機能だけでは人は動かじ? 11月24日 Simulated Decentralization 擬似分権制
今日の #ドラッカー365の金言 テキストも『 #マネジメント -課題・責任・実践』より。具体的には 46章 成果中心の設計:連邦分権制と擬似分権制 1974年版 下巻 346ページ
2年前に書きましたが、上場企業や大企業の社内付け替えレートで総務人事の費用を営業経費に乗っけられると、途端に利益が激減してしまうので、外注した方が社内に利益が残るという皮肉な状況が生まれてるんです。
管理部門ホワイトカラーの人件費が高すぎて、稼ぎを喰ってしまうという弊害が多くの企業で生まれています。そこで業務外注化が始まっている訳ですが、そうなると、管理業務のノウハウが社内に残りません。いつまでも外注先に寄生され続ける、という構造になってしまい、代替え先が無くなると、外注先の値上げ要求に負けてしまい、長期的には外注化コストの削減にはならず、資金流出は止まらなくなります。
ベストな解決策は、安くて良質な人件費で管理ノウハウが内製化されることですが、それには社員に一定の技量を発揮してもらうためにはノウハウを学ばせながら中長期の時間が必要です。「待てない」管理職がイライラを起こさないように管理職を管理することが必要ですし、数年は生産性も低いことを覚悟しなくちゃならないし、社内評価を見直してもらうように会社にも理解してもらうことが大事。社員の習熟度の低い部署の生産性の低さを経営幹部が理解し、管理者を直近の成果だけで評価しない、そんな評価制度も必要です。そこが固まらないと、目先ばかりに囚われて、低賃金少休日のブラック化を進めることとなり、長期的には、人手不足の現在、求職者すら集まらず、数年後にはツモります。
第2領域の重要性に気づいた経営幹部と昨日もお話ししましたが、多くの組織では、管理職が「わかっちゃいるけど、辞められない」症候群にとらわれています。それが問題なんだなぁと感じた次第でした。緊急ではない重要なことに手がつけられず、先送りばかりしているうちに、おかしくなる。どっかで、誰かが踏ん張らなくちゃならないんです。
じゃあ、誰が?
責任と重荷と社内からの批判を背に受けて。
あなた、やりきれますか?
でも、あなたしかないんです。
だから、その人しかできないこと。
POPが上手とかイカ料理が上手とか
インスタがバズるとか配信得意とか
活躍できる持ち場を会社が与えてあげられるか?
得意分野をもう1度洗い出してみて、配置・配員を見直す。
皆さんに宿題です。こういうことが好きで得意です、ということを
副業的にやってもらうとか。
103万円の壁も突破されるみたいだし、パートさん、バイトさんも含めて、社内こっそりアンケートで聞いてみて、得意分野をフルに活かせる職場に変えてみたらいいんじゃないかな、と。
競争もいいけど、機能だけじゃあ人は動かず、なんだよね。
良い休日を!