【編集会議】DHUnote編集部が初夏OC2024 Day2を振り返ります【風イベントレポ】
デジタルハリウッド大学(DHU)では2024年6月9日、体験授業をメインにしたイベント「初夏のオープンキャンパス2024 Day2」を開催しました。
初夏OCのテーマは「現役プロの教員陣による『体験授業』に参加しよう」。本noteではいつものレポートとは趣向を変え、現地を取材したnote取材班の記者とカメラマン、および当note編集長による編集会議を公開します!
年に1度のラジオ番組
記者(りほまる):いやー、今回も中身が濃かったですね。このラジオ形式って初夏OCの定番になってきてますけど、年々グレードアップしているような。来場いただいたDHUFANCLUB会員のみなさんはもちろん、登壇した先生方もびっくりしてたもんね。
カメラマン(ルイス):そっすね。自分、撮影入るの4年目ですけど、機材もどんどんデカくなってるっすね。
編集長:りほまるさん的には今回の記事、どこを推していきたいの?
記者:やっぱり編集長のラジオDJっぷりじゃないですか?これでもう5年目でしたっけ。もはやまったく緊張なんてしていない感じですよね。(※注:初夏OCDay2はここ数年、同様のラジオ風イベントとして開催されている)
編集長:私のことはいいの!せっかく実務家=現役プロの先生方が忙しい中、日曜日に時間とって登壇いただいてるんだから、まずは体験授業についてフィーチャーしましょう。
記者:了解です。ではまずはラインナップについておさらいします。今回はこちらの4名の先生方に登壇いただきました。
記者:4つの体験授業から2つを選んで受講する、って形が、DHUのカリキュラムそのものを体現しているってことなんですよね。
編集長:そうそう。DHUは1学部1学科で、専門分野を組み合わせて学ぶというコンセプトだからね。加えて今年の初夏OCはいわゆる専門科目だけでなく、Day1では英語、Day2では教養科目の体験授業もラインナップしたんだ。
カメラマン:Day1の英語のジェームズ先生の写真、結構うまく撮れたっす。
記者:逆に、サムネ担当が栗谷先生のいい写真がないって困ってたけどね。
カメラマン:……。
葛藤こそコンテンツ!西井先生「シナリオ創作演習」
記者:ともかく、今回はDHUのOC初出演の先生からフィーチャーしませんか?
編集長:となると、「シナリオクリエイティブ」の西井先生と、「グラフィックデザイン」の喜多先生だな。まずは西井先生から。
記者:西井先生は新卒でリクルートに入社して、宣伝企画・編集などの仕事を経て、2003年に脚本家デビューしたんですよね。視聴者が引き込まれるような物語を描くことが本業だからなのか、今回の講義もすっごく面白くて。ぐいぐい引き込まれちゃいました。
カメラマン:なんか、普段からあのままの雰囲気で授業してるんだろうなって感じっすよね。
記者:そうそう。シナリオ創作という言葉だけ聞くと、素人にはわからないルールやロジックとかあるのかな~なんて身構えちゃいそうだけど、今回は「桃太郎」みたいな誰でも知っている昔話を題材に解説してくれたから、なるほどそういうことね!とすぐに思えた気がしない?「葛藤」が物語になるんだ、って話もすごく学びになったよね。
カメラマン:そっすね。
記者:授業が終わった後、急いで先生を追いかけて話を聞いたんだけど、その中で言っていたことも印象的でさ。西井先生は高校生のころ、ご家族との関係で悩んでいて、いろいろ葛藤した時期もあったんだって。でも「そんな葛藤があったから、家族を題材にした脚本のお仕事がくるのかもしれないですね」って笑ってた。
「今はつらいこと、大変なことも多いかもしれないけれど、振り返ったときにそれらは全部つながって線になる。だから、つらいことほどコンテンツだと思い直して、楽しんじゃいなさい!」ってさ。
編集長:いい話。ここ、記事で使おう。
ペーパーバッグ&ロゴデザインに挑戦!喜多先生「グラフィックデザイン」
カメラマン:喜多先生の「グラフィックデザイン」の授業も、見ていて面白かったですね。今回は紙とペンを使ったワークショップでしたけど、喜多先生は電通デジタル所属っすよね?
