バイリンガル利休百首(No.8)
Rikyu's Hundred Verses
笑いと遊び心大好き、ミラクル・シンクロいっぱいのGreenteaです。
今回は、お茶のお話ですので、茶名宗理で登場いたします。
よろしくお願いいたします。
「利休百首」とは、千利休が和歌の形を借りて、茶道の精神、点前作法の心得などを、初心の人にもわかりやすく、記憶しやすいよう、三十一文字にまとめて、百首集めたものをいうのである。ーバイリンガル利休百首-より
何にても道具扱ふたびごとに
取る手は軽く置く手重かれ
Whatever implement you handle, pick it up each time as if it were light and put it down as if it were heavy.
Show a weak touch with the strong and a heavy touch with the strong and a heavy touch with the light.
軽い物を持つときは重々しく、重い物を持つときは軽やかにを心得、お道具を扱うことが、美しい所作に欠かせません。
ものを扱う時に、それと反対のことをイメージし扱うことは、単にお道具を大切に使うというにとどまらず、一瞬一瞬に集中することになります。
そして、今ここに、お道具と私の対話の世界に広がることでしょう。
想像してみてください。
軽いものを、重いものとしてイメージし、丁寧に、大切に取り扱うことは、自分をも大切にしている瞬間に違いありません。
反対に、重いものを、軽いものとしてイメージし、さも軽く持ち上げていると、手は重くても、心は軽く、達成感を味わえます。
余談ですが、私は重い、お米や水のケースを持つ時は、
煉獄さん(鬼滅の刃)をイメージします。
以前、強いゴリラと煉獄さんの両方をイメージし、実験をしました。
その結果、ゴリラでは、あまり効き目がなかったのですが、煉獄さんに登場いただけると、難なく運ぶことができました。
それ以降、買い物など重い荷物の時は、必ず煉獄さんを呼ぶことにしています。
どうぞおためしください。
最後までお読みいただきありがとうございます。 (宗理)
参考文献
『バイリンガル利休百首Rikyu's Hundred Verses』
著者:井口海仙
翻訳:グレッチェン・ミトワ
翻訳監修:一般社団法人 茶道裏千家淡交会総本部国際部(マイケル・ハーディー)
発行者:納屋嘉人
発行所:淡交社
淡交社さまのご許可を得て、掲載させて頂いております。ありがとうございます。