占い師が自分のことを占ってはならないのはなぜ?
こんにちは、詳細を話す占い師コタです。
占いには三大禁忌があります。
・人の生死が関わること
・株やギャンブルに関わる金銭事
・自分自身のこと
上二つは端的に言うと、責任が持てないからです。
あくまで確率的なことなので、外れる可能性も決して低くはありません。
病気が治るかどうかなど、医者の腕や本人の気力に依存するわけですから、たとえ完治の可能性が80%でもちょっとした要因で逆転しかねません。
また、こちらは別記事で細かく解説しますが、欲が混ざると占いは途端に力を失くします。
これは自分のことを占えない理由でもありますね。
1.最初は自分のことを占える人が多い
私も記事でたまに言いますが、初心者は自分や周りの人を占うことから始めるのが基本です。
最初のほうって、「当てよう!」というよりも、「当たるかな?」という気持ちが強いと思います。
そして習得から上達にかけては、自分のやり方を確立させることに重きを置いているので、欲が絡みにくいんですね。
たとえ好きな子との相性を占おうとしていても、自分の占い結果に自信があるわけじゃないので、不思議とけっこう当たっていることがあります。
ただ、同時に自分の占いが確立されていないので、正しいリーディングができていないことが当たり前。
だから微妙に当たっているような、外れているような結果に陥っていることが大半となります。
これは自分のことに限らず、初心者が序盤で自信を喪失してしまう理由の一つと言えますね。
2.なぜ欲が絡むと占えなくなるのか?
占いとは、というのを語り出すと、哲学的な話になるのでざっくりとだけ説明します。
占いとは、偶然を必然として引き当て、占い師の直感によって未来を見通すことだと私は思っています(あくまで持論)。
例えば相談者の象徴カードが毎回出てくるのは、もはや偶然と言うには出来過ぎた結果です。
10枚引いたとしても、約1/8。
2連続なら1/64です。
さらに恐ろしいのは、絶対に出てこないアルカナや類似したアルカナが必ず出てくるといったことまで起きます。
しっくるくるシャッフルやカットによって、占い師自ら引き寄せていると言えましょう。
ホイホイ引き寄せられる人も世の中にはいるのかもしれませんが、そう簡単に出来たら占い師はもっと注目を浴びているはずです。
私の占いが限定的なように、統計学でない占いはかなり繊細なもの。
そもそも、なぜ占い師を目指すのか?
私が見てきた人たちから考えるに、ある種の奉仕の精神がなければ成り立たないと思っています。
奉仕と欲は真逆の性質ですよね?
3.自分のことが占えなくなったら上達した証拠……かも
これは私の実体験と、何人かの新人さんをアドバイスした統計から推測した内容です。
先ほど、欲が絡むと占いはうまくいかないと説明しました。
しかし一方で、占いに対する純粋さや好奇心が勝っている間は欲に振り回されません。
最初はある程度占えていたのに途端に当たらなくなったら、2つの可能性が考えられます。
・欲が深くなって振り回されてしまった
・己の中で占いのルールが確立され、自信を持てるようになった
1つ目は危ないですね。
もっとも、成功を経験しないと欲が深くはならないと思うので、2つ目よりも先に陥ることは稀だと思います。
私も最初は自分のことが占えており、そこから自信を持ち始めた記憶があります。
そもそも占い師になったきっかけが、「占いを依頼するのが面倒だから自分で占おう」でしたから笑
でもそこから全く当たらなくなり、ある時から自分のことを占うのをやめました。
もしやめていなければ、自信を失くして占い師をやめていたかもしれません。
優れた占い師ほど自分のことは占えないとよく聞きます。
占いは理屈の世界ではないので、そういうものだくらいに思ってください。
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