予定不調和の東京
「2次会でハイボール濃いめはダメよ」
昨日会社に行くと部長と課長が二日酔いの様相で昨夜のことを振り返っていました。
こんな御時世にそこまで飲まなくてもという言葉をグッと飲み込み、課長に「昨日どうでした?」と聞いてみます。
「後半無意味だったな」と意味を求めてハイボール濃いめを飲んでいた課長が一言だけ。
無意味の意味を深掘りすると意味というのは来期の人事を聞き出すという目的の中だったようで、どれだけ酔って今朝記憶が飛んでるという部長も口を割らなかったとのこと。
確かに全国転勤の会社にいると11月くらいから人事の噂が流れだし、年末には自分の皆探りを入れ始める。年明け2月末の内示まで待ってられないという人で溢れる。
これまでの僕はこれまで、福岡→横浜→東京→北海道→福岡→東京と転勤をしてきた。その経験から、異動は自分の意図しない地に行くことで自力では出来なかった経験・知り合うことがなかったであろう知人と出会えたので、焦って聞かないし、人生が転がっていく予定不調和を楽しんでいました。
これが30代を過ぎて日本一周した感が出てきた今、予定不調和の面白さもある種予定不調和的になってしまっています。
話を戻しますと、課長は自分の来期の人事聞き出せなかったことで収穫は無かったが、自分が異動した時のために、課員は「動かさないでくれ」と部長には伝えているとのことを教えてくれました。
ん?ということは僕は来年も東京に居ることが(ほぼ)決定しているようです。
モチベーションの置き所に今迷っています。
海外異動という道が来期はないことは明確なようです。コロナ禍が流石にもうちょい落ちつかないと有り得ないようなので、ステイでもう1年の東京の中で英語を勉強するのか、転職の道で踏み切るのかに時間を使っていこうと思います。
それにしても不意に来期の人事を聞いてしまった。一瞬驚いたが、これも僕が好きな予定不調和なのだから、それを受け止めて、来年も東京で生きていこうと自分自身に言い聞かせるのです。