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阪急電鉄路線の落穂拾いと、「プライベース」初乗車

阪急電鉄の路線のうち、地元路線(宝塚・今津・箕面線)は乗り潰したが全線で見ると全然だったので、一日券を使って乗り潰す。


川西能勢口~十三~梅田

川西能勢口から
急行|梅田
6577

「初電」からだいぶ経つがガラガラだ

梅田行き急行、席がサラリと埋まる。
6時27分、蛍池着。バタバタと客が降りていく。
時節柄、やはり空港利用が多いと見た。

いつも賑やかな豊中駅がウソのように静まり返っている

29分、豊中着。ここから十三までノンストップだ。

神崎川を渡り大阪市内へ

神崎川を渡り、三国を過ぎると

十三で乗り換え

36分、十三着。

十三から
普通|大阪梅田
7662

「アテ」とは駅そばだったが、7時開店で「空振り」

十三で降りたものの、考えていたもののアテが外れてそのまま神戸線の普通列車に乗車。

昭和50年代後半の電車だが、限りなく「最新」に寄せている

7000系の系列車だけど、ドア上に1000系と似たようなLEDが付いていた。

古い電車もそれなりに「進化」している

49分、大阪梅田着
・・・こうして見たら、僕の知ってる7000系じゃないフロントフェイスになってるな。

大阪梅田~新開地~西代

大阪梅田から
特急|新開地
1102

久しぶりの神戸線特急

久しぶりに神戸線の特急乗車。

よくここから自宅最寄りまで、前面展望を食い入るように見ていたな・・・

一番先頭に陣取り7時10分、発車。
この眺めこそ、子供の頃からの「はんきゅうでんしゃ」の原風景だ。

今でもこの鉄橋付近のワクワク感は変わらない

淀川を渡り、十三着。
藻川、猪名川と渡って兵庫県入り。

高架に上がって園田通過

僕が初めて見たスラブ軌道が、この園田付近の高架だった。
砂利の無い線路が珍しくて仕方なかったなぁ…
塚口、武庫之荘と過ぎて

武庫川橋梁。東北線のように上下が離れた橋梁になった

武庫川を渡る。
そういえば此処に新駅が出来るという話があるが、一向に進展がない。

「ニシキタ」で普通列車と接続

22分、西宮北口着発。
ここで普通列車と緩急接続するというのも、僕が通学で使っていた時と全く変わってない。
運転士、車掌ともに交替。

六甲山地が屏風のように立ちはだかる

夙川あたりまで来ると、それまで遠巻きに見ていた六甲山地がぐっと近づいてくる。
それにしても夙川に特急が停まるようになってかなり経つが、未だに違和感がある。

御影手前のこの鉄橋で、神戸市内に入ったことを実感

岡本を出て住吉川を渡る。
このクラシカルな鉄橋が、何となく神戸の入口に来たことを実感させられる。実際は岡本あたりから神戸市内なのだが。

阪急とのすれ違いよりも、隣の国鉄(JR)とのすれ違いを楽しみにしていたあの頃・・・

王子公園を過ぎたあたりでJR線と合流。同時に上り大阪梅田行きとすれ違う。
ここを通る時、何か国鉄車とすれ違わないかと心待ちにしながらかぶりついたものだ。

三宮着。ここで大半が降りていく

37分、神戸三宮着。
新快速よりはまっまりした走りだが、阪神間27分というのは丁度よい時間配分だと思う。
ここからは神戸高速鉄道線へ。

ある年齢まで、これが「地下鉄」だと信じてやまなかった・・・

三宮を出て間もなく、地下線に入る。何故か地下に入るこの瞬間をワクワクしながら見ていたように思う。

花隈を経て42分、高速神戸着。
丁度阪神電車の普通列車が到着したが接続するような、しないような間で発車。

終点、新開地着