編集長:そう。大手広告代理店でユニクロ、GU、レクサスといった名だたる企業のクリエイティブディレクション・アートディレクション・CMプランニングに携わってきたすごい人なんだ。会場の反応はどうだった?
記者:参加した高校生たちの作品のクオリティにびっくりしました。「紙袋のデザイン」と「自分の名前を生かしたロゴデザイン」の2つの課題から好きな方を選んでラフを作っていったんですけど、みんな頭が柔らかいというか。「へ~そんな発想になるんだ!」と驚かされるものばかりで。一人で考え込んでアイディアを出す人もいれば、一緒に来た保護者の方やお友だちと話しながらアイディアを出す人もいたり。それぞれのやり方が違っていて面白かったですね。
カメラマン:僕らもいちおうクリエイターの端くれなんで、アイディアに困ることとかあるじゃないっすか。でも先生が参加者ひとりひとりの作品を見ながらそういうアドバイスもしてくれたから、助かった~って人も多かったんじゃないっすかね。
編集長:困ったときはGoogleやPinterestを駆使しよう、って話も印象的だったな。日ごろから自分の好きなものをピックアップして溜めておく。アイディアの引き出しにいろんな素材が詰まっている状態を作っておけば、困ったときに役立つぞっていう喜多先生の言葉、わかりみが深かった。
記者:編集長、わかりみって、ちょっと古いですよ?
クリエイターとして活躍するために必要な“守り”。現役弁護士・高瀬先生による「コンプライアンス基礎」
カメラマン:「クリエイターのための著作権講座」は、THE座学!これぞ大学!って感じの授業でだったすよね。
記者:この授業、わたしもルイスも改めて勉強になったよね。著作権ってよく聞く言葉だけれど、何がその対象になるのか、どういうときに罪に問われるのか、聞かれると具体的に答えられないなと思って。
まだまだ記憶に新しい東京オリンピックのエンブレムの話とか、自治体のゆるキャラが既存のキャラクターに似ている話とか、高瀬先生が身近な問題をたくさん取り上げてくれたから、高校生も興味を持ちやすかったんじゃないかな。
カメラマン:アイデアが出ないと人の作品を参考にすることもあるけど、やり方を間違えたら著作権の侵害として罪に問われることもあるってことっすもんね。
編集長:実はDHUには、作品を生み出すための授業だけでなく、クリエイターが社会に出たときにルールを守って創作を続けるための“守り”の授業も充実しているんだよな。
高瀬先生が担当する「コンプライアンス基礎」という科目は、国家資格である知財検定(知的財産管理技能検定)の3級の受験対策も兼ねていてね。2023年11月に実施された同試験では、DHUは大学別合格者数のランキング5位にもなっているんだ。将来を見据えて資格を取りたいという受験生には特におすすめしたい授業だよ。
記者:2年次の必修科目にもなっていますので、みなさん頑張って勉強しましょう!
現場を訪れることで構造的な課題が見えてくる。起藝家・三浦先生による「AIの社会実装」
編集長:三浦亜美先生はなんと4年ぶりの初夏OC登壇だ。学生時代にバックパッカーをして、学生時代から会社を立ち上げ、その後VC(ベンチャーキャピタル)での経験をして、今はAIを活用した社会貢献性のある事業を行っているなんて、経歴からして興味深いもんね。授業、面白かった?
記者:も、もちろんですよ…!特に面白かったのは…ええと…。
カメラマン:りほまるさん、難しすぎてついていけなかったとか?ここはぜひ自分から話したいっす!
