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眠れないほど面白い?

最近、本のタイトルに”眠れないほど面白い”、”眠れなくなるほど面白い”、”面白くて眠れなくなる”などの枕詞まくらことばがついた本が数多く売られています。最近は出版不況なので、どうにかして本を売りたいのでしょうが、自ら”面白い”とハードルを上げた題名に、やや違和感を覚えます。

本当に面白いのなら問題ありませんが、面白くなかった場合の”読後の裏切られた感”は、普通の面白くない本に比べて大きいと感じてしまうはずです。本を買う時には、本の背表紙の概要や帯の推薦文などを参考にして、「たぶん面白いはずだ」と思って買います。最初から面白くなさそうな本は、最初から選びません。

”面白い”を信じているわけではありませんが、ついつい騙されて(?)買ってしまった本が何冊かあります。数か月前に買ったのが『眠れないほどおもしろい 密教の謎』と『眠れないほど面白い 空海の生涯』です。この本は、空海(弘法大師)について調べたかったので購入しました。もちろん、それなりに面白かったのですが、眠れなくなるほどではありませんでした。

また、ほぼ同時期に『面白くて眠れなくなる生物学』という本を買いました。この本は生物学、特に遺伝について調べたいことがあって購入しました。寝る前に少しづつ読もうと思って買ったのですが、読もうとすると眠たくなってしまいます。別にこの本をディスっているわけではありません。ただし、仕事で疲れて帰って来た後で読むには、少し専門的な内容の話でした。

たまたまだと思いますが、”私にとっては”睡眠導入を促す本になっています。長谷川先生、ゴメンナサイ。


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