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ブランディングのススメ


 最近、複数の企業様からブランディングについての施策の要望を受けまして、コロナウィルスで自粛が続いている中ですが、大変ありがたく思っています。
 2018年ごろからアパレルでは小規模のブランドローンチが増えているのを感じていましたが、コロナ以後はこの流れがさらに加速すると考えています。
 これから事業を始めようとする方やブランディングに初めて取り組む方に、少しでもブランディングが馴染みやすく、わかりやすくできればという想いからまとめてみました。
 

【ブランディングの定義】


 ブランディングとは、一言で言うと継続的に会社らしさ・ショップらしさ・製品らしさのそれぞれの価値を生活者に感じてもらうための全ての活動です。非常に広範囲で、環境によって最適なブランディングの手法は変わります。
 そもそもブランド「BRAND」という言葉の語源は、焼き印を押す意味の「burned」で自分と他人の家畜を間違わない様に焼き印を押して区別していた事から「銘柄」「商標」をブランドというようになったと言われてます。他と区別されるひとくくりの価値の象徴として広く生活者に認識され、その価値が一定以上確立しているもののことを指します。

【ブランディングの特徴】

ブランディングはひきつける行為
 ブランディングとは、生活者に情報を配信する側がイメージを持ってもらうための、製品・サービスの本質的な価値の表現「What」です。つまり、マーケティングが「押す」行為だととしたら、ブランディングは「ひきつける」行為と言えます。ブランディングはマーケティングを行う以前にも以後にも継続して伝え続けることが大切となります。

ブランディングは共感
 たとえマーケティングを先行させてもブランディングができていないと、売り上げが上がりにくく、また、売り上げがあがったとしても、ブランドが魅力的でないと顧客は次第に離れてしまいます。ブランディングに共感してもらうことで、リピートにつながります。

ブランディングはファン作り
 ブランドは「購入してください」と直接的な明示をしません。「特性、価値、属性」を発信しつづけ、中長期的に発進する「ファン作り」であり、ブランディングを大切に考えていくことが最終的に商品の最高のパフォーマンスを引き出します。


【強いブランド特徴】

独創性
一番大切な要素は「独創性」です。ブランドがブランドたりうる為にはそのものが他と区別される何らかのユニークさを持っている事が必要となります。

ブランドアイディア
「ブランドアイディア」とは可視化できる仕掛けの事です。「ブランドアイディア」が定まると、製品やサービスなどブランドに関連する全てがはっきりと整理され、規定され、共有されていきます。

内部の信頼
内部の人間を引きつけ巻き込む「内部の信頼」が強ければ強いほど、外部をも巻き込み、強いブランドを作る事が出来ます。ブランドとは内と外を巻き込む事であり、信頼関係を築く事です。

継続
ブランドが育ち、認識されるまでは一定の時間が必要です。強いブランドは積み重ねてきた実績や伝統に依存し変わらないのではなく、常に時代にキャッチアップしブランドとして磨きをかけ変わり続けます。


 ラッセル・コンウェル著「ダイヤモンドを探せ」には、「原石はどこからやってくるものでも、探しにいかなければならないものではありません。あなたの目の前にあって、発見されるのを待ってるのです。」とあります。是非、ブランディングに取り組む中で「原石」を発見し、デザイン・マーケティングでonly oneに磨き上げてください。