からすれば、それは理想ではなく堅実かもしれない。
A 世の流れに身を任せたメディアの姿と感じてしまう。新しいモノの活用ではなく、従来伝統を問答無用で良しとする考え方。社会共存に戻ってみるが、税を納めることだけが社会共存の形ではないだろう。
B GAFAのように大きくなることで、新しい、社会性アプローチが生まれる。例えばApple。Appleは、製造含む事業活動で消費する電力の100%再エネ化を進めている。これは強烈である。即ち、サプライチェーン全体に渡りアップルの野望がいきわたるということであり、そこいらの役所の再エネ推進よりも推進力のある活動となる。Amazonであれば、新しい消費スタイル自体を創っており、例えば、体の不自由な方々も気軽に楽しく買い物できるようになってきた。障碍者割引などを作るよりも、圧倒的に効果が大きい。サプライチェーン全体の健全性を保つためや、エシカルサプライチェーンを普及させるために規制・ルールをつくるよりも、GoogleがDoneGood:*1でエシカル消費を簡単にし促進する方が、効果は大きいだろう。
A 社会共存は重要であるが、既存路線でのみ考えていてはGAFAのような新しい力を抑え込む一方で、活用は一切できない。モノのやりとりの方法が変わっている。課金の仕組みも変化した。グローバル化は加速し、国境定義が変化してきている。社会共存へのアプローチとして、1企業が中心となりエコシステムをまきこむことで、食料・環境・健康…などへと効果的な打ち手を採れるようになってきている。社会共存のあり方や評価について、もっと高い視座から、設計しなおす必要がある。
B 新しい勢いに敵対すべきではない。客観的に考え、それが必用とならば、それをどう活かしよりよい社会にリンクさせるかを考察すべきだ。企業経営についてもそれは同じである。必要とあらば、自分が、脅威元に化けくらいの柔軟さと決断力が必用である。
*1 DoneGood https://donegood.co/