40分、終点の新開地着。

新開地から
普通|姫路
3605

ここまで来たら、神戸高速鉄道も全線やってしまおう…ということで後続の山陽電車に乗車。

神戸高速鉄道の車両、というのは無く全て他社線電車

山陽電車に乗るとなると、これまた久しぶりだ。
次駅の大開で、まとまった数が降りる。

この駅の微妙な「ボロさ」加減が渋い

51分、高速長田着。
こちらは地下鉄との乗り換え駅だが、大開と比べると比較的まばら…

神戸高速鉄道の終点、西代着

52分、西代着。
ここからは山陽電鉄の路線となるので、ここで折り返す。

西代~新開地~湊川~新開地

西代から
特急|梅田
9501

ここでちょっとしたトラブルが…

乗り越しになるので、改札横の精算機に貼り出されてあるQRコードを読み取ろうとしたが・・・なかなか画面が遷移しない
駅員も出てきて、悪戦苦闘すること約5分、ようやく遷移。改札を出て自動券売機で150円のきっぷを買って駅員に手渡す。駅員が
「すいません、何しろ慣れてないもので…」
と恐縮。
いえいえ、こちらもQRコードのフリーチケットなんて、慣れないものを持ってるし…

うん、やっぱり「地下鉄」だ

西代も地下駅になってだいぶ経つが、やはり見慣れない。
電車に乗ってて地上に出てきたかと思ったら、JRローカル線顔負けのオンボロ跨線橋が目に飛び込んできた、あの頃が懐かしい。

阪神なのにジャビット(巨人軍マスコット)カラーの電車

やってきたのは、須磨浦公園始発のクリームにオレンジの阪神特急。
阪神と言えば、クリームに赤の「赤胴車」を思い浮かべる僕は古いのだろうか。
涼しいとは言いづらい車内で5分ほど過ごし、

新開地に舞い戻った

8時21分、新開地着。

新開地から
準急|鈴蘭台
1106

神戸高速鉄道を乗り潰すなら、無視できないのが南北線。
神戸電鉄の列車しかこないが、隣の湊川までが神戸高速鉄道の持ち物という事で湊川まで一往復。

この電車の古さも、最近の言葉でいう「エモさ」が漂ってる

如何にも「神鉄」な感じの電車が到着。
ツーハンドルの渋さ溢れるロートル電車だ。

35分、発車。足元からくる振動やガタピシ鳴る車体に神鉄らしさを感じつつ

次駅の湊川で神戸高速線としては「終点」

36分、湊川で下車。
以前乗った名古屋市営地下鉄の上飯田線と、名鉄小牧線みたいな関係性だ。

湊川から
普通|新開地
3014
折り返し、新開地行きに乗車。

折り返し、鈴蘭台からの準急に乗る

カラーリングがウルトラマンに似ていることから「ウルトラマン電車」と呼ばれている3000系だ。
これまたあっという間に、

子供の頃はこれが神鉄の「最新型」だったな・・・

42分、新開地着。
これにて南北線は片付いた。

新開地~元町・・・花隈~夙川

新開地から
直通特急|阪神梅田
6006

今度は山陽電車の「新車」だ

ホームに降りたら、丁度阪神梅田行きの直通特急が停まっていた。山陽電鉄の最新の6000系だった。
53分、発車。

高速神戸を出ると西元町は通過…そうだった、今乗っているのは直通特急だったんだなと思い出す。

元町着。列車はそのまま阪神本線へ

58分、元町着。
これにて神戸高速鉄道完乗。

花隈から
特急|大阪梅田
1558

阪神の元町駅はJR線の元町駅と直結していたが、この先の行程を考えて花隈駅まで歩く。

この「うらぶれた感」が高架下商店街のスパイス

元町高架下、略して「モトコー」は学生時代に何も用は無くても散歩道としてよく通り抜けたところだ。
昨今は建て替えやら改修やらでシャッター街になってしまったが、何となく「怪しげな」雰囲気は健在だった。

