内なる流れ

中の一つが特に表出しているだけで、全ての人は、9つある数の全ての要素を持っている。そして、それらの数は相互に関連している。ーーこのことを覚えておくことは、自分のエナタイプに固執しないための良いリマインダーだと思います。

エニアグラムの図を注意深く見ると、9, 6, 3の三角形があり、それ以外の6つ(1, 4, 2, 8, 5, 7)が一筆書きのように別の形を形成しているのがわかります。

そして、それぞれにひとつ前の数の示す魂の苦悩が、次の数に影響を与えているのが読み取れるのです。例えば、9, 6, 3を読んでみるなら、以下のようです。

ポイント9で本質とのつながりを失った魂は、ポイント6で実存的な恐怖につながることになります。存在の基盤がないと、魂は不安と恐怖に襲われ、生き延びて機能するために、ポイント3で表される偽りの人格を発達させることになるのです。ポイント6の世界は、言わば適者生存の世界なので、3に移行すると、自分で自分を引き上げて、人生を構築すべきなのだという信じ込みから、どんどん表層部で生きるようになるのです。自分の深みを忘れてしまうことで、内面の流れはポイント9に戻り、余生をいかに快適に送るか、ということにしか興味を持たなくなるでしょう。機械的に、かつ無意識的に、存在とは無関係なこと、取るに足らないことに集中することで、実はポッカリ空いてしまっている心の空虚さを見ようとはしないのです。

これを読むだけでも、ため息が出ますよね?

残りの数も、順に読んでいくことができます。どこから始めても、「内なる流れ」は、呆れかえるほど作用し合っているのです。

遠い昔に、このようなシンボルを考え出した「人間の知恵」というものがあったのだなあ、と思うと、その存在を尊く感じます。

グルジェフの言葉で締めくくります。



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