Netflix followers(フォロワーズ) 感想
「FOLLOWERS」蜷川実花監督
には、女の理想が詰まってるけど理想しか詰まってなかった!
というのが個人的な感想です。あくまでも個人的な。そして私はただの映画ファンです。
最初は社会問題を取り込んだりして、結構面白そうだな〜と思って見始めました。キャストも豪華だし、ロケにもかなりお金もかかってるし、まさにインスタで映えまくってるキラキラ女子のお手本!って言う感じの登場人物たち。仕事で成功して、いいパートナーがいたり、結婚しないけど子供が欲しいとか、子供もいるけど仕事したいとか、同性婚したいとか、本当に理想盛り沢山!セリフにも女性の主張が代弁されていて、そうだよね〜と思える部分もありました。
けど、リアリティがなさすぎて途中で感情が置いていかれてしまった……
全然売れない女優が、バイトで食いつないでいる女優の卵が、高級ブランドの服ばかり着てるとか。
産後数ヶ月の子供と散歩に行くのにマザーズバックも持たずに、ヒールで抱っこ紐とか。
ドラマなんて所詮フィクションだし、夢だし、どうせ見るなら良い夢がいいけれど、主人公に自分を投影したりできるからこそそのドラマが特別なものになって、意味のあるものにあると思う私の持論から行くと、全く入り込める隙のないドラマでもったいなかったな〜と。
女性監督だからこそ描ける目線があって、それらを詰め込んでいたけれど、サクセスストーリーにしてはスタート地点から庶民ではないというか、そして行先もブッとびすぎて居ると言うか…
これが最近の流行なんだろうか。
私は実はインスタやってないんですか?と言われることがあまりにも多いので始めたけれど、1ヶ月くらいで消しました。理由は「ついていけなかったから…」そう。何をかくそう私はおばさん…年齢の話ではなくて、きっと精神的なところが古いんですよね。文を書くことは好きなのでnoteやブログは続いていますが、あとはTwitterくらい。インスタでキラキラしてる写真を見るのも辛くて、キラキラしていないといけないようなインスタの風潮が苦手で逃げています。
私は、堂々と逃げる人生を選んでいます。逃げることは悪いと思っていないので、辛かったらすぐに逃げます。だから仕事で辛かったら会社をやめ、人付き合いに疲れたらそのグループから抜けます。
こういうキラキラ底辺女子(いや女子という年齢ではないけれども)からすると、ちょっと息苦しいドラマだったかな〜という気がしました。若い子やキラキラ女子が見たらもっと違う視点で見えると思うし、最高!っていう感じなのかもしれない…
蜷川実花監督に関しては、個人的に「さくらん(2006年)」の時から違和感があったのであまり注視していなかったというか、意識的に見るのを避けていた部分がありますので、ファンの方との評価は全然違うと思います。が、さくらんの時に感じた「違和感」を今回も感じたというのが感想でした。蜷川実花監督の写真は独特な世界で、デビュー時はまさに新進気鋭!という感じだったし、女子の好きそうなテイストで写真に関しては賛否両論あるものの、それを個性として売り出すことができた「蜷川実花ブランド」は素晴らしいものだと思います。けれど、うーーーーん、どうしても映画はいつも心が乗れないんですね。
このフォロワーズで中谷美紀さん演じるリミが写真家ですが、これは蜷川実花監督自身を投影していますよね。
蜷川実花監督を、お父様である蜷川幸雄監督と同列で考えたことはありません。ただ、蜷川幸雄作品のファンである自分は、蜷川実花作品が今のところ好きになれないな〜というだけです。テイストが全然違いますしね。結局のところ泥臭い、人間臭いドラマが好きなんだと思います、私は。
そもそも私はATG映画のファンなので、そんな自分がこのドラマを見て感想を述べようというのが間違っている気がしますけどね(笑)一応見た作品はメモしておこうと思った次第です。
誰の参考にもならなくてすみません。
(トップのイラストはみんなのフォトギャラリーからお借りしました)
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