大汗をかいて花隈着

約15分ほどで花隈駅着。気がついたら体中から汗が吹き出していた(笑)

神戸高速線だが、阪急線でもある花隈から阪急特急に乗車

やってきたのは1000系の特急。
冷房…やや弱いかな。
地上に出て、

三宮から特急の本領発揮

9時20分、神戸三宮着。
阪急全線乗り潰しを再開。

この面は美術系広告、裏はスルッと関西系の広告

三宮発車後、ふと吊り広告を見たら佐川美術館の催し物告知でジャックされていた。
最近一車両を丸ごと広告ジャック、というのは見かけるが、阪急ともなると美術系の広告でジャックされるようだ。

28分、岡本着。ここで僅かに立ち客が出る。

川の上の芦屋川を通過

阪神の武庫川駅同様に、川の上に駅がある芦屋川を通過。
珍しい駅とは言われているが、通い慣れた車窓から見るこの駅の何処が変わってるのか…少し理解に苦しむ。

夙川着。特急停車駅になって客が増えた

32分、夙川着
乗り換え先は真横なので助かる。

夙川~甲陽園~夙川

夙川から
普通|甲陽園
6010

これまた久しぶりの甲陽線だ。まさに30年ぶりくらいに乗る。

甲陽線の車両もかなり進化した

前に乗った時は3000系とかだったが、今はワンマン改造された6000系3連になっていた。

清々しいまでにガラガラ

日曜日午前中ということもあってか、車内はガラガラ。
阪急でこれだけ空いている、というのもなかなかお目にかかれない。
37分、発車。

夙川の土手に植わった松に見とれる

夙川の土手沿いをゆっくりと走り、

苦楽園口で上り列車とすれ違い

39分、唯一の途中駅・苦楽園口着。
単線なので、夙川行きとすれ違う。

山麓まで宅地化が進んでいるのも相変わらずだな、とぼんやり外を眺めていたら、

終点、甲陽園着

42分、終点の甲陽園着。

甲陽園から
普通|夙川
6121

阪神との競争の申し子のような路線の終着駅

乗ってきた列車で折り返し…ではなく、一本落としてジュースなど飲んで一息。阪急にもこんな小さい駅があったんだなと、今更ながら感心する。

なかなかキツいカーブを曲がりながら到着

やってきたのは、先程苦楽園口ですれ違ったもう1編成の方。
到着前からホームには結構な人だかりが出来ていたので、到着したはがりだけど車内はサラリとシートが埋まる勢いだった。
56分、発車。

なかなか高規格な単線

甲陽線は単線、と書いたがさすがは大手私鉄の阪急。
単線といえど道床はガッシリしているし、架線柱も立派なもの。JRの幹線クラスの出で立ちをしている。

再び苦楽園口で下り列車とすれ違い

苦楽園口で甲陽園行きとすれ違い。
ダイヤ上必ずここですれ違うのだが、そのタイミングがまるでケーブルカーのようにドンピシャで合っているから。ちょっと吹き出す。

終点、夙川着

10時1分、終点の夙川着。
隣(右)の線路は回送用の引き込み線で、一旦神戸線の隣に収容されて時機が来たら神戸線に入り、西宮車庫へ回送される。
阪急の支線系統の線区に多く見られる、「スイッチバック式」の入庫方法だ。

夙川~西宮北口~塚口

夙川から
特急|大阪梅田
7683

再び特急乗車

ひと駅だが特急乗車。
甲陽線からこれまたドンピシャで接続している。こういう接続の良さは小回りの効く私鉄の「十八番」と言えよう。

売店の「ラガールショップ」がいつの間にか「ローソン」に・・・

5分、西宮北口着。ここで乗り換え。

西宮北口から
普通|大阪梅田
1105

乗り換えた普通列車は最新型だった

2分接続で普通に乗り換え。
神戸方面からだとそのまま特急に乗り通す事は多けれど、ここで普通に乗り換えるというのは僕の生活圏の中には存在しない。

7分、発車。
キンと冷気の効いた車内か気持ちいい。朝晩はやや涼しくなったとは言え、昼間はまだまだ…

~之荘、というのは住宅地を示すものだとか

武庫之荘。ここで大量乗車があった。
特急は西宮北口から十三までノンストップなので、ここから乗る客は西宮北口の方が近いとは言え、運賃の折り返し分の事を考えれば普通列車であっても客が集中するのだろう。

