最近観た映画のご紹介
先週は映画をたくさん観た。
安寧日記に書こうかと思ったけど、長くなりそうなので、こちらへ。
3作品紹介したい。
あらすじはFilmarksより。
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1.「壁の向こうのあなた」(2024) スペイン
〈あらすじ〉
スペイン発のラブロマンス!再起を願って新居に越したピアニストのバレンティナだが、隣人は騒音嫌いのゲームクリエイターのダビッドだった。
〈感想〉
設定やストーリー自体は、ツッコミどころ満載で、いやいやいやいや…実際それはありえんって、と言いたくなる。
しかし個性あるふたりの、一風変わった恋の行方が気になって、飽きることなく観られた。
色使いが斬新なインテリアや感情の乗ったピアノの音色に、目も耳も癒される。
約90分と短めなので、非日常の美しさに触れてさくっと気分転換したいときにおすすめ。
2.「ザ ホエール」(2022)アメリカ
〈あらすじ〉
ボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避から過食状態になり健康を害してしまった40代の男チャーリー。アランの妹・看護師のリズの助けを受けながら、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立てているが心不全の症状が悪化し、命の危険が及んでも病院に行くことを拒否し続けている。しかし、自分の死期がまもなくだと悟った彼は、8年前、アランと暮らすため家庭を捨てて以来別れたままだった娘エリーに再び会おうと決意。彼女との絆を取り戻そうと試みるが、エリーは学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた‥‥。
〈感想〉
ほぼ一部屋で撮影するという大胆さ。
場所を限定することで、主人公の孤独や苦悩がより凝縮されている。
やはり見どころは、アカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーの演技!
過去を後悔し余命わずかという状態の中、かつて手放した娘を思いやるという難しい役どころだが、評判通り心を掴まれた。
重苦しい雰囲気が続くので、途中息切れしそうになったが、最後まで観てよかったと思えるラストシーンだった。
この映画を観ると「白鯨」を読みたくなるかも。(未読なので、挑戦しようかなぁ)
3.「戦争と女の顔」(2019) ロシア
〈あらすじ〉
1945年、終戦直後のレニングラード。第二次世界大戦により、街は荒廃し、建物は取り壊され、市民は心身共にボロボロになっていた。多くの傷病軍人が収容された病院で働く看護師のイーヤは、PTSDを抱えながら働き、パーシュカという子供を育てていたが…。
〈感想〉
今だったら上映されなかったであろうロシアの反戦映画。
戦争は終わってからも、身体的疾患、PTSDなど、さまざまな形で人に癒えない傷を残していく。
登場する女性ふたりは、従軍したものの生き永らえる。
しかし戦争でたくさんのものを失い、戦後は絶望のどん底に落ちる。
どうすれば楽になるのか。
彼女たちがもがき苦しむ様子が目を背けたくなるほど辛かった。
静かなシーンが多いからこそ、感情の爆発や狂気激しさが際立っていた。
確実に暗い気分にはなるけれど、今だからこそ観ておきたい映画のひとつ。
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次は気楽に観られる映画を観よう。
気候が良くなったら、映画館にも行く予定だ。
どんな映画が上映されるか、常にアンテナを張っておき、機を逃さないようにしようと思う。