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神戸市内の落穂拾い

振替休日ということを思い出して、近場で乗り潰しを敢行・・・


川西能勢口~宝塚~西宮北口~今津

川西能勢口から
急行│宝塚
1006

ホームに上がると、雲雀丘花屋敷行き普通列車が到着。
スルーし後続の宝塚行き急行に乗車。ここで客がほとんど降りたので、車内はローカル線の如くガラガラだった。
8時23分、次駅の雲雀丘花屋敷で先行の普通に追いつく。
普通の客はこの急行に引き継がれた格好だが、それすらもなくやはりガラガラだった。
携帯を覗き込んでたら、いつの間にか清荒神…

34分、宝塚着。
すでに今津線列車は待機していた…

宝塚から
普通│西宮北口
5010

ホームにたどり着いて、カットを数枚撮ったらもう発車時刻だった。
36分、発車。

思いっきり「改造」された感のあるフロントフェイス

しかし、この5000系…僕が知ってる5000系じゃないフロントフェイスだなぁ。
38分、宝塚南口着。

逆瀬川からの風景を撮ろうと思ったら、トラックが思い切り「被る」。

朝ラッシュ時と、競馬開催時の臨時列車を収容する引上線

阪神競馬場臨向け折り返し線と、降車専用ホームが見えたら仁川。
丁度宝塚行きとすれ違った。
ここまでで車内は既に立錐の余地はなく、相変わらずの片輸送(降車がほとんどなく乗車一辺倒)にやや辟易しつつ、

51分に西宮北口着
どっと客が吐き出されるサマは壮観だ。

西宮北口から
普通│今津
6660

途中、コンコースにあったATMに立ち寄り、今津線ホームへ。

つい最近乗った形式けど、やはり6000系3連は違和感がある。
55分、発車。

JR線を跨いで阪神国道着。
丁度西宮北口行きとすれ違う。といっても、今津線(今津南線)自体が3駅だけなので、両駅を同時に発車すれば大体ここですれ違う。

58分、終点の今津着。

今津~西宮~魚崎

今津から
普通│高速神戸
5502

阪神電車も垢抜けたな・・・

やってきたのは、銀色ベースの車体上部が紺色の普通車専用の車両。
さしづめ、平成の「青胴車」といったところか。

西宮で下車。
後の快速急行の方が、目的地に着くのが早いとの事。

西宮から
快速急行│神戸三宮
1254

程なく、三宮行き快速急行が到着。
ド派手なSDGsラッピング編成だった。阪急にも似たような趣旨の列車があるが、それより派手な気がする。
9時14分、発車。
携帯にメモしていたら、いつの間にか

神戸市内に入っていた。
阪神高速湾岸線の東神戸大橋の主塔が、キレイに映えていた。

20分、魚崎着。
西宮からひと駅・・・早いはずだ。

魚崎~住吉~マリンパーク~魚崎

魚崎から
普通│住吉
KNT-3101

久しぶりの六甲ライナーに乗車。

駅を結ぶ連絡通路を歩いていて「阪神の駅からこんなに遠かったかな」とちょっと腑に落ちず。
帰ってから地図を見たら、結構離れているのを目にして人間の記憶なんてアテにならないなと痛感。

とりあえず起点に行くため、住吉行きに乗車。
車両も以前乗ったものとは変わったような気がする。
六甲山に向けて突進し、JR線手前で左カーブして

終点、住吉着。

住吉から
普通│マリンパーク
KNT-3601

同じ列車で六甲アイランドへ…
最後部に席を取り36分、発車

JR線と分かれて南下。

眼下を流れるのは住吉川。結構キレイな流れだ。

42分。大橋を渡りいよいよ六甲アイランドへ。
アイランド北口に着いたが、乗降はほとんどなくそのまま発車。

当然というか、タワーマンションが多い。
まあ六アイ自体、人工島だしシチュエーションとしては林立しててもおかしくは無いか。

気づくと、客はほとんどいなかった。
それもそうか。次が終点だもんな。

47分。終点のマリンパーク着。
住吉で結構乗っていたような気がしてたが、ここではパラパラ・・・

駅前に出てみる。

空が秋模様に・・・

この先には神戸国際大学があるのだが、さらにその先は大阪湾でうっすらと葛城山系が連なって見える。
地元でもこういう風に大阪湾の対岸の風景が見えるのだが、まさに天気が良い時だけの眺望で、何かトクした気分だ。

当然というか、駅は無人状態。
都市部の交通機関ではありがちな風景だが、何となく人気のない改札口って映画のシチュエーションに出てくる「くすんだサイバー空間」みたいで、言い様の無い「エモさ」すら感じる。

