神はいるのか?いないのか?:笑い飯 哲夫のサタデー・ナイト仏教『神はどこにいらっしゃるのか。ホームレス支援を30年以上、奥田知志牧師のお話』
今回はちょっと趣向を変えて、ラジオをテーマに対話したいと思っています。
お笑い芸人の笑い飯・哲夫さんがパーソナリティなので、気軽に聞けておすすめです。
ゲストはNPO法人抱樸(ほうぼく)の代表でもあり、キリスト教の牧師でもある、奥田知志さんです。
奥田さんのエピソードをラジオから一部ご紹介します。
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「神はどこにおられるのか?」
幼い頃から神様の存在を信じ、困ったときには祈れば何とかしてくれると思っていた奥田知志さん。
しかし、大学時代に大阪の日雇い労働者の街へ行き、衝撃を受けます。
それまでは、日本は豊かで平等でいい国だと思っていた。
でも、目の前には路上で生活をしている人々がたくさんいる。
さらに当時、毎年200人が大阪で路上死していました。
実際に、奥田さんもその事実を目の当たりにします。ボランティア活動の中で、前日に連れてきたおじさんが、翌朝起こしに行ったら亡くなっている…。
祈ったらなんとかしてくれるんじゃないのか?
なんなのか、この現実は。
絶望の中で、信仰を捨てようと思った時期もあったそうです。
でも、
「こんなにひどい現実で、神様までいないと言われたらもたない。神様ぐらいいてもらわないと困る。」
そんなふうにも思い、救いと正反対にいるような人々とともに「一緒に神様を探す」ために奥田さんは牧師への道を選びました。
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あまりキリスト教に詳しくない私からすると、牧師は教えを説いてくれる存在のように考えていました。
しかし、奥田さんははっきりと「私にも分からない」とおっしゃいます。
神を探す道…その道自体に意味があり、生きるヒントがあるように思います。
神がいるのか、いないのか。
そこに答えを出そうというわけではありません。
・もしいるとしたら、どこにいるのか?
・もしいないとしたら、「神」という言葉すらなくなったとき、この世界は変わってくるのか?
こんなことを考えてみるのも面白いのではないでしょうか。