「紋帳をペラペラ捲っていると気づくことはいっぱいあるんだよ、って話」その壹
紋帳をペラペラ捲ってると細かいことに色々と気づかされることがあります。
今はインターネット上で多くの紋を見ることが出来ますが、正直それを見てるだけでは分からないことの方が圧倒的に多いです。
例えばネットで出てくる紋の大半が紋帳に掲載される紋と違って反転されたデータであるということ。
これは墓石業界に向けた?家紋のデータが約20年ほど前に販売されたのですが、そのデータが今ネットで出回っているデータの基本形のような状況になっているようです。
(もしかしたら違うかもですが。以後、何カ所かが紋のデータの販売やってます)。
紋は千年の歴史があって、技術の向上や江戸時代には紋の割付というものが生まれ、描き方にもルールが出てきます。
円と線で描くという基本的な概念はこの頃から出来上がっていくわけですね。尚、実際は円と線だけで描ける紋は少ないです。
フリーハンドでも皆さん描いておられます。実際に反物が積まれた状況を考えると、そりゃフリーハンドも使うよねっていうごくごくシンプルなことです。
さて、それはともかく、紋帳を見ていると気づかされることの一つに上絵の太さに明らかな違いがある紋が存在しているということです。
紋帳によっての紋の形状が違ったりすることは多々あります。これは描かれた紋章上絵師のセンスや考え方の違いで起こるものであり、決して技術による違いというわけではありません。
次回はその「気づかされたこと」を書いていきます。
(図版の用意が出来てない。。。)
つづく