マリンパークから
普通│住吉
KNT-3208

「一段落とし」の列車に乗車。真ん中の車両に乗ってみる。
57分、発車。
結構ガタピシと揺れる。「新交通」と銘打つ割に、乗り心地は鉄軌道のものより「粗削り」なのに苦笑する。

向かいのガラスが「瞬間くもりガラス」となっていた。
そういえば六甲ライナー開通当初、沿線の住宅の中が電車から「丸見え」という訴えが多発した事から、急遽こういうガラスに置き換えられた、という報道を目にした事がある。
乗車中、曇りガラスになった場面に出会うことがなく、ちょっと惜しい気がした(笑)

アイランド北口を出て、六アイとはお別れ。
コンパクトな人工島だな、というのが率直な感想だ。
南魚崎を経て、

10時5分、魚崎着。

魚崎~元町~三宮

魚崎から
直通特急│姫路
9504

阪神が巨人を応援?

やってきたのは、阪神車の姫路行き直通特急。
読売巨人軍のトレードマークのオレンジ色が塗られた阪神電車、と揶揄される形式だ。
13分、発車。
程なく御影に到着。しかし中々の混みようだ。

大石。
直通特急を走らせる前の、山陽電車の終点がここだった「名残」である片渡り線が、未だに残されている。
地下線に入り、三宮を過ぎて

24分、元町着。
これにて、阪神電鉄の全路線を踏破。

元町から
普通│梅田
5509

ひと駅戻るためだけに乗車。
先ほど乗った「平成の」青胴車だった。
車内はキンキンに冷えていて気持ちいい。9月も下旬だと言うのに、未だに冷房がありがたいというのは、正直どうなんだろうか・・・
元町を31分に発車し、三宮には33分着。

キレイになったらなったで、「あの頃」の煤けた感じに想いを馳せる

以前はもっと薄暗い穴倉みたいな駅だった阪神三宮も、近鉄乗り入れを機に改修が進んで「小ぎれい」になった。
と同時に、戦前から続いたあの「煤けた」三宮駅でなくなったのには、一抹の寂しさを覚える。

三宮~神戸空港~市民広場

三宮から
普通│神戸空港
2317

何だかポートライナーの改札前へ来たら混んでいた。見るとミント神戸の外壁に掲げられている液晶ビジョンを、皆食い入るように見つめていた。
携帯で録画している人も多く、何が始まるんだろうと少し立ち止まって見ていたが、我慢しきれずにそこを離れていそいそとホームへ向かう。

神戸空港行きに乗車。
ポートライナーに乗るのも久しぶりだ。神戸空港から飛行機に乗ったとき以来だから、数年来ぶりか。
列車が到着すると、並んでいた客が一気になだれ込み車内は一気にラッシュ状態に。
まあ空港行きなのでキャリーケースの客が多いのは判るが、それ以外も結構いるのが気になった。
50分、発車。

次駅の貿易センターまでの下り坂は、本当にジェットコースターみたいなガイドウェイが続いており、列車もスルスルと加速を付けてジェットコースターのような走りをする。
55分、ポートターミナルを出て、

ダブルデッキアーチ橋という珍しいスタイル

神戸大橋を渡り、ポートアイランドへ。
57分。中公園着。

北埠頭への循環線が分かれているが、三宮行きの一方向しか走れないので乗り換えは不可能という、変わった駅だ。

ポートアイランドも、今となっては古い埋立地という部類になり建物も増えてだいぶ成熟した街になったような気がする。
が、神戸生まれの僕としては、いつまでもポートアイランドは「未来の街」に見えてしまう。

医療センターを過ぎて左へ90度カーブし、計算科学センター着。
かつての「京コンピューター前駅」で、今も正面の建物には「京コンピューター」の次世代機であるスーパーコンピューター「富岳」が置かれている。

折り返しの列車が、中線で待機していた。

神戸空港への連絡橋の美しさに見とれつつ、

11時9分、神戸空港着。
降りてみると、キャリーケース姿の客はそれなりにいたが、三宮発車時点ほどの混雑とはかけ離れた少ない数になっていた。
いつの間に降りていったのだろうか・・・

