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【終了報告】対話型読書会『伝わるちから』

みなさんこんにちは、デザケンのシモウサです。

先日の対話型オンライン読書会『伝わるちから』が無事に終了いたしました。

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デザケン初のエッセイを課題図書として取り上げた今回でしたが、とても熱い対話がなされた90分だったと、参加者のみなさんが口々に語るほど深い対話ができた読書会となりました。
今回の読書会からも、対話の中から非常に興味深い示唆を投げかける言葉が生まれていますので、ご紹介いたします。ぜひご覧になってください。

・ファーストインパクトが求められるビジネスの世界に対して、お吸い物の様に後からその旨味がじわりと分かる、という話を持ち帰りたい。自分の仕事は数年、数十年と人に使ってもらうものを作っているので、最後に良さが分かる様に自分の仕事がしたいと思った。目の前の人に伝わる、もっと伝えることができるように自分も努力しないといけないとは思うが、相手に伝えるとき、ファーストインパクトが大事とされることと、その逆の、後から良さが分かること。この両方を兼ね備えるのはなかなか難しいと実感しているので、本の中に出てきた「お吸い物」を良いと言ってもらえることはなかなかないと思う。でも、この読書会の中で「じわじわ後で気づくことが、実はその人にとって幸せかもしれない」という対話があった。自分も本当にそう思うので、それをちゃんと伝えられる様にしたい。

・対話の中で出た、3つの“みる”「見る、観る、察る(みる)」ということ。気を察る、とか、小さなことに目が行くような人になりたいなと思った。その瞬間瞬間を何かしら気にかけていられるような、そして、後々その何となく気にかけていたことが、そのうち何かのきっかけで思い出して、こういう状況だったから気になったんだな、って思えたら良いなと感じました。

・自然に接するということ。feelということ。「3つの“みる”」の察る(feel)なんですけれど、このごろ、あまりに忙しいと言ってやっていなかった。自分の感覚、スピード感が速かったのもあった。丁寧に、というのは自分は苦手だが、ふと目を留めて察るようなことはしてみたいと思った。

・対話の中で出た、手紙をお守りにするという本の話からの展開なのだが、人は記憶でできている、という話を昔、何かの本で読んだことがあって。その一節を思い出しつつ、記憶からできてはいるけれど、過去に囚われすぎていても駄目だなと。対話にあった“不易流行”「変えるものと変えないもの」を自分で決めたい。過去に囚われすぎると全然前に進めないし、かといって闇雲に前に行くと、あれ、自分って何をしたいのだっけ、となるので、変えるもの、変えないものを考えながら進んでいきたいと思った。

・この90分、最初の頃とちょっと思ったことが変わってきていて。特に、恩師の先生が急に亡くなって、お世話になったのに最期、お会いできなかったという話から、「ありがとう」のその先を持ち帰る学びにしたいと思った。よく、ありがとう、ありがとうと自分は言うのだけれど、何についてありがとうなのかも思っていなかったなと、この90分を通して気づかせてもらった。漢字で書くと、有ること難し。みなさんが今日ご発言されたことも、ひとつひとつ心にとめて、ありがとうを伝えていきたいと思います。

・この本って、言葉は非常に優しいし、切り取っている風景も非常に日常なので、ありきたりな様に思うかも知れないが、言葉に温度を乗せるというか。そういったことができれば、一見、単純と思われることでも、ちゃんと相手に届くんだ、ということを再認識する機会になったのではと思う。ビジネスをやっていると、ビジネスライクという言い方をするけれど、そういった言葉遣いって自分らしさがどんどん削ぎ落とされている側面があるように思っていて。そうではなく、自分らしさを引き出す時には、それに合った言葉遣い、表現って有るんじゃないかと思う。その中で、ナラティブや語り口で語っていくということは、ひとつ、そのきっかけを与えてくれるものなんだなと、松浦さんのエッセイを読んでいて思った。また、今日みなさんの対話を通しても、この点についてみなさん色々と気づくことがあったんだなと感じられたので、今日は非常に心暖まる時間になりました。持ち帰る学びというよりも、感想と感謝です。

・今日の対話にもつながるのだけれど、やっぱりこれって大事だなと思い出した「臆せず気負わず」と言う言葉があって。居合道の言葉なんだそうです。これも、亡くなった先生が自分に伝えてくれた言葉なんですけれど、物事に当たる時、こういった心持ちを持つと良いよ、と伝えてくれたんですけれど、「臆せず気負わず」。臆病になっちゃうと、最初から恐怖で震えてしまうので、事が成せない。逆に、何か成し遂げようと思って気負い過ぎちゃっても、余計な力が身体にかかっちゃうから、いつもの力が出せない。だから、臆することなく気負うことなく、ニュートラルな心持ちで、いつも通りにやんなさい、と言葉をかけてもらった社会人のまだ若かりし頃を思い出した。ビジネスライクという言葉が出ていましたが、今日の対話から、その人らしさって改めて大事だなと思った。過去に、誰か一人の体温を上げるアクションをしていくと良いのではとアドバイスされたことがあったのですけれど、それで良いのだなと感じた。自分は自分なりのやりかたで、世の中の体温を上げていけばいいかと。臆することなく気負うことなく、相手が誰であっても、自分らしさを大事に、相手に接するでいいんだなと、再認識できた対話だった。

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