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歯科経営の人間関係が厳しい…とお思いのアナタへ!
こんにちは、ケイです。
今日の内容は…
「スタッフの入れ替わり、揉め事が絶えない…」
「人がいつも辞めてしまう」
という悩みについて、答えていきたいと思います。
結論から言うと、人の入れ替わりは組織である以上は仕方ないです。
ただ、辞めていくスタッフに「どこが嫌だったか?」フィードバックをもらって、改善できる部分は改善していくことで、これらの問題を減らすことは出来ます。
その理由と、解決策について詳しく解説していきます。
歯科医院経営の人事問題と対策
![](https://assets.st-note.com/img/1707280544725-NSs6EVnMxg.jpg?width=1200)
まず、人に、
「こうして欲しい」
と伝えたところで、基本的にこちらの要望通りには動いてくれません。
だったら、まず自分(院長)が折れて譲ってあげた方が、円滑にいきます。
ただ、スタッフ同士の問題も結構多いと思うので、
「あの人が怖い…」
「あの人が嫌だ…」
など、このような部分は対策していく必要があります。
まずは事前にマニュアルを作成すること
例えば、新人のスタッフが先輩のスタッフに何回も聞いて、先輩のスタッフが怒っちゃう。
「何回目だよ」
みたいな。
そういう場合は、事前にマニュアルを作ってあげることによって、未然に防ぐことができます。
「人間的に合わない」という問題について
あとは、人間的に合わないという場合。
私は、曜日をズラして、合わないスタッフ同士の勤務時間が被らないようにしました。
これにより、スタッフ同士のトラブルは、大幅に減らすことに成功。
ただ、やれることはやるのですが、それでもトラブルが起こってしまう場合は、仕方ないと割り切るしかないと思うんです。
そこまでやっても、辞める人は辞めていきます。
【実例】ウチの歯科医院で取り組んだ人間関係の改善方法
![](https://assets.st-note.com/img/1707280553331-33fzi4zZIa.jpg?width=1200)
ここからは、私の歯科で起こった出来事を例に解説していきます。
ウチの医院は、新人のスタッフが入ってくる度に、
「機械やCTの使い方が分からない…」
という状態でした。
そのため、先輩スタッフに使い方を聞くのですが、何回も聞いたりされるので、先輩スタッフもイライラしてくるわけです。
そのため、そのイライラが新人スタッフにも伝わり、結果的に辞めていく…
こういうループが続いていました。
「これを防ぐためには、どうしたら良いか?」
ということで、取り組み始めたことがマニュアル作りです。
マニュアルは全て見える位置に置いておく
例えば、CTの使い方のマニュアルをパウチで止めて、CTのところに置いておく。
レセコンの使い方は、レセコンのところに置いておく。
こういう感じで、
「スタッフに、メモを取って覚えてもらう」
ということを、ヤメました。
今日入った人でも、これ通りにやれば出来る状態にしていったのです。
そのためには、誰が読んでも使えるようなマニュアルにする必要がありました。
文章ではなく画像中心のマニュアルを作成
そこで、文章ではなく画像中心のマニュアルを作成することにしたのです。
例えば、スマホで機械の写真を撮り、画像に矢印を入れて、
①このボタンを押す
②これをやる
このように、画像に文字入れして作っていきました。
今は、Canva(キャンバ)などで、スマホでも簡単に画像を加工することが出来ます。
他にも、LINEカメラなどのアプリなどもあるので、使いやすいアプリで問題ありません。
そして画像を加工したら、
1,プリントアウト
2,ラミネート加工する
3,穴を開けて機械にかけて置く
このように、すぐ見える位置にマニュアルを設置しました。
文章の場合、読むことが苦手な人もいますが、
「ココだよ!」
と、手で押してる画像を載せておき、それ通りに動いていけば、誰でも使いこなすことが出来ます。
これは歯科だけでなく、普通の会社でも新入社員として入った時に、事務作業など、誰でも分かるマニュアルが作られていたら?