神戸空港から
普通│三宮
2217

改札も出ずに、乗ってきた列車ですぐさま折り返す。
一日乗車券はこういう「芸当」をするのには、極めて便利だ。
10分、発車。

三宮行きはガラガラだった。快適、快適…

ここは夜しか見たことがなく、昼間の美しさにしばし見とれる

こうやって空港を一瞥すると、胸が空くようで気持ちいい。
車内で結構くつろぎながら、

18分、市民広場着。

市民広場~三宮

市民広場から
普通│三宮(北埠頭経由)
2116

真っすぐ列車が走っている線が空港線で、左へ分岐しているのが元々の循環線だ。
神戸空港が開港し、空港線が出来るまでは左への循環線だけで、運行系統も随分単純だったように覚えている。

北埠頭経由の三宮行き循環線が到着。
分岐器はどういう風に変わるんだろ…と思ったら、

直線を構成するガードが下がって、分岐側の曲線のガードが立ち上がった。軌道のポイント切替とは一味違うギミックに驚く。
本線から離れ、最初の停車駅・南埠頭を過ぎて、

30分、中ふ頭着。
駅手前から車両基地からの連絡線が延びており、神戸新交通の車庫が置かれている。
電気を落とした編成が留置されていた。

34分、空港からの路線と合流して中公園着。
あとは三宮まで戻るだけだ。

ポートタワー、オリエンタルホテル、背後のビル群・・・これこそが神戸の風景だ

再び、神戸大橋からボートタワーを眺める。
やっぱりこの眺めは、何度見ても良い。自分が神戸人で良かったと思う瞬間である。

貿易センターから三宮へのこの眺めを改めて見ると、今でこそ「よくこんなせせこましいところを走っているな」と感じるのだが、これが開通した当初は凄く近代的に見えていた。
鉄軌道でないガイドウェイに、「未来」を感じたからかも知れない。

44分、終点の三宮着。
神戸新交通の2路線を完乗。

谷上~西神中央

三ノ宮駅の高架下で昼飯を摂って、今度は地下鉄に乗る。
一日乗車券を買って、とりあえずやってきた谷上行きに乗車。
北神トンネルを抜けて終点の谷上駅のホームに出ると、ヒンヤリとした風が吹いていた。

谷上から
普通│西神中央
6139

結構涼しくベンチでまどろんでいたら、何となく土の香りが…雨が降ってきたか。

12時34分、列車が到着。
列車到着直後はしばし、人の動きがそこかしこにあったが

程なく三田行きの神鉄電車が到着し、発車。
この接続のためだけに神鉄の下り列車は、本来は下りホームへ着けるところをこちらの上りホームに寄せて発着している。
さらに、

発車2分前に新開地行きが到着。こちらへかなりの数が乗り換えてきた。
これは神鉄、地下鉄ともになかなか上質なサービスを提供してくれているものだと、思わず感心する。
41分、発車。

ここから名谷まで20キロほど地下を行く

すぐに北神トンネルへ突入。
高規格な路線のハズだが、それほど飛ばすでも無くじっくりと走る感じだ。先日乗った、ハピラインふくいの北陸トンネルの半分(約7キロ)の延長しかないトンネルなのだが、行けども行けども駅に辿り着かないような気がする。

48分。新神戸着。
谷上からの北神線はここまでで、この先は新長田まで山手線(やまてせん)を走る。東京の「山手線」(やまのてせん)と混同しないようにという訳ではないだろうが、神戸市営地下鉄としては「西神・山手線」という風に呼ばれている。
丁度、新神戸止まりの列車が入線。乗務員交替も行われた。
51分、三宮着。
谷上・新神戸から乗ってきた客のほとんどが降りていった。
神鉄で新開地乗り換えで三宮へ行くよりも、地下鉄経由の方が早いことを客はもう知っているのだろう。

元々新神戸~谷上間は「北神急行」という第三セクターの鉄道会社で、大阪メトロの御堂筋線に対する「北大阪急行電鉄」に近い立場の事業者が運営していた。
それがつい最近になって、神戸市交通局へ事業を渡し谷上から西神中央までの全線を「通し」で運営することになった際に、元々「阪急系」だった北神急行を交通局に渡す代わりに、先ほど「接続」を取った神戸電鉄(ここも阪急系)との「便宜」を交通局と取り交わした、というのが実際のところなのだろう。

山手県庁前を過ぎて、

55分、大倉山着。
市営地下鉄でも初期(2期目)に開通した区間だ。駅構内も何となく新しいのか古いのか「微妙な」雰囲気だ。
湊川公園、上沢と過ぎ、

13時、長田神社最寄りの長田着。
しかし、20分ほどで谷上から神戸市の西部の入口まで来てしまうとは…
先ほど谷上で接続を取った神戸電鉄だと、やはり20分ちょっとで長田には着くが、その長田駅は市街地から離れた山麓付近・・・何気に地下鉄は俊足である。
新長田から山手線から西神線へ。と言っても、特に乗り換えをする訳でもなくそのまま乗り入れる。

