ワインの”ボディ”について
人間のボディは「身体」という意味ですが、ワインのボディは「骨格(基本構造)」を指す言葉で、ワインの味わいのふくよかさや重厚感、渋みの度合いを表現するために使われます。しかし”渋み”は理解できますが、”ふくよかさ”や”重厚感”という言葉は曖昧で、いまいちピンときません。
ワインはこれらの度合いを総合判定して、フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディの三種類に分けられるのだそうです。ワインをコーヒーに例えるのはおかしいかもしれませんが、エスプレッソのような”濃くて飲みごたえのある味わい”はフルボディ、アメリカンコーヒーのような”あっさりと軽い味わい”はライトボディ、その中間がミディアムボディなのだそうです。しかし、本当に曖昧だなぁ。
ワインでは、色合いが濃くて、渋みや酸味がしっかりとしたコクのある味わいがフルボディ、淡い色合いで軽やかな味わいがライトボディになります。ワインの渋みを決めるのは、ブドウに含まれるタンニンという成分です。タンニンが多く飲みごたえのある品種はカベルネ・ソーヴィニヨンで、タンニンが少なく軽やかな品種はピノ・ノワールです。
ワインの好きな知り合いから「ワインを飲むならフルボディだよ」と言われましたが、食の好みは人それぞれです。ワイン通でない私の好みは、渋みの少ないライトボディです。