塚口着。ホームのだだっ広さも相変わらず・・・

13分、塚口着。

塚口~伊丹~塚口~十三

塚口から
普通|伊丹
6162

「阪急そば」が名前だけ変わったような感じ

エキナカの阪急そばが、いつの間にか別な店になってたの見つけてちょっと市場調査(という名の試食(笑)
「市場調査」を終えて伊丹線ホームに行くと、

甲陽園以上のキツそうなカーブを曲がりながら到着

6000系4連が体をくねらせるようにして入線。
普通鉄道でこれだけ急な曲線は、なかなか無いのではなかろうか。

神戸線からの客を受けて36分、発車。

複線化の「教科書」のような配線

甲陽線とは違って、カーブを通過するとすぐ複線になった。

山陽新幹線の真下付近を、目を凝らすと新伊丹駅が・・・

稲野を過ぎて山陽新幹線の高架をくくり程なく新伊丹。
伊丹線は駅間隔が短めなので、テンポよく次駅が現れる。

震災後、一新された伊丹駅

43分、伊丹着。
僅か7分間のショートトリップだった。

伊丹から
普通|塚口
6001

甲陽線の時と同様に1本落とし。

再び6000系乗車。すっかり支線区の「顔」となった

やってきたのは稲野ですれ違った編成。
阪急の支線区では2本運用で賄っているようだ。

55分、発車。
新幹線の駅のようなベルが印象的だ。

降りる客もまばらな新伊丹

地平に降りて、新伊丹着。
何が「新」なのかを調べてみると・・・なるほど伊丹は大正、新伊丹は昭和に入ってからの開業だから「新」がつくのか。
調べてみないと判らないものだ。

純然たる住宅地の中を行く

新伊丹から稲野までずっとこんな感じの景色の中を進み、

終点、塚口着

11時1分、終点の塚口着。
現在の居住地から見た伊丹市は隣町に位置するのだが、阪急伊丹線にはほとんど縁が無いので本当に久しぶりに乗った感がある。

塚口から
普通|大阪梅田
7021

7000系普通でさらに東へ

降りてすぐに、神戸線の列車がやってきた。
例によって先頭車に乗ったが、かぶりつきの席から子供(学齢手前くらいか)が運転士の行動を、一挙手一投足見逃すまいといった感じで食い入るように見ていたのが印象的だった。

下り特急と園田ですれ違い

園田で新開地行き特急とすれ違う。
朝乗った時もほぼ同じ位置ですれ違ったので、そういうダイヤなのだろう。

十三で下車

10分、十三着。
とりあえず神戸線関連はこれにて完乗。

十三~淡路~天神橋筋六丁目

十三から
特急|京都河原町
9306

十三界隈で「昼飲み」を兼ねて昼食を摂り、

「プライベース」の記念ヘッドマークが何とも誇らしげ

京都河原町行き特急に乗車。
中間車に見慣れない車両が繋がっていたが、あれが座席指定車「プライベース」か。
12時3分、発車。

車内は混んでいたが、どうせ次の停車駅までだからと立っておく。

足場ばかりの車窓

崇禅寺あたりは、高架化工事の真っ最中で車窓がごちゃごちゃしている。
あと数年の辛抱とは言え、永い事かかっているなという印象。

次駅の淡路でさっそく下車

8分、淡路着。ここで乗り換え。

淡路から
普通|天下茶屋
66616

堺筋線の大阪メトロ車に乗るのも久しぶり

乗り換え階段を上がったら、すでに大阪メトロの車両か発車待ちをしていた。13分、発車。
京都線から離れて南へ。高架工事の横をゆっくり走って柴島着。これも慣れていなければ「しばじま」と、つい読んでしまいそうだ。