5分。板宿着。
構内の内壁がマホガニー調のパネルで設えてあり、駅名の「板」にかけているようでもある。
走行音の反射が消え、ぱっと明るくなって妙法寺着。地上かと思いきやまたトンネルへ。
丁度、山陽新幹線の新神戸駅みたいな前後をトンネルに挟まれた、あのシチュエーションに近い。
今度こそ地上に出て、

10分、名谷着。
市営地下鉄の初期(1期)開通区間の終点で、構内もそれなりに広い。
須磨ニュータウンの玄関口らしく、ここでまとまった数の客が降りていった。
西神線はここまでで、この先は西神延伸線となる。
1本の路線に4つの名称があるとは、交通局の「律儀さ」を垣間見たような気がする(笑)

名谷車両基地を眼下に見て、総合運動公園着。

16分。学園都市着。
かつてはここが終点だった時期があり、その名残で谷上方には「両渡り」の分岐器が残っている。

新駅の西神南を経て23分。終点の西神中央に到着。
谷上から42分ほどと結構時間をかけて到着した勘定だが、体感的にはもっと短かったような気がする。

時間があったので、改札を出て駅前に出る。

このバカでかいバスターミナルが、いかにもニュータウンの駅前っぽさを感じさせる。

駅と言うか、複合商業施設だ

駅舎も結構豪華な造りをしており、時期(1987年開業)を考えたらバブル期の頃のものなので、こういう感じになったのだろうと一人納得。

駅に戻り折り返しの谷上行きに乗車。
新長田までまったり過ごす。

そういえば、海岸線に乗り換えるために降りた新長田のホームの柱には、こんな洒落た感じの照明が柱に飾られていた。
公営交通の施設とは言えど、こういう「お洒落」な雰囲気造りは神戸ならでは、と思わせる。

新長田~三宮・花時計

新長田から
普通│三宮・花時計前
5306

海岸線は10分間隔で運行されている。
だから少し待てば来るのだが、鉄道趣味者としてはやはり電車待ちの時間というのは長く感じる(笑)

七隈線(福岡市)や大江戸線(東京都)を彷彿とさせる車両だ

やってきたのは、5000形という小型の4両編成。
工費節約の観点からトンネル断面を小さくした関係で、こういう小型の電車になったそうだが、今となっては何となく中途半端な印象を受ける。

「夢かもめ」なんて愛称があったのか・・・知らなかった。
そしてこの現在位置の表示器も、LED表示が全盛な今となっては何となく「時代」を感じる。
車両によってはシートが埋まってる感じだが、今乗ってる車両はガラガラだ。
14時10分。発車。

13分、苅藻。
駅名から市営のかるもプールを思い出したが、今もあるのだろうか・・・

御崎公園は2面3線で規模が大きい。ここが海岸線の車庫最寄りということも関係しているのだろう。
人の動きは各駅ともまあまあ。ただ空席は多い。
和田岬、中央市場前を過ぎて

21分、ハーバーランド前着。
少し歩くとJRと神戸高速の駅に着くので、実質乗換駅ということでも差し支えは無さそうだ。
みなと元町、旧居留地を過ぎて、

三宮駅界隈から微妙に離れているのが、惜しいところだ

26分、終点の三宮・花時計前着。

これにて神戸市交通局の路線は完乗。谷上から乗り始めた時は長くなるなと思ったが、いざここに着くとあっけなく終わったような気がする。
【令和6年9月23日乗車】

【完乗】阪神電気鉄道 阪神本線
    神戸新交通 六甲アイランド線
          ポートアイランド線
    神戸市交通局 北神線
           山手線
           西神線
           西神延伸線
           海岸線

阪急電鉄 宝塚本線 川西能勢口~宝塚 7.3km
     今津線 宝塚~西宮北口~今津 9.3km
阪神電鉄 阪神本線 今津~元町 16.7km
神戸新交通 六甲アイランド線 住吉~マリンパーク前 4.5km
      ポートアイランド線 三宮~神戸空港 8.2km
      循環線 市民広場~中公園 2.6km
神戸市交通局 北神線 谷上~新神戸 7.5km
       山手線 新神戸~新長田 7.6km 
       西神線 新長田~名谷 5.7km
       西神延伸線 名谷~西神中央 9.4km
       海岸線 新長田~三宮・花時計前 7.9km

小計 86.7km

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