社会科見学 ~国の研究機関NICTへ!~
こんにちは!電気興業 公式noteです。
皆さんが生活するうえで欠かせないものってなんですか?
健康?お金?ライフライン?
どれもないと困りますね。
でも、あたりまえ過ぎて忘れているものがひとつありませんか?
そうです、正確な時間、時刻です。
時間は概念的なもののように思えますが、実は、各国の研究機関で作られ、厳密に管理されています。
そして、日本の時間(日本標準時)を作っているのが、このNICTなのです。
日本標準時と電気興業は深い関わりがあるのですが、そのお話はこちらの記事で詳しくお伝えしています!
今回は、そんなNICTへ見学に行ってきた際の様子をお届けします。
NICTって?
NICTは「国立研究開発法人情報通信研究機構」の名称、
情報通信分野を専門とする日本唯一の公的な研究機関です。
”国立研究開発法人”は、国が設立する、研究開発を目的とする法人の一形態のこと。
同じ国立研究開発法人として、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、RIKEN(理化学研究所)なんかがあったりします。
どんな研究開発をしている?
情報通信分野といっても、NICTでは具体的にどんな研究開発が行われているのでしょうか?
今回は特別にその内部をお見せいただきました!
...と言いたいところですが、
じつは誰でも研究開発の詳細を実際に目で見て学ぶことができるんですよ!
というのも、NICTの本部では展示室の見学ツアーがあり、スタッフの方が付き添いで研究成果を分かりやすく解説してくださいます。
ここでは、「電磁波先進技術分野」「革新的ネットワーク分野」「サイバーセキュリティ分野」「ユニバーサルコミュニケーション分野」「フロンティアサイエンス分野」といった、情報通信分野の中でもNICTが重点を置いている5つの分野に加え、Beyond 5GやAIについての研究開発が紹介されています。
すでに電磁波は私たちの生活に欠かせないものになっていますが、その電磁波を、私たちの未来をより豊かにしていくためにどのように使っていくことができるのか、日々研究されています。
「スマート○○」と呼ばれる社会の実現はすぐそこまで来ているようです!
電磁波について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください✨
電磁波を使い、あらゆるものがネットワークでつながる社会システムの実現には、それに耐えるだけの通信環境が求められるため、ネットワークの安定性はもちろんのこと、地上だけでなく空の上、海の上、さらには宇宙までも通信できるような基盤技術が作られています。
海を越えて宇宙空間でさえも通信範囲となると、世界中どこにいてもつながることができるわけですが、物理的な距離を超えたコミュニケーションにおいて、必ずしも日本語が通じるとは限らないですよね。
そこで、日本を代表するAI分野の研究開発拠点のひとつとして、低遅延のAI同時通訳を可能とする多言語コミュニケーション技術をはじめとする、誰もが分かり合えるユニバーサルコミュニケーションの実現に向けた研究開発・社会実装の取り組みが行われています。
もちろん、国の研究機関であるので、量子情報通信といった従来の通信の概念を変えることになるような最先端の研究活動や、異分野を掛け合わせ、新しい研究分野を生み出して情報通信の未来を開拓していく活動もNICTの大きな役割です。
最後に
社会に出た今もなお知らないことは尽きませんが、国がどんなことをやろうとしているのかは、一社会人、そしてアンテナ屋さんとしては知っておきたいところです。
「社会科見学」は小学校のイベントのイメージがありますが、
この歳になって行く社会科見学は知識が増えるだけでなく、学習することの純粋な面白さに改めて気が付くことができる、とても有意義な時間でした!
このnoteでも、引き続き皆さんにとって学びになるような情報を発信していきますので、次回の記事も楽しみにしていてくださいね!