ゆるーく考えるデザイン思考
デザイン思考が大事だ!と聞いたことがある。でもデザイン思考って結局なんなのかふわふわしている。という人は多いのではないでしょうか。
私も社会人1年目の時にデザイン思考について知り、ワークショップなどを通して学んでいきました。
当初はデザイン思考ってデザイナー以外の人が学ぶものでしょ?と思っていたり、なんか怪しい方法論的なものなのかな?なんて思っていたり、半信半疑でワークショップに参加してたのを覚えています。
しかしよーく調べるととても便利で革新的なものなのです!!この記事ではそんなデザイン思考をざっくりとゆるくまとめていきます。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
スタンフォード大学でも学べるデザイン思考
デザイン思考はスタンフォード大学でも取り上げられており、デザイン思考を実践的に学ぶことのできる「d.school」なるものがあるのです。
この授業はスタンフォード大学に所属している学生はどの学部・大学院に属していても受講できるものとなっており、とても人気の高い授業のようです。
その授業を受けている学生はみんながみんなデザイナーを目指しているわけではありません。多種多様なバックグラウンドをもち、それぞれなりたいものもバラバラです。
つまりデザイン思考はデザイナー以外の人が学んでも意義のあることであり、興味を引くものなのです。
このようにデザイン思考はどこかのデザイナーが勝手に作ったものでは無いのです。
デザイン思考とは何か
デザイン思考とは、問題をユーザーの視点から考え、創造的なアイデアを使ってより良い解決策を見つける方法です。
デザイン思考とよく類似しているのが「人間中心設計」です。僕もこの二つを同時に知ってしまったのでとても混乱したのを覚えています。
簡単にざっくりと違いをまとめると、広く問題解決に使えるのが「デザイン思考」。製品やサービスのUX向上に使えるのが人間中心設計です。
デザイン思考
あらゆる問題に対して「ユーザーへの共感」から考える総合的な問題解決方法論人間中心設計
製品やサービスのUXに対して「ユーザーのニーズ」を優先して考える問題解決方法論
このほかにも「デザインスプリント」というものがあるのですが、これは上記の方法論をベースとして、課題解決方法を見つけることを目的とした課題解決手法です。
デザイン思考と、人間中心設計が「課題の特定」から行うのに対し、デザインスプリントは課題に対する解決策を探すことに役立ちます。
下図のようなイメージ
デザイン思考のステップ
ネットで「デザイン思考」と調べるとすぐに出てきますが、一応載せますね。これらのステップを踏んで行うのがデザイン思考になります。
共感
問題定義
アイデア創出
プロトタイピング
テスト
反復(必要に応じて前のステップに戻る)
多種多様なメンバーが集まったグループで行い、ワークショップ形式を取り入れることが多いです。しかし1人で何か考える時にも十分使えますので、まずは1人でこのプロセスを踏んで何かの問題に取り組んでいるみると色々な発見ができるでしょう。
学校ででた課題にこのプロセスを取り入れてみる。だったり、仕事で取り組んでいる課題に対してデザイン思考の手法を持ちこんでみるなど。
実際に行うことで、多種多様なメンバーが必要だと気づくことができると思います。人間に本当の意味で共感をするには1人の視点では足りません。盲点は見えないのです。
多種多様な視点を持った人々で、お互いの盲点、死角を補い合い、共感できる幅を広くすることが重要です。
混沌としている時代だからこそデザイン思考が役立つ
モノが溢れ技術の進歩が著しい現代において、ただ良いものを作るだけでは問題の解決に至りません。
そして環境問題や循環経済を目指すことも必要になっており、今までのやり方では通用しない世の中になっています。
そんな難しい世の中にこそ、人を中心に課題を特定し、とりあえず作って(プロトタイプ)試して(テスト)分析するデザイン思考が役立ちます。
観察をし、仮説を立てて、試す。という「科学的思考」にも似た「デザイン思考」は現代の世の中においてとても重要なものだと私は考えています。
デザイン思考はデザイナーだけのものではない。
あなたから初めて、世の中に広めていこう。
デザイン思考はデザイナーだけが持っているスキル。デザイナーが広めていくべきものではありません。全ての人にとって使える方法論の一つです。
まずはこの記事を読んだあなたが興味を持って、より深く調べ、日々の業務や課題に活かしていくことが初めの一歩になります。
あなたが始めれば周りの人も興味を持ってくれたり、実践してみてくれたりとその輪は
広がっていくことでしょう。
失敗を恐れず、まずは試してみてください。きっとデザイン思考はあなたにとって重要な武器の一つになってくれるでしょう!!
次回のnote予告
今回は予告つきです!本記事ではデザイン思考について簡単に触れました。詳しいことはネットにたくさん落ちているのでご自身で調べてみてください!
後々、デザインエクスプレッソでも実践編としてnoteにまとめていきたいと考えています。
さて、次回のnoteですが、本記事でもちょこっと出てきた「多種多様な人々」について掘り下げていきたいと思います。
なぜ、デザイン思考やデザインスプリントには多種多様な人々が必要なのか。このテーマを「多様性」と「心理的安全性」の視点で考えていきたいと思っていおります。
もっとこのテーマについて知りたい!!だったり、ここを掘り下げて教えて欲しい!などありましたら、コメントに記載していただければと思います。
ではまた次の記事でお会いしましょう!!