吉田松陰や西郷隆盛も学んだ、細井平洲(へいしゅう)の教え
現代社会で語られる「リーダーシップ」は、多くの場合、他者を導くことや、さらには他者を動かし、コントロールする力として誤解されているように思います。
しかし、リーダーシップには3つの観点があります。
1)Lead the self
→ 自分を導くこと
2)Lead the people
→ 他人を導くこと
3)Lead the Society
→ 社会を導くこと
私たちが考えるリーダーシップの基盤は、【自らを導くこと(Lead the self)】です。
これが備わることで、まるで水面に落とされた石から広がる波紋のように【他者へ、そして、社会へ】とつながります。
この「自らを導く力」こそが、真の「志」となるのです。
細井平洲という人物
細井平洲(ほそい へいしゅう)は、江戸時代の儒学者で、米沢藩の藩主であった上杉鷹山(うえすぎ ようざん)の師としても知られています。鷹山は、藩の財政再建を目指し、細井平洲の教えを受けて改革を進めました。
平洲の教えは、鷹山が財政改革を成功させるための重要な指針となり、彼のリーダーシップに大きな影響を与えました。
彼は儒学の教えを通じて、多くの門人を育成し、その中には多くの著名な政治家や学者が含まれています。
平洲の教えは、徳を重んじ、自己を律することを強調しており、これが上杉鷹山の改革に大きな影響を与えました。
彼の思想は『嚶鳴館遺草(おうめいかんいそう)』という書物にまとめられており、これは明治の時代を動かした吉田松陰や西郷隆盛も絶賛し、学びを深めていたと言われています。
「自らを導く」とはどういうことか。
7/23(火)の対話会では、細井平洲の教えを通じて、真のリーダーシップの意味を探求し、自分自身を導く力を養う方法について対話していきます。
先立って、音声も収録してみました。
対話会に参加せずとも、上記の無料音声を聞いて「細井平洲ってどんな人?」と興味を持ってくださったら、それだけで嬉しく思います!
吉田松陰や西郷隆盛も学んだと言われているのが以下の『嚶鳴館遺草(おうめいかんいそう)』です。
東海市のサイトで無料で読めます!
こちらは有料ですが、口語訳もあります。