「三複線」の淀川橋梁ほどの重厚さはないが、これも立派な淀川橋梁

毛馬の閘門を見ながら淀川を渡り、ほどなく地下へ。

「天六」到着。この先は大阪メトロ堺筋線なので、ここで下車

18分、天神橋筋六丁目着発。この先は地下鉄となるので折り返す。
ちなみに淡路~天神橋筋六丁目が千里線であるという事は、阪急ファンの間でも意外と忘れがちで、地下鉄が出来る前の京都線の「天神橋駅」がここにあったという事を考えると、この区間が阪急線であるという事はもっと知られててもいいように思う。

天神橋筋六丁目~北千里~淡路

天神橋筋六丁目から
普通|北千里
66909

またもや、やってきたのは大阪メトロ車。

やってきた地下鉄車は更新型

しかし先程とはちがって、どうやら更新車の模様。
フロントフェイスが在来の66系とはやや違う。

27分、発車。

再び地上へ
淀川橋梁のモスグリーンが目に眩しい

再び地上に出て、淀川を渡り柴島着。
しかし、今朝の神戸高速線の南北線の僅か数百メートルを往復したのと同様に、この淡路からの数キロを完乗のために乗っている自分の鉄道マニアとしての「業」の深さに、内心呆れる限りだ(笑)

高架化工事のため線路も迂回に次ぐ迂回・・・

千里線の高架部分はここから始まるようだ。
淡路手前で、京都線の線路支障による赤信号で止まりかけたが、なんとか止まらずにゆっくりと進み、

淡路着。上り京都線特急とすれ違い

34分、淡路着。運転士が交替する。
京都線の列車を待って38分、発車。

右に京都線を見ながら・・・

京都線から離れて、

下新庄側の高架取り付け部

下新庄着。
なるほど、こういう感じで高架と仮線が構成されているわけか。

吹田、豊津と進んで気づいたのは

これだけカーブが多いのは「軌道」時代の名残か・・・

カーブの何と多い事か。おそらく開業当初からこんな感じだったのだろう。今となってはスピードアップの妨げにしかならないが、開通当初の千里線はさほど速達性が求められていなかったから、これで良かったのだろう。

50分、南千里着。まとまった降車があって車内は空き気味にに…

終点まであとひと駅・・・

最後の停車駅・山田は千里ニュータウンが出来る前の「山田村」がその前身。

終点、北千里着

55分、終点の北千里着。
ホームによって、梅田行きと天下茶屋行きの乗り場が分かれているようだ。

北千里から
普通|天下茶屋
66709

一本落として、からの天下茶屋行きに乗車

ダッシュすれば梅田行きに間に合ったかもしれないが、乗り潰しであまりあくせくするのもどうかなと思ったのと、それに携帯も充電したいし、ゆっくりいこうと…一段落としで乗ってきた大阪メトロ車に乗車。

携帯を弄っていたら、13時12分、発車。

ウツラウツラして過ごし、

乗車中は「睡眠タイム」と割り切り、淡路着

31分、淡路着。
隣に梅田行きが滑り込んで接続を取っていた。

淡路~桂

淡路から
特急13018号|京都河原町
2361

この夏から始まった「座席指定サービス」

さて、ひと月ほど前から始まった座席指定サービス「プライベース」を試してみる。

やってきたのは9300系。

特急13018号が到着

しかし座席指定車「プライベース」は2代目2300系・・・ある種の混結と言える。

まだピカピカの車両だ

48分、発車。
車内に入ってみる。

従来の阪急車とは大いに「かけ離れた」車内

車両中央から乗って左右の客室へ分かれていくサマは、A室・B室と分かれている783系のような雰囲気がある。

伝統のモケットカラーながら、大きなリクライニングシート

指定された10Aに座ってみる。ハイバックスタイルの大きなシートだ。
ちょっとゴツゴツとした感じがあるかな…くらいで別に悪くない。
モケットが阪急伝統の深緑なのは、阪急ファンとしてはちょっと嬉しい。
肘置付近にはコンセントスタイルだが充電口があるし、2-1シートの一人席側はパーソナルスペースとしては申し分のない広さだ。

