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重箱の隅を突くような紋の話をするのは俺だけかもしれない

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家紋や紋の話で細かすぎる話があります。講座とかで話しても分かんないだろうなぁとか、そもそも興味持てないだろうなぁ、というような話をちょこちょこやっていきたいと思ってます。
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#和文化

匂いの話「紋帳をペラペラ捲っていると気づくことはいっぱいあるんだよ、って話」其の貳

前回の話からのつづきです。

匂いとはみなさんは匂いという言葉を知っているでしょうか?
着物関連の職人さん、特に下絵師や作家さんなどにはごくごく当たり前の言葉です。
匂いとは植物の花のいわゆる蘂(シベ)のことを指します。
つまり花が匂いを発するポイントである、オシベ、メシベの文様上の名称です。
いつ頃からの名称かは定かではないですが、まぁ江戸時代でしょうね。

上絵とはさて、この匂いですが、紋にも

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「紋帳をペラペラ捲っていると気づくことはいっぱいあるんだよ、って話」その壹

紋帳をペラペラ捲ってると細かいことに色々と気づかされることがあります。
今はインターネット上で多くの紋を見ることが出来ますが、正直それを見てるだけでは分からないことの方が圧倒的に多いです。
例えばネットで出てくる紋の大半が紋帳に掲載される紋と違って反転されたデータであるということ。
これは墓石業界に向けた?家紋のデータが約20年ほど前に販売されたのですが、そのデータが今ネットで出回っているデータの

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