バイリンガル利休百首(No.6)
Rikyu's Hundred Verses
笑いと遊び心大好き、ミラクル・シンクロいっぱいのGreenteaです。
今回は、お茶のお話ですので、茶名宗理で登場いたします。
よろしくお願いいたします。
「利休百首」とは、千利休が和歌の形を借りて、茶道の精神、点前作法の心得などを、初心の人にもわかりやすく、記憶しやすいよう、三十一文字にまとめて、百首集めたものをいうのである。ーバイリンガル利休百首-より
6 点前には弱みをすててただ強く されど風俗いやしきを去れ
In temae, ababdon your weaknesses and just be strog.However, refrain from being offensive in manner.
人前でお点前をする時、緊張のあまり弱弱しく見えてしまいます。そうではなく、力強くお点前の所作をすることが必要ですが、それでも強くし過ぎるといやしいものになってしまいます。というわけで、弱弱しくも、強すぎることなく、中庸の精神ですることが大切である。と言っているのでしょう。
何事においても、人から良く見られよう、失敗してはいけないと思えば思うほど、反対に肩ひじ張って、緊張度が上がり、我を失い弱弱しくなってしまうものです。しかし、それでは、最大のパフォ―マンスを発揮できなくなるでしょう。
ですから、心を静め、他の評価から切り離して、我が道を行くのです。
ただひたすら、一椀のお客様への感謝の念をもってお点前をします。
最後までお読みいただきありがとうございます。 (宗理)
参考文献
『バイリンガル利休百首Rikyu's Hundred Verses』
著者:井口海仙
翻訳:グレッチェン・ミトワ
翻訳監修:一般社団法人 茶道裏千家淡交会総本部国際部(マイケル・ハーディー)
発行者:納屋嘉人
発行所:淡交社
淡交社さまのご許可を得て、掲載させて頂いております。ありがとうございます。