逆境受験(ひとりぼっちの2ヶ月戦争)第12話<結果は‥‥。>
<前回までのあらすじ>
中学3年生のクリスマスに入塾したヒメちゃん。受験まで約2ヶ月しかなく内申点が、第1志望校合格ライン最低ランクなため学期末テストで成績アップが絶対条件という過酷な受験になります。
更に、学力テストも第1志望校の合格ラインに50点以上も不足しているという状態です。
成績も中学1年生から下がり続けていて、学力は中学1年生の【基礎が全く理解していなく】科目によっては小学生レベルの学力です。
私の受験塾に入塾するまで、小学生から4つの塾(地元でトップクラス大手塾も含め)を利用していましたが全く成績は上がりませんでした。
勉強は、全くしませんし学習意欲はゼロです。何に対しても意欲はありません。とにかく楽をしたいので授業指示に反発することも多く(後にその内容は書きますが。)私は、精神的にもボロボロ(数々の難問が次から次に。)になっていきます。
最後は、私の身に危険が‥‥。
そして前回、学期末テストの数学対策で【円周角の定理】の授業を行い基礎である円周角が理解していないのと定理が全て分からないという状態に絶句。(学期末テストまで2週間しかないのに。)
《図式化による主体的授業》
そこで私が『図式化』という方法を行い、さらに『主体的授業』で考えながら工夫してノートに図式化する(教師の一方的な指示の授業【受け身授業】ではなく)という授業を行いました。
今までヒメちゃんは、学校や利用していた塾で授業が全く理解できなく思考を停止して指示されたことを、ただ行っていました。
そのため、授業は面白くなく苦痛でしかなかったのです。そのようなことが何年も続き学校でも教師に『勉強をしろ!』『やる気がない!』と言われ続け自信を失っていました。
このような生徒に【受け身授業】を行い続けたら成績は上がりません。
前回の図式化授業後の<確認問題1問>のヒメちゃんの結果は‥。
私『円周角の角度を求めた答えは‥‥。』
ヒメ『‥‥。』
私『正解だよ!』
ヒメ『本当に!』『やった!』『角度、初めて理解して正解したよ!』
ヒメ『教科書見ても、ずっと分からなかったのに。』
ヒメ『嬉しいな!』
ヒメちゃんの照れながら小さくガッツポーズをするのを見て思わず涙が‥‥。
ヒメちゃんの『最初の一歩』でした。
次回、第13話【最初の一歩が‥‥。】