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競争の是非 11月24日 Simulated Decentralization 擬似分権制

こんにちは。 #11月24日  金曜日のランチタイムになりました。
今週もお疲れ様でした。有給取得で昨日から4連休の方もおられるのかな?7−9月のGDPマイナス、10月消費、そして、11月も弱ぶくみということで、需要減退傾向が明らかになるなか、政府の減税や公共投資など景気対策が遅いため、せっかくの疫病明けでいい流れだったのが、なんて感じる方も少なくないかもしれません。ということで今日もやっていきましょう!

今日の #ドラッカー365の金言
テーマは、
#Simulated_Decentralization (分権化のシミュレーション)
#擬似分権制

今日のテキストも『 #マネジメント -課題・責任・実践』より。具体的には 46章 成果中心の設計:連邦分権制と擬似分権制 1974年版 下巻 346ページ


各組織単位は、便宜上定めた価格によって互いに取引する。あるいは、コストに二割の料金を課すことによって擬似利益を計上する。

かつて私も大企業に勤めていたことがあります。その時の「社内レート」のことについては、昨年も記したとおりですが、これをやると、社外の実取引レートの方が往々にして安くて、社内のコピーライター使うよりも、社外の協力会社さんに広告制作をお願いした方が利益が増える、とか、経費の付け替えなんてのも、社内の財務部に依頼して社内レートが上乗せされた(仮)資金レート、よりも、直接金融機関と取引した方が安い、みたいなことが多々生じました。

社内間取引よりも社外取引の方が利益が残る、ということで、全社的に問題になりました。
利益で評価される営業部門からしたら、苦労して仕事ゲットしてきたのに、勝手に経費2割のせて、それ営業部の負担?払えって?なんじゃそれ?!みたいなことで、まあ、揉めました。結局どうなったか覚えてません。

これ、評価の問題と思うんですよね。管理部門を評価する際に擬似利益制度をとらないといかんのか?これはKPI的にも間違っていると思います。

管理部門の評価項目としては、社内間取引にどれほど貢献したかではなく、別の評価ポイントにすべきでしょう。部門間に按分するのは、安易で不公平と不満が生まれます。

このことは、関連会社間での取引においても、同様のことがよく起こりました。調達レートが明らかに高いのですが、同じグループ企業だし、そっちにも利益残してやらなくてはならないから、調達価格そっちのけで取引しろ、みたいな利益融通行為が一般的でした。それは、「あったかい」取引なのですが、親会社がイッてしまった後、そういうのもなくなってしまいました。

優しい社会を作ろう、と、公平な社会を作ろう、と、それぞれ努力していたことでしょう。あったかい取引をしていた企業も、逆に調達にゴリゴリ厳しい取引レートを繰り出していた某大手スーパーも無くなりました。

どちらが幸せだったか?
自分にはわかりません。

#事業ごとに組織を組み立てられなくとも擬似分権制がある
#あらゆる部門に収益性をもたせ
#競争させてください

競争にはいい面も悪い面もあるわけですが、安定的で長期的な成長のためには、ブルーオーシャンな市場を確保しておくことが大切です。なんでも競争が良い、とは思えなくなりました。

とはいえ、厳しい競争で利益を削り、身を削る市場ばかりです。「呪い」から抜け出せるようやっていきましょう!ごきげんよう。

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