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「ブラーフマンがウパニシャッド聖典に宇宙の原因だと明記されている」/シャンカラ註解『ブラフマ・スートラ』(1.1.11)
はじめに
今回は、『シュヴェターシュヴァタラ・ウパニシャッド』が引用されています。かなり昔のことでうろ覚えですが、先生は「シュヴェターシュヴァタラ」というへんてこりんな名前の意味として、白いラバに乗った人たちとおっしゃっていたような…
動物で鳩などが白いと聖なる存在として見なされますが、インドにおいても白いラバに乗った聖なるヨーガ行者の集団が残したウパニシャッドというニュアンスかもしれません。
シャンカラ註解『ブラフマ・スートラ』第一篇第一章十一節
11節 そして、(ブラーフマンは)ウパニシャッドの中で(そのように)明らかにされているからである。/そして、絶対者ブラーフマンはウパニシャッド聖典群中でそのようだと明記されているからである。
まさに、シュヴェターシュヴァタラ・ウパニシャッドの言葉の中で、ブラーフマンは宇宙の原因として示されている。全智全能の神を紹介した後、シュヴェターシュヴァタラ・ウパニシャッドは「この宇宙において、神には主人も支配者もなく、いかなる際立った兆候もない。神は原因であり、器官の主人の聖職任命者である。神には創造者(originator/始祖)も聖職の任命者もいない」(Sv. VI. 9)。それゆえ、全智全能の神が宇宙の原因であり、プラダーナや他の何ものでもないことが証明されている。
最後に
9節 この世において神様を支配する者は一人もいませんし、この神様を監督する者もいません。神様を伺い知れる象徴物(リンガ)もありません。この神様は万物の原因(カーラナ)なのです。身体(カラナ)の支配者を、更に支配されるお方なのです。神様には親もなく、支配者もいないのです。
手持ちの資料に『シュヴェターシュヴァタラ・ウパニシャッド』の第六章がありましたので、ご参考までにお目を通されてください。
この後の表題6と12節は長いのでしばしお待ちくださいませ。