空想考古学・邪馬台国はココだ!#0 魏志倭人伝の問題点
魏志倭人伝を巡る議論の中では、魏志倭人伝の内容に関する多くの疑問が呈されています。それらの疑問点をまとめると、以下のようになります。これは、『「新説邪馬台国の謎」 殺人事件』(荒巻義雄 著)の後書き(321p)に書かれています。以下の13項目は、50冊以上の邪馬台国の関連本を読んだ荒巻さんがまとめたものです。
1.韓国南岸に比定されている狗邪韓国がなぜ、「倭人伝」では倭国北岸と書かれているのか。
2.帯方郡から狗邪韓国まで七千里とある謎
3.最大の謎として、「倭人伝」の記載では、距離と方位が現実に全然合わない。
4.邪馬台国までの、水行十日陸行一月とあるのはなぜか。陸行一月は非現実的数値。
5.帯方郡より邪馬台国の距離が万二千里あるというのはなぜか。
6.倭が周旋五千里とあるのはなぜか。
7.『後漢書東夷伝』にはなぜ、奴国が極南界にあると書かれているのか。
8.倭国はなぜ、会稽・東冶の東にあるのか。地図と不一致。
9.邪馬壹国が、なぜ後代の書では、邪馬臺国と書き直されたのか。
10.卑弥呼の鬼道とはなにか。
11.邪馬台国よりさらに千余里海を渡った国はどこか。さらに、侏儒国、裸国、黒歯国の比定地。
12.女王国より以北、二十一ヵ国の所在地は?。
13.日向・神武王朝のことがなぜ書かれていないのか。大倭も同じ。
最後の項目(13)については、魏志倭人伝から少し離れた議論ですが、概ねこれらの全ての疑問点に、明快に答えられる根拠が、邪馬台国発見の最低限の条件です。
これ以外にも、邪馬台国の植生・気候・風土・風習・動植物・生活様式など、解決すべき問題点が山積みです。しかし、邪馬台国の場所が一ヶ所だけとすれば、答えは一つしかありません。さあ、邪馬台国発見の旅に漕ぎ出しましょう。
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