印象的だったのは、伝統産業とか一次産業、教育へのAI導入を推進しているっていうところで。オンラインで打ち合わせやヒアリングをして終わり!じゃなくて、現場に突撃して話を聞く。そうするとそこにいる人たちが悩みを打ち明けてくれて、実はその課題はその組織だけではなくて日本全体の問題だったりする。そういう活動から、解決すべき社会課題が見つかるって話でした。
記者:いやいや、む、難しすぎたとかじゃなくて、面白い話が多くてどれをピックアップしたらいいか迷っただけで……(汗)。しかしルイス、ずいぶん熱く語ってるね。
カメラマン:だって、めっちゃ面白かったっすもん。
記者:たしかに「AIの社会実装」とだけ聞くと難しそうに聞こえるかもしれないけど、授業を通じてAIがどうやってよりよい社会を作るために活用されているのか知ることができたよね。AIがより身近な存在に感じられたし、AIが未来を変えていくってことを実感できたというか。
登壇後に話を聞いたら、三浦先生も「30分にちょっと凝縮しすぎたかも」って笑っていたけれど、「感じる人は感じてくれるはずだし、内容を理解しきれなくても“なんとなくよかった”って思ってくれるはず」って言ってたんだよね。10代の人だったらこの30分で人生が変わるかもしれない。そういう思いで話したって言ってたよ。
カメラマン:夏休みに時間がありそうだったら、専門家に会いに行ってみるといいって話もしてたっすよね。
編集長:へえ。自称「稀代の何でも屋」、三浦先生らしいアドバイスだ。
記者:「何に対して自分が怒りを抱くのか、喜びを感じるのかに向き合ってみると、その先にある構造的な問題が見えてくる」ともおっしゃっていました。夏休みを、勉強だけじゃなく、自分を深める時間にも使えたらいいですよね。
“何がなんでも受かってやる” “気持ちに寄り添えるCPPRになりたい”訪れた高校生と、迎え入れたCPPRの思い
編集長:うん、今回もなかなかの撮れ高だったな。おつかれさん!(そろそろ帰って一杯飲むか…)
記者:編集長!私たち、オープンキャンパスの本編終了後もいろいろ取材して回ってきたんですよ。
編集長:ほ、ほう、例えば?(ま、まだ続くの?)
カメラマン:配信現場の見学ができる「スタジオツアー」とか、在学生レポーターの「キャンパスPRプロジェクト」の2名へのコメント撮りとかっすかね。いい写真いっぱい撮れたんで、ちゃんと使ってくださいね編集長。
編集長:ほ、ほほう。そこまで言うなら見てみるか。
モノづくり・場づくりの“リアルな現場”を見られるDHUのオーキャン
編集長:なるほど、参加者もキャンパスPRのみんなも楽しんでいる様子が伝わるな。イベント全体を通して、ふたりはどう感じた?
記者:私たち取材班、DHUのオープンキャンパスに忍び込ませてもらうのが今年で4年目になるんですけど、なんだか年々パワーアップしてますよね。予算も大きくなってたりするんですか?(笑)
編集長:……ノーコメント。
記者:それはともかく、テレビ局さながらの配信現場を間近で見られたり、体験できたりできる大学ってそうそうないよな、というのが率直な感想です。体験授業のクオリティが高いのはもちろんですが、OCに参加してくれた高校生の皆さんには、在学生と卒業生が一致団結して動いている舞台裏を感じてほしいなと思いますね。
編集長:NOAH NAMEね。ノアネーム。
カメラマン:自分は、体験授業に参加するたびに自分自身の学びが深まっている感覚がありますね。社会に出て何年も経ちますけど、DHUに入って、もう一度学び直したいなって思うくらいっす。
編集長:お〜いいじゃん。ぜひ保護者の方もいっしょにデジタルハリウッドの社会人スクールへどうぞ……って、宣伝で終わるんかーい!
DHUのOCは、春・初夏(2days)・夏(2days)・秋の4回。次回は1年の中でも最大規模の夏のオープンキャンパス。興味がある人はぜひ申し込んで……って、noteの最後にも書いておいて?
いかがでしたか?
次回は2024年7月21日(日)、8月18日(日)開催の「夏のオープンキャンパス2024」です。学生企画や特別講義など見どころが盛りだくさん。詳細・予約はDHU公式Webサイトから!
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