秘密の扉を開いたよ。涙腺崩壊の巻
こんばんは。電飾月書房ののんでございます。好きな本のタイトル「見よ月が後を追う」ですが、実は1行も読んでないの、ごめんね。でもタイトルが強烈に好きで、どんなに肩を落として歩いていても、お月様がいてくれる感じがたまらない。月のない夜にでも、作り物でいいから月を誰かのそばに置いておきたい、なーんてことを考えた。だから、電飾の月書房。若かりしころの戯言。
私の美容の師匠は「心を動かすこと」が大事だというけれど、それは健康な心の話。心が疲れていたり、ネガティヴに感じやすくなっている時、私の頭の上には、水がたっぷりと入ったバケツが乗っかっている。それを乗せながら、水をこぼさないように、そろりそろりと歩く。いっそこぼしてしまえばいいのだけれど、何故か水を死守しなきゃいけない気持ちになる。感情をぴたりと止める。
子どもの頃から感情を抑制することを訓練してきた。だから、私の気持ちはたいてい押し込められて、伝えることは少なかった。それが、いつしか、感じることすら恐ろしくなっていった。心を動かすと、バケツから水がこぼれるから。
先日、秘密の扉の鍵をくれた先生に、そのことをお話しした。そして、無様でもいいから、遅くなってもいいから、気持ちを伝える練習をすることをしている、と伝えた。そうしたら、急に涙が出た。からっからに乾いて、自分のために泣くことがなくなっていた、私から、涙が出た。先生は、「本当の自分を語ったから涙が出たんだよ」と教えてくれた。
それから、2日間、ことあるごとに泣いた。なんで泣いているのかわからないけれど、涙が出た。泣いているうちに、「私は愛を理解したんだ」と思った。愛おしいと思う気持ちに一番涙が出たから。
光る言葉を集めるとは、愛の欠片を集めるということも含んでいた。誰かに愛されなくてもいい。一瞬一瞬に、愛を感じていたら、それでいい。なによりも、自分が人を愛せることが素晴らしい。