正雀車庫を通過

気づくと正雀や車庫を通過。
アテンダントの女性が乗っており、何となくJR東日本のグリーンアテンダントを彷彿とさせる。

同じ景色のはずなのに、違って見える

こういう感じの車窓を見る、というのは良い意味での「阪急らしくない」何か新鮮味を感じる。

高槻市で先行の準急列車を追い抜く

14時2分、高槻市着。
さっきの茨木市では「プライベース」からの降車があったが、ここでは乗降共に無し。
大山崎を過ぎて京都府に入ると、さっきまで迫ってきた山が離れて

長岡天神着。ホームに「プライベース」の空き状況が判るモニターがある

10分、長岡天神着。
ホームにある「プライベース」の空席情報のモニターを見て、客が色々と話をしている。
この客が次の「プライベース」の客になってくれるかもしれないな…

桂着。終点まで乗っていきたいという衝動を何とか抑え下車

16分、桂着。
名残惜しいが、ここで降りる。

桂~嵐山~桂~京都河原町

桂から
普通|嵐山
6453

嵐山線のホームに行き、しばらくすると

元特急車の6300系が入線

6300系4連が到着。さっき乗った「プライベース」の先祖的な存在で、

シートも転換クロスシートながら、一人席もある
従来の6300系のシートとはまた違う雰囲気に

一部シートも2-1になっててプライベースを意識したような仕様になっていた。
観光路線で需要高めな路線だから、詰め込みになっても良さそうなところ、「快適性」を取った阪急の見識の高さに感服する。
30分、発車。

単線区間を進み、上桂で桂行きとすれ違い。

松尾大社着。駅舎もそれらしい雰囲気に

35分、松尾大社。
駅名板の書体が、京都の「それらしい」感じだ。

終点、嵐山着。どっと客が降りていく

37分、終点の嵐山着。
かつての京都線特急のホープは、今はその支線で静かに余生を送っている・・・そんな感じだった。

嵐山から
普通|桂
6353

今度は取って返して桂行き。

来た列車でそのまま折り返す

乗ってきた列車の、反対側の先頭車に移動。
44分、発車。

複線「だった」名残を、用地スペースと架線柱に見る

この当初複線だったのが、戦時の鉄供出で単線化され戦争が終わってもそのまま単線…という感じがなかなか良い。
鉄建公団の「準備工事」と見間違いそうだが、こういうスペースに歴史的なロマンを感じる。

