[奇談綴り]お盆の公園
大学生の頃の話。
お盆の帰省で暇を持て余していた私は、飼い犬を連れて近所の公園へ散歩に行こうと思いついた。
犬のほうは散歩といえば何回だってオーケーで、大喜びで着いてくる。ふたりで意気揚々と公園へ向かった。
この公園は少し特殊で、小さい丘が丸ごと公園として整備されている。
頂上には町の貯水タンクがあり、大きなグラウンドとそれに面したエリアだけ桜と松が植えられており道も整備されているが、裏側は里山そのままで、道はあるものの砂利すら引かれていない土のままの状態だった。
来る人も