仕事上の不安が、1個でも消えると思うんです。
この不安を1つでも取り除くために、私は細かい作業でもマニュアルを作っていきました。
歯科医院の問題の「譲れる部分」を明確化する
![](https://assets.st-note.com/img/1707280567908-Ymg6IAgE8h.jpg?width=1200)
ここからは、スタッフが辞めてしまうという問題について解説していきます。
「辞めたいです…」
と言ってきたスタッフに対しては、私が直接辞めたい理由を聞くようにしていました。
ただ、その理由の中で、
「院長が嫌」
ということについては、正直難しいです。
なぜなら、歯科医院というのは、そもそも院長のものだからですね。
院長は、借金を抱えたりして開業したからには、自分のやりたい治療などが絶対あります。
だから、そこは譲らなくていいと思うんです。
そのため、院長が絶対と言うことは絶対であり、その中で出来ること出来ないことを明確にします。
もし、それが嫌なのであれば、去ってもらうしかありません。
改善できることは改善し、難しいところは仕方ないと割り切る
しかし、
「仕事が覚えられなくて、みんなに迷惑をかけてしまう…」
「迷惑をかけたくないから、辞めるしかないと思ってます」
このような理由であれば、コチラで対応をしなければいけません。
そして、辞めたいスタッフと直接話して、まずはフィードバックをもらう。
その中で、改善できることは改善し、難しいところは仕方ないと割り切る。
これが、医院側が出来ることだと思います。
ただ…
「みんなに合わせる」
これは、絶対に無理です。
例えば、スタッフと院長では、見てる景色が違います。
院長は、経営目線でもあり、治療目線でもあるので、スタッフとは見てる場所が違いますよね?
どちらが、上とか下とかではないのですが、意見が食い違うということは仕方のないことなんです。
だから、どうしても話が噛み合わなくなる部分はあります。
これは、ある程度は仕方のないことです。
新しく入ってきた人が、仕事ができやすい環境を作る
あとは、
・家族の問題
・女性の結婚、出産
これらの理由により辞められるのも、止めようがありません。
だから、求人を出しつつ、新しく入ってきた人が、すんなり仕事ができやすいよう環境を作る。
例えば、
・ゴミの捨て方
・機械の触り方
・医院のセキュリティのドアの開け方
こういう細かい部分も全て、マニュアルを作っておけば、新人のスタッフさんも、すんなり仕事に入りやすくなります。
実際、仕事はやることが多いし、メモして一回一回暗記してもらう時間は勿体ないです。
もし、人の入れ替わりが激しいのであれば、そうなっても回るような仕組みを作っておく。
この仕組み作りに、フォーカスすることで、歯科医院でも揉め事や入れ替わりは改善されていきます。
まとめ
【歯科医院経営の人事問題と対策】
・事前にマニュアルを作成する
・人間的に合わないスタッフ同士の勤務時間を調整
【実例】ウチの歯科医院で取り組んだ人間関係の改善方法
・画像中心のマニュアルを作成
・マニュアルは全て見える位置に置いておく
「譲れる部分」を明確化する
・辞めたいスタッフと直接話して、フィードバックをもらう
・改善できることは改善し、難しいところは仕方ないと割り切る
・新しく入ってきた人が、すんなり仕事が出来やすい環境を作る(細かい部分もマニュアルを作っておく)
今回は、歯科経営における人間関係について解説してきました。
難しい内容は一切なく、正直もの足りないと感じたかもしれません。
ただ、私が今の歯科医院に入った頃は、
「当たり前のことが、当たり前にできていない」
という状態だったので、こういうところからのスタートでした。
そして、人にはそれぞれ「自分の正義」というものがあり、組織になると必ず、それぞれの正義の対立が起こります。
対立が起こるのは仕方ないことです。
起きてしまったことは割り切って、まずは話を聞いてあげたり、譲歩できるところは譲歩する。
ウチの医院では、これを1つずつ積み重ねていったことで、スタッフが同じ方向を向いてくれて、売上も上がっていきました。
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