46分、松尾大社着。

上桂で嵐山行きとすれ違う

先程、上桂ですれ違った列車と今度はここですれ違う。

阪急線によもや、スプリングポイントなんてあるとは思わなかった

驚いたのは阪急の路線でスプリングポイントが採用されている事。採用例は阪急線内でこの線区くらいしかないのでは…JRではザラにあるが。

ずっと続く複線跡を見ながら、

特急車の気風を最後まで漂わせながら、終点の桂着

51分、終点・桂着。

桂から
特急|京都河原町
9874

特急で市内中心部までひとっ飛び

「プライベース」連結編成だが、さすがに近場で取るのもアレだったので、とりあえず目の前の車両に飛び込む。
54分、発車。

西京極を過ぎて地下線へ。

地下線に入ってまもなくの西院を通過

ほどなく現れる西院を通過。
神戸高速線、天神橋筋六丁目付近、そしてこの京都地下線・・・阪急は意外と地下線がある。

烏丸であらかた降りて、

終点、京都河原町着

15時7分、終点の京都河原町着。

京都河原町~梅田

京都河原町から
特急15019号|大阪梅田
2358

さて、何本か落としての特急に乗車

さて、もう一回「プライベース」をじっくり堪能してくる。
と、いうのは表向きで、

「プライベース」のテーブルにちょうどよい「ほろ酔いセット」

居酒屋プライベース、開店。大阪寿司と東山酒造の「坤滴」
乗車時間が短めなので、この組み合わせしか考えつかなかったがそれで充分だ。
なにせ阪急電車の中でお酒が飲めるというのが、もう夢にまで見た「イベント」なので…いつの間にか、京都河原町を発車していた事すら気づかないくらい嬉しかった

天王山が離れて、いよいよ大阪平野へ

食事を堪能していて、ふと気づくと長岡天神だった。
そろそろ天王山…というあたりでお開き。これくらいが丁度いい。

そういえば「プライベース」を桂で降りた客がいたな…利用料500円とは言え、なかなか贅沢な使い方をしている。

高槻市を出て、軽く揺れるシートにほろ酔い気分で身を任せていると、ささやかだが今できる最高の贅沢をしている気分に浸れる。500円(運賃別)でこの空間を手に入れられるんだから、阪急もなかなか「やってくれる」

あっという間に淡路

16時15分、淡路着。
というか、もう大阪市内なのか?という感じだ。「プライベース」に居る間は、旅行時間を短く感じさせる「何か」があるのかも知れない。

20分、十三着。「プライベース」からもバタバタと客が降りていく。
他路線への乗り換えが大半だろうが、かなりまとまった数だった。

宝塚線列車とデッドヒート

宝塚線の列車と一緒に淀川を渡り、

終点、大阪梅田着。

23分、終点の大阪梅田着。
特に何か特別なサービスがある訳でもないが、ワンコインで喧噪から離れゆっくりと過ごせるだけでこれだけ快適なものかと驚いたし、機会あればまた利用したいと思わせるサービスのように思える。

そして、この梅田到着時点で阪急電鉄の全路線を完乗達成した。

大阪梅田~十三~川西能勢口

大阪梅田から
急行|宝塚
6590

まあひと駅しか乗らないので、写真は割愛・・・
50分、発車。
特にどうということはなく分、十三着。

十三から
普通|雲雀丘花屋敷
8785

あとは消化試合的な乗車だ

十三の改札外で買い物を済ませ、ホームに着いたら丁度いい具合にやってきた。
次駅の三国でかなり空くのが、宝塚線の普通列車の特徴だ。

曽根でようやくまとまった空きが出来たので、着席。乗る数よりも降りる方が多いのでじわじわと減ってくる。
岡町、豊中、蛍池と大した動きはなく石橋阪大前。 

石橋阪大前着。あと少し・・・

ここで大量に降りていった。
宝塚線の大阪府内の輸送断面は、ここで大きな「段差」が出来てそうだ。

川西能勢口に到着

17時29分、川西能勢口着。
これにて本日の乗り鉄は打ち止めとする。
【令和6年8月18日乗車】

【完乗】阪急電鉄 神戸本線
         甲陽線
         伊丹線
         京都本線
         千里線
         嵐山線
    神戸高速鉄道 阪急神戸高速線(東西線)
           阪神神戸高速線(東西線)
           神戸電鉄神戸高速線(南北線)

阪急電鉄 宝塚線 川西能勢口~梅田 17.2km
     神戸線 梅田~神戸三宮 32.3km
     甲陽線 夙川~甲陽園 2.2km
     伊丹線 塚口~伊丹 3.1km
     京都線 十三~京都河原町 45.3km
     千里線 天神橋筋六丁目~北千里 13.6km
     嵐山線 桂~嵐山 4.1km
神戸高速鉄道 阪急線 神戸三宮~新開地 2.8km
       阪神線 元町~西代 5.0km
       神鉄線 新開地~湊川 0.4km

小計 126km


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