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「コスト積み上げ式で価格設定してはいけない。ではどうする?」 7月27日 Cost-Driven Pricing コスト主導の価格設定の間違い


7月27日 木曜日。
向上心の高い真面目なビジネスパーソンのみなさん、こんばんは。

今夜も #ドラッカー365 から #マネジメント 力を高めていきましょう。

日本の経営層にとってドラッカーは常識です。
読んだことがない、勉強していない、という人は、ほとんど居ません。

なので、まだ読んでないという方々にとっても、ドラッカーを勉強していない、ということは、出世にも転職にも自営でも不利益です。

かといって、これから30冊以上もある著書をいちいち読み始めるには、時間がありません。ChatGPTで要約してもらっても、肝に落ちないので、理解が浅いままとなりがちです。そこで、このNOTEが役立ちます。

このNOTEは、毎日たった5分で、世界最高峰の #ドラッカー・マネジメント を学び、リーダーとして必要な資質が学べるテキストです。

本日のテーマは、

#Cost_Driven_Pricing
#コスト主導の価格設定の間違い

ドラッカーは、コスト積み上げ方式での価格設定で、アメリカの家電メーカーも工作機械メーカーも壊滅の危機に瀕した、と記している。

 価格設定の唯一健全な方法は、市場が快く払ってくれる価格、そして、競争に耐えられる価格からスタートし、その価格に合わせて製品を設計することである。価格を出発点としてコストを削り込んでいくことは、当初かなりの苦労を要する。だが、スタートを誤り、何年も損失を続けるよりはいい。ましてや、市場を失うことに比べれば、はるかに安上がりである。

『未来への決断』第3章 企業の5つの大罪 56ページより(1995年)

ただ、このやり方を続けたことで、日本経済は人件費が安い海外に製造拠点を移し、国内労働者の賃金を派遣制度をはじめあの手この手で下げまくった結果、購買力が失われたため、経済成長は頭打ち。バブル崩壊後、長いデフレとなり、就職氷河期、さらにはリーマンショックや数回の消費増税で、街に100円ショップが溢れ、高品質から廉価へと製品やサービスが並び、人件費削減のためのブラックな企業活動や、端っこまで具が入っていないサンドイッチなど、詐欺スレスレの食品がコンビニに並ぶなど、経済成長は10年、20年、30年と失われました。

高齢者の年金や福祉のために、若者層を犠牲にした政治と経済が30年続き、今では、国民負担率が50%に近づいているにもかかわらず、さらに、増税や社保料のアップを目論んでいるという日本国。

まさに、

昨日の祭壇に捧げるために、明日の機会を屠ってしまう

同書、57ページ

愚を犯してしまいました。またこの「明日の機会を屠ってしまう」という過ちは、日本国のみならず、IBMやGE、ウォルマートなど米国のトップ企業も犯しています。

過剰なコストカットの結果、日本国は低利益、低成長経済国となり下がってしまいました。

このまま、滅びの道を歩むか、というタイミングで、疫病の世界的流行、米中経済激突、ロシアの侵略が続いて起こり、原油価格や小麦など食品価格が高騰。デフレからインフレへと急展開しているのが、今です。

ドラッカーが1993年に「コスト積み上げ方式」「コスト中心の価格設定」は過ちである、と指摘し、日本企業が「価格中心のコスト設定」を行なって30年。

現在、ITやコンテンツ産業では、サブスク経済にも突入しています。我々は、新しい経済の中